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ミステリの祭典

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金田一耕助シリーズ / 旧題『花園の悪魔』

作家 横溝正史
出版日1976年10月
平均点5.67点
書評数6人

No.6 5点 ボナンザ
(2021/09/03 12:22登録)
異常性癖に焦点を当てた、ある意味正史らしい短編集。短編のせいかやや描写が淡泊なのが残念。

No.5 6点 大泉耕作
(2011/12/21 13:06登録)
横溝ワールド炸裂、よく練られている短編が選りすぐられています。
「生ける死仮面」バラバラ、画室、犯人、狂気、練られていますがたしかに真相は強引・・・。
「花園の悪魔」久しぶりにミステリを読ませていただきました。
「蠟美人」色々と謎が残る事件。解決はちょっと雑か・・・。
「首」真相が狂気云々だらけの短編集なので、最後にこれが当たって良かった。

ミステリ的に雑な個所もありますが、「七つの仮面」よりかはまだマシです。楽しめるだけの価値はありました。

No.4 6点 kanamori
(2011/09/20 17:42登録)
金田一耕助シリーズの短編集。
好みで言えば編中唯一の岡山もの、表題作の「首」。撮影で滞在する映画スタッフと、300年前の村の一揆のエピソードを髣髴させる不連続首切り事件・・・王道ですね。猟奇的な事件も磯川警部のキャラクターで中和される。
通俗的エログロが突出した感のある「生ける死仮面」も骨格は本格編で、二転三転する展開が楽しめた。

No.3 6点 だい様
(2009/03/05 13:50登録)
金田一耕助シリーズ

短編より長編のが良いですね。

No.2 5点 マニア
(2008/10/08 01:12登録)
シュウさんのおっしゃる通り、当時の社会状況や風俗がよく描かれていて面白いですね。

「生ける死仮面」は男色・死体凌辱・性転換・腐乱死体・バラバラ死体などが次々出て来る強烈なエログロ風味作品。真相は強引すぎる感じ・・・。特に性転換のくだりがよく分らなかった。
「花園の悪魔」は本作で一番面白かった。死姦や全裸死体放置などの猟奇的な謎が、鋭いロジックで解き明かされていく。
「蠟美人」はプロットやロジックは優れているのだろうが、真相はもう少し丁寧に説明してほしかった。復顔術に目をつけた点はグッド。
「首」は本作で一番普通のミステリ。ロジックの切れ味は鋭い。

全体的に謎の解答が不丁寧なのが残念。ちょっと分かり辛い。

No.1 6点 シュウ
(2008/10/04 06:52登録)
同じ短編集の人面瘡が岡山ものが5作中3作と多かったのに対してこちらの短編集は4作中表題作「首」1作と少なく、
それ以外の作品はみんなすごいエログロです。復顔術を行う博士がマッドサイエンティストとして書かれていたり
自然に女に性転換していったらしい男が出てきたりとか、なんだかよく分かりませんが当時の風俗が想像できて楽しいです。

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