home

ミステリの祭典

login
itokinさんの登録情報
平均点:7.28点 書評数:345件

プロフィール| 書評

No.205 7点 時計館の殺人
綾辻行人
(2011/09/16 20:53登録)
孤島(離れ屋敷)、密室、嵐、監禁、殺人と、本格の見本の作品。よく練られ、意外性も結構あり、うまく書かれていると思うが、謎解きだけで動機に共感を持てないのが作品に深さがなく残念。


No.204 6点 名探偵の掟
東野圭吾
(2011/08/26 14:23登録)
なんと、こんな書き方もあるのかとそのアイディアーにびっくり。ミステリー小説の内面に入ったもので、それぞれ作家は、一定の枠の中で知恵を絞っているのだなとある意味感心させられた。


No.203 7点 陰獣
江戸川乱歩
(2011/08/19 12:07登録)
短編として良くまとまっている。トリックに少し無理を感じるが独特の雰囲気で最期まで一気に読ませる(私はこうゆうのあまり好きではないが)。


No.202 6点 さらば愛しき女よ
レイモンド・チャンドラー
(2011/08/17 08:32登録)
ハードボイルドの原点といえる作品。物語としては平凡でご都合主義があるのと、マーロウが無鉄砲すぎるのが気になる。文体は格調(ユーモアも含め)があるが周辺の情景説明もくどく、時々、これは私の頭のせいかもしれないが会話の脈略がわからなくなるときがあった。


No.201 9点 ケインとアベル
ジェフリー・アーチャー
(2011/08/11 16:44登録)
波乱の時代に生きた二人の男の物語だが、これほど先を知りたくなる本も少ない。時代背景、意味のある会話、先々まで見通した構成、個々の際立つキャラクターどれをとっても1級品です。とにかく面白すぎる、ミステリー性に欠けることで私も減点を考えたがマイナス1点が精一杯だ。


No.200 8点 臨床真理
柚月裕子
(2011/07/31 20:34登録)
一部あり得ない設定(呼吸に色が出る)で少し違和感があるが、それを払拭するテンポのある読みやすさ、まとまり、緊迫感がある。今一つ突き抜けたところがないのが物足りないが新人で今後を期待してこの点数とした。(このミス大賞作品)


No.199 7点 十角館の殺人
綾辻行人
(2011/07/26 08:52登録)
よく練られた作品で謎解きには面白く、犯人の意外性も大だが盛り上がりがイマイチ。プロローグの瓶は必要だったのかな?とも思う。


No.198 8点 あやし~怪~
宮部みゆき
(2011/07/18 09:14登録)
宮部さんは時代物もいいですね、文章の言い回し、表現の仕方が抜群です。いずれも秀逸ですが、前半の5作は特に気に入りました。


No.197 7点 ゲームの達人
シドニー・シェルダン
(2011/07/16 09:59登録)
世界的な流行作家への初挑戦。超スピードの冒険物語、何しろ親子4代の物語だから荒削り、前半はありきたりの筋書きで疲れた。しかし、双子の孫の時代から最後にかけては、さすが流行作家と思わせる迫力はあった。ミステリー性の少ないこのような作品は読みやすさだけでなく物語に深みがないとと感じた。


No.196 8点 白昼の死角
高木彬光
(2011/07/11 17:54登録)
数十年ぶりの再読、当時すごい小説だなあとワクワクしたのを覚えているが、今読み返しても色あせていない。戦後の混乱した社会情勢、未整備な法の死角を付いた天才的な犯罪をそれほど違和感なく描いている。特に、終盤のまとめ方が良く後味も悪くない。


No.195 6点 看守眼
横山秀夫
(2011/07/03 14:24登録)
犯罪小説というものはいろんな観点から書けるものなんだなと感心した作品。内容は、それぞれ特異ではあるが、一時の切れはないと思った。


No.194 4点 影踏み
横山秀夫
(2011/07/03 14:18登録)
数年前に読んだのだが、氏の作品では最低でした。盛り上がりもなくやたら暗かったったと記憶している。


No.193 7点 クリスマス・プレゼント
ジェフリー・ディーヴァー
(2011/06/30 18:28登録)
軽妙で洒脱、無駄のない表現で短編にして読者を引き込む力は流石です。意外性のある結末も変に力んだところがなく好きです。中でもやはり「三角関係」、「ひざまずく兵士」、「釣り日和」、かな。


No.192 8点 百万ドルをとり返せ!
ジェフリー・アーチャー
(2011/06/24 10:55登録)
数年前読んだ作品ですが、テンポ良く痛快で一気に読んだことを覚えています。まるで、映画「スティング」を見ている感じでした。


No.191 8点 伊賀忍法帖
山田風太郎
(2011/06/22 16:13登録)
氏の作品は初めて。忍法となると何でも有りで途中でついて行けなくならないかと思ったが、奇想天外はあるものの良く練られており違和感はなかった。最期まで面白く特に立ち回りの描写はすばらしく迫力のある映像を見ているようだ。


No.190 6点 死体を買う男
歌野晶午
(2011/06/17 13:09登録)
構成の仕方ですが、アイディアは面白いがややこしい感じがした。最期のひねりもそこまでしなくてもと思う。双子の登場は結果が決まっているだけに意外性を求めたのだと思うが・・・。


No.189 8点 さらわれたい女
歌野晶午
(2011/06/02 13:10登録)
全編を通じて結構楽しめた。主人公のキャラ、目先の困難に右往左往する有様が丁寧の描かれ、それでいてスピードもあり話もよく練られ、最期の二転三転もよい。歌野さんの才能を買う一冊です。


No.188 9点 生存者、一名
歌野晶午
(2011/05/31 09:58登録)
よく練られた作品で冗漫さがなく最期まで一気に読ませる。題名の設定も最期のひねりもこれでよいと私は思ったが・・・。


No.187 6点 放浪探偵と七つの殺人
歌野晶午
(2011/05/30 09:15登録)
歌野さんの作品は2作目、「葉桜の季節に・・・」が素晴らしかったので読んでみたがなるほど短編でありながらこれだけの本格が書けるのはただものではない。「ドア・ドア」、「水難の夜」が好き、「有罪としての不在」2度読みしたが解からなかった。俺の頭はこの程度。


No.186 9点 葉桜の季節に君を想うということ
歌野晶午
(2011/05/28 08:49登録)
恥ずかしながら歌野作品は、初めて。いやあ、軽快な文章でどんどん先を読みたくなる展開は並の作家ではない。映画化されたら面白いのになと思いながら読んだが出来ないことが最期で解った。同年代の俺にとっては悪くない終わり方だ。続けて歌野作品を読んでみる。

345中の書評を表示しています 141 - 160