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ミステリの祭典

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薬さんの登録情報
平均点:7.35点 書評数:20件

プロフィール| 書評

No.20 6点 邪馬台国の秘密
高木彬光
(2009/02/25 08:04登録)
日本の歴史ミステリの先駆けとでも云うべき作品。
「義経=ジンギスカン」説をさまざまな方角から捉えていて飽きさせない。少々こじつけ感の否めない部分もあることはあるが、「へえ、そういう考えもあるのか」とうなづかされる推理もあった。


No.19 8点 迷路館の殺人
綾辻行人
(2008/12/28 21:00登録)
いや、騙された騙された。
まあ「首切りの論理」の真相のあれはちょっとご都合主義かもしれんが、作中作の試みは上手く働いている。真相を知らされたとき、思わず「うそおん」と思いました私。隠し通路のあれも「もう館シリーズだからいいや」と思ったのでそんなに気にしなかった。


No.18 8点 御手洗潔の挨拶
島田荘司
(2008/12/27 21:11登録)
『数字錠』御手洗物の短編の白眉としてよく挙げられる作品。うん、トリックは決して大掛かりではないが、心に訴えてくるものが。
『疾走する死者』全四篇の中では一番好き。偶然頼りのとこもあるけど、「暗闇坂」に比べちゃ大した事ない。
『紫電改研究保存会』全四編の中ではやや小粒だが、ラストの情景が印象的。
『ギリシャの犬』御手洗の犬好きが垣間見える。暗号のあれも好き。


No.17 7点 暗闇坂の人喰いの木
島田荘司
(2008/12/27 21:00登録)
もう、こういう「おどろおどろしい」ミステリは大好きなのでなかなか面白く読めた。「巨人の家」のあれには、流石は島田荘司と思わせるものがある。しかしそれでも低めの点数なのは、
・・・・いくらなんでも偶然が都合よくできすぎだああ。


No.16 7点 天河伝説殺人事件
内田康夫
(2008/12/27 20:42登録)
多少「?」な部分もあり、ミステリ要素の精密さは少々荒いものですが、「五十鈴」「雨降らしの面」といった小道具の楽しさや、浅見光彦の落ち着いたキャラクター性も良く、ミステリの弱さは何とかなっていたと感じる。
本作のメイン、天河神社は実家に近いもんで、一回見に行きたくなった。


No.15 7点 グラスホッパー
伊坂幸太郎
(2008/12/26 07:58登録)
この人の作品は初めて。したがってまだ目が肥えていないので、十分楽しく読んだ。キャラクタの魅力性もよし、伏線の妙もまたよし。他の作品にも興味が湧いたのだが、この作品はこの人の作品としては風味が違うのだろうか。


No.14 7点 密閉山脈
森村誠一
(2008/12/21 08:03登録)
山を密室にしてしまうという初期の作品。大掛かりな真実を期待すると多少肩透かしを食らうかもしれんが、なかなかのものだと想う。特に山からの信号の秘密とかは「おお」と想った。


No.13 6点 六枚のとんかつ
蘇部健一
(2008/11/29 21:07登録)
馬鹿馬鹿しい。だがここまで馬鹿馬鹿しいと逆にうれしい。
商品としてのレベルに達していないかもしれんが、その稚拙さが僕にはかなりツボになった。笠井潔氏が「たんなるゴミである」と言ったそうだが、これは、ゴミはゴミでも、高レベル放射性廃棄物並のややっこしいゴミだな、と思う。


No.12 9点 星の陣
森村誠一
(2008/11/26 17:53登録)
ミステリかというと少し違うが、旧陸軍の中隊長だった旗本を筆頭とする七人の老人たちが巨大暴力団に戦いを挑むという森村氏の作品にしては飛び出ているアクション小説。かなり破天荒で浮世離れな展開だが、もっと評価されても良いと思える。上下巻と長いですが是非どうぞ。


No.11 8点 奇妙な花嫁
E・S・ガードナー
(2008/11/26 17:22登録)
よかった。「義眼殺人事件」も読んでみたくなった。それにしてもメイスン、随分反則スレスレの事してるな・・・。


No.10 10点 容疑者Xの献身
東野圭吾
(2008/11/26 17:17登録)
純粋に面白い。その上切ない。
終盤の真相も鈍い頭の私にとってはガラス瓶で頭を叩かれたよう。素直に驚いた。直木賞受賞というのも自然と頷ける。少々甘いかもしれないが文句なしで10点。


No.9 6点 マークスの山
高村薫
(2008/11/26 17:08登録)
個人的には、改行が少なく少々読み難い文体の作品だったが、思っていたほど悪い本じゃない。僕としてはミステリとしても満足できた。でも、人によって好き嫌いは分かれるだろうなぁ、という作品。


No.8 3点 原子力船むつ消失事件
西村京太郎
(2008/11/09 07:54登録)
ミステリとしてもサスペンスとしても中途半端な感じがする。


No.7 9点 眼の壁
松本清張
(2008/11/09 07:26登録)
社会派社会派と言いますが、エンターテイメントとして十分に楽しめる。かなり昔の作品だけど、古さを感じさせない。
あと終盤のあのシーンにはぞっとした。


No.6 6点 警官嫌い
エド・マクベイン
(2008/10/22 17:46登録)
警察小説の元祖ですなあ。都市の香りがプンプンする。トリックに期待してはいけないが、なかなかのもの。


No.5 9点 火刑法廷
ジョン・ディクスン・カー
(2008/10/22 17:12登録)
カーならではのトリックもあるが、ラストの何とも言えない《どんでん返し》もこれまた凄い。読まないのは損である。


No.4 7点 水車館の殺人
綾辻行人
(2008/08/08 07:49登録)
個人的には胡散臭い執事とかが違和感を感じるが、個人的にはかなり楽しませてもらったと思う。ラストもかなり印象的だった。


No.3 10点 占星術殺人事件
島田荘司
(2008/04/03 07:49登録)
自分は「金田一少年」を読んでなかったので、とりあえず楽しむことができた。それにしてもここまで刺激のあるトリックは他にないだろう。物凄い。


No.2 5点 ロシア紅茶の謎
有栖川有栖
(2008/04/03 07:36登録)
うーん、それほど面白いってこともないし、少々こじつけが強い気もするが、あえて白眉を挙げるなら表題作ぐらいかな、と思いました。


No.1 9点 本陣殺人事件
横溝正史
(2008/03/06 07:58登録)
トリックは機械的で実際できるかは分からないが、さすがは巨匠の貫禄のあるものばかり。お勧め。

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