伊賀忍法帖 忍法帖 |
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作家 | 山田風太郎 |
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出版日 | 1967年01月 |
平均点 | 6.00点 |
書評数 | 4人 |
No.4 | 6点 | 蟷螂の斧 | |
(2018/09/20 14:52登録) 裏表紙より~『戦国擾乱の世。主君筋の御台、右京太夫に邪恋を抱いた梟雄・松永弾正は、幻術師・果心居士配下の根来鴉天狗に美女狩りを命じる。美女の愛液からなる強力な媚薬、”淫石”を作らせ、籠絡しようというのだ。その毒牙に掛ったのは、伊賀忍者・笛吹城太郎の妻、篝火。死してなお犯され、弾正の愛人と首をすげ替えられたと知った城太郎は復讐を誓い、一人苛烈な闘いを七鴉天狗に挑んでゆくが・・・・・。奇想極まる山田忍法帖の代表作。』~ 著者の忍法帖シリーズは初読です。何となくお色気路線のイメージが強かったのですが、その通り(笑)。まあ、ヒロー、ヒロインの純粋な恋情がエロ・グロさを薄めていますが・・・。主題は復讐にあるのですが、その復讐相手は史実では本物語の15年後まで生きています。では復讐は成し得なかったのか?・・・。実在の人物をうまく絡めて物語は構成されていますね。強いてジャンルを名付けるとすれば、「SF的伝奇時代小説」となるのでしょうか。 |
No.3 | 4点 | TON2 | |
(2013/04/01 18:48登録) 講談社文庫 昭和39年の作品で、エログロ満載です。 松永弾正・根来忍法僧VS伊賀忍者・笛吹城太郎の対決です。 いつもながら、荒唐無稽で物理法則など無視した超絶な忍法をよくも思いつくものだなと感心しました。 |
No.2 | 8点 | itokin | |
(2011/06/22 16:13登録) 氏の作品は初めて。忍法となると何でも有りで途中でついて行けなくならないかと思ったが、奇想天外はあるものの良く練られており違和感はなかった。最期まで面白く特に立ち回りの描写はすばらしく迫力のある映像を見ているようだ。 |
No.1 | 6点 | kanamori | |
(2010/07/07 23:57登録) 傑作「甲賀忍法帖」と対になるタイトルですが、内容に直接の関連はありません。 飛び抜けた能力がない一人の伊賀忍者VS松永弾正率いる根来忍者衆というのが対立の構図で、主人公の置かれた立場上感情移入しやすいかもしれません。 |