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ミステリの祭典

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臨床真理

作家 柚月裕子
出版日2009年01月
平均点5.43点
書評数7人

No.7 5点 zuso
(2021/09/21 23:06登録)
障碍者問題という難しいテーマと高い文章力と奇をてらわずにサスペンスを貫こうとする姿勢には感心する。
しかし、結末に意外性がないのと悪役が陳腐なのが難。

No.6 5点 VOLKS
(2018/07/30 21:52登録)
序盤、引き付けられる展開、文章で期待し過ぎてしまった分、ラストのラストで悲しいかな、失速。
気分が悪くなる…(泣)
司の特殊能力なども好きだったし、美帆の単純な性格も良かっただけに残念だった。
が、ラストのラストに辿り着くまでは楽しむことが出来た。

No.5 6点 HORNET
(2017/06/11 17:13登録)
 題材とストーリー、筆致は非常に面白く、本作品を皮切りに活躍するであろう作家としての力量は十分に窺がえる。そういう意味では賞の獲得も自分としてはうなずける。
 ただ、デビュー作なのでまぁ致し方ないとは思うが、真犯人を推理させるうえでのミスリードの仕組み方が非常にベタで、それで逆に早々に見当がついてしまうところは確かにあった。その仕掛けのせいで、登場人物の人格が後半に反転するのだが、あまりにも極端に対極に振れるのにはやや苦笑した。
 ただまぁそんなところをつつくのも厭らしい感じがするので、素直に「楽しめた」にしておきたい。

No.4 6点
(2016/10/07 09:30登録)
臨床心理士の美帆が、担当の統合失調症患者である司の友人、彩の死の真相を追う展開。

美帆は司を救い守るため、そして自分の仕事をとことん全うするため、体を張って行動する根性のある女性です。女性版ハードボイルドといってもいいぐらいでしょう。
それほど強さが感じられなかった序盤とくらべれば、徐々にたくましく変化していく過程には魅かれます。大げさな言い方ですが美帆の成長物語ともいえます。
そして美帆だけでなく、司や、美帆の友人である警察官の栗原も彼女とともに変化していくところにも好印象が持てます。

アマゾンでは先が読めるとか、意外性がないとか酷評を受けていますが、あくまでもミステリー性が弱いだけで、エンタテイメント作品としては上出来だと思います。正統派ノンストップ・サスペンスといったところでしょうか。

No.3 4点 初老人
(2016/02/19 17:46登録)
文庫版(上下二分冊)にて読了。
上巻までは丁寧に読んでいたが、事件の輪郭が大体把握出来てからは、下巻を一気読み。それでも自分の予想範囲内に収まってしまったのには少し呆れた。
何と言うかこのレベルの作品が大賞を受賞したという事実を信じる事が出来ない。おそらく人間の暗い欲望を描き切った、という点が評価されての事ではあると思うが…それにしても悪役の描き方が真犯人も含め俗悪で陳腐だ。

No.2 4点 ボンボン
(2015/07/11 23:30登録)
なんだか、えぐかった。
序盤はグイグイ読ませるが、最終的に期待していたのとは大分違う方向に持っていかれてしまった。
悪者の造りに陰影がないのが、つまらなくなっている原因か。

No.1 8点 itokin
(2011/07/31 20:34登録)
一部あり得ない設定(呼吸に色が出る)で少し違和感があるが、それを払拭するテンポのある読みやすさ、まとまり、緊迫感がある。今一つ突き抜けたところがないのが物足りないが新人で今後を期待してこの点数とした。(このミス大賞作品)

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