home

ミステリの祭典

login
奇妙な花嫁
ぺリイ・メイスン

作家 E・S・ガードナー
出版日1954年05月
平均点6.00点
書評数4人

No.4 7点 弾十六
(2018/11/01 22:54登録)
ペリーファン評価★★★★☆
ペリー メイスン第5話 1935年11月出版 Liberty連載(1934-7-7〜9-15) 創元文庫で読了。
curiousは知りたがりの意味が強いのでは?意地悪メイスンが冷たい対応を後悔して依頼人を探すことになる冒頭の流れが良い。かなりの危ない橋を渡りきる手腕(やり過ぎです…)が見ものです。そしてメイスンが泣く!(多分シリーズ唯一)
銃は32口径コルト自動拳銃、シリアル3894621が登場。WWIIのM1911A1を除きコルト社の拳銃で7桁シリアルは実在しないようです。389462の誤りと仮定するとM1903 Pocket Hammerless, 1921年製が該当。
最初の裁判は検察が間抜けすぎなので★一つ減点です。なおメイスンがカリフォルニア州の判例を使っており、ここで物語の舞台が加州であると初めて明示されました。

No.3 4点 斎藤警部
(2015/07/06 19:00登録)
相変わらず題名(特に邦題)付けは清張並みに秀逸で実に興味をそそる。だがしかし矢張りどうしても最初から最後まで強く引き込まれるものが無い(退屈で本を投げ出したくはならないけど)。 量産型に転向して以降の西村京太郎などは導入部から必ずどこかしら読者を捕らえて離さない強烈なミステリ興味の網を投げ掛けて来るが、この量産作家さんからは個人的にそのような挑まれ方を感じない。文化の相違も大きかろう。
ひょっとして、冒頭、必ず事務所への依頼で始まるという余計な安心感が良くないのかしら?

No.2 5点
(2015/03/31 23:05登録)
訪れてきた依頼人が、自分自身のことを友だちから尋ねられたことだと偽ったことに対して、メイスンがわざと尊大ぶった冷ややかな態度をとったことを反省して、調査に乗り出すというところから事件は始まります。
殺人事件の本筋には、露骨過ぎると言ってもいい伏線が早い段階であり、誰もそれを問題にしないのが不思議なぐらいです。しかし、裁判でも重要視される建物の入り口のベルを鳴らしたのが誰かという点については、2人のうちの1人が結局どうだったのか、あいまいなままに終わってしまっています。また、メイスンがそのベルに関して行うあることに関しては、その音の響きの偶然、検察側の態度の偶然等に頼っていて、鮮やかに法廷戦略をきめることのできる確率は低いと思わざるを得ません。それにその行為が本当に適法範囲内なのか、非常に疑問でもあります。話はおもしろくできてはいるのですが、完成度は今ひとつ。

No.1 8点
(2008/11/26 17:22登録)
よかった。「義眼殺人事件」も読んでみたくなった。それにしてもメイスン、随分反則スレスレの事してるな・・・。

4レコード表示中です 書評