home

ミステリの祭典

login
あびびびさんの登録情報
平均点:6.33点 書評数:669件

プロフィール| 書評

No.649 5点 闘う君の唄を
中山七里
(2019/09/02 13:44登録)
新興住宅ができ、新たに舞い込んできた幼稚園園児とその父兄。モンスターペアレンツが誕生するに絶好の土壌である。そこに新米の若き女性が先生として登場。この組み合わせで、だいたいの筋書きが想定できる。しかもその幼稚園では十数年前、幼児誘拐、殺人事件が3件起きている。犯人は捕まり、獄中死となっているのだが…。

結末も予想でき、ほとんど意外性はなかったのだが、作者の筆力で楽しませてくれています。


No.648 6点 暗く聖なる夜
マイクル・コナリー
(2019/08/29 21:25登録)
ハリーボッシュは、正義の男。今回は刑事から探偵となり、過去の事件を捜査するのだが、一種のジャンキーのようなところがあり、解決のためにはあえて危険地帯に入り、自分と周囲を危険にさらす。まあ、物語としてはその方が面白いのだけど、毎回これだと飽きが来るかもしれない。


No.647 3点 くじ
シャーリイ・ジャクスン
(2019/08/22 21:55登録)
この手の作品は「読解力」のなさを痛感する。世間の評価は素晴らしい?のだが、自分的には憂鬱になるだけで、少しも面白く思ったことはない。それを素直に評価するしかない。異色作家は苦手だ。

ただ、憂鬱にさせるということは、物語に力があるのかも知れない。


No.646 6点 キリング・ゲーム
ジャック・カーリイ
(2019/08/22 21:40登録)
この作家のファンで、いつ新作が出るのか、目を光らせているのだが、今回も満足の行く作品。途中までは、「うーん、この作家の限界かな?」と思いながら読んでいたら、最後にどんでん返し。

ラストは今までの作風と違う、切り返し。むむむ、少し油断したかもしれない。


No.645 9点 追憶の夜想曲
中山七里
(2019/08/10 15:24登録)
元・殺人鬼?の御子柴弁護士。そのキャラが、やることなすこと、すべてにおいて謎を倍加させる。その男がなぜ結審間近の事件を強引に担当替えしたのか?興味深く読んでいたら、最後は畳みかけるような謎解きの嵐。特に、避妊具の件は、自分は絶対「〇」と序盤から思っていたので虚を突かれた。まだまだ甘い読者である。


No.644 7点 犯人のいない殺人の夜
東野圭吾
(2019/07/24 13:03登録)
久しぶりに東野圭吾を読んだが、やはり読ませるし、短編でもワクワクする。エンドレス・ナイトは、地方から大阪へ出てきて何十年の自分には、犯人の思いが良く分かる。知り合いに35年間東京に住み、仕事で大阪に移住、わざと下町に住んでいる夫婦がいるが、「意外と住みやすいし、帰りたくないかも…」と言っていた。大阪は合う、合わないのどちらかで、特に関東より北の県の人々は合わない気がする。


No.643 3点 電話魔
エド・マクベイン
(2019/07/24 12:54登録)
(ネタバレ)
警察側から見れば、犯人からの電話攻勢はチンプンカンプンだったろうが、読者から見れば、街を混乱させ、そのすきに銀行強盗が狙いであることが直ぐわかる。自分には合わなかったのか、最後は何の感慨もなく本を閉じた。もう一度読むべきだろうか?


No.642 3点 天国でまた会おう
ピエール・ルメートル
(2019/07/07 13:51登録)
ドイツとの戦争中、上官の悪意で傷ついた兵士の終戦後の友情物語といえば、あまりに軽くとらえすぎだろうか?フランスではルメトールの名声を高めた話題作だったというが、歴史的背景が分からないし、おもしろいとは思わなかった。


No.641 9点 刑事のまなざし
薬丸岳
(2019/06/30 01:14登録)
どれも完成度が高い。読んでいて、充実感、満足感の度合いが違う。「まなざし」という題名がぴったりで、自分の読んできた短編集の中でもトップランク。主人公が素晴らしい。


No.640 5点 ワルツを踊ろう
中山七里
(2019/06/23 22:20登録)
偉そうには言えないが、推理小説家になると、どうしてもこんな小説を書きたいのだと思う。読み始めてしばらくすると、「ああ、結末は多分…」と想像がつくが、そういう展開になって欲しいという自分がいる。だからそれを確かめるために、一晩で読んでしまった(笑)


No.639 9点 贖罪の奏鳴曲
中山七里
(2019/06/22 23:41登録)
最初から犯人が露見して、じわじわ追い詰めていく物語かと、半分諦めながら読んでいたのだが、途中でギヤが変わってハイスピードに。御子柴弁護士と渡瀬刑事、この対比が物語に深みを与えている感じで、最後は素晴らしい読後感。切れ味も申し分なかった。


No.638 3点 北海に消えた少女
ローネ・タイルス
(2019/05/28 13:42登録)
最近は北欧のミステリを読む機会が多いが、おかげでスゥェーデンやデンマークの位置関係が理解できるようになった。デンマークって本当に小さい国だ。ただその中心たるスゥェーデンは北欧の国らしい暗い犯罪が多発している印象。

今回は女性記者が、イギリスへ向かう船から忽然と消えた少女たちを追うサスペンス。幼馴染の男性との恋物語を絡める展開はいらいら感が募ってくるが、ラストは全部の要素が揃い、スピーディーで目まぐるしく終わった感じ。


No.637 8点 ナポレオンの剃刀の冒険
エラリイ・クイーン
(2019/05/28 12:14登録)
ラジオドラマだが、普通の小説より分かりやすいし、おもしろい。テレビが普及する前に1500万人の人が胸をワクワクしながら聞いていたというが、毎週待ち遠しかったに違いない。完璧である。


No.636 7点 背後の足音
ヘニング・マンケル
(2019/03/10 22:22登録)
ヘニングマイケルを読み始め、初めて面白いと感じた。今までの作品は分厚い上下に、我慢することもあったが、これは長さが気にならなかった。スゥェーデンでは、監督、脚本、その他MCや、講演と何でもこなす万能タイプで、巨匠の位置にあるらしいが、なるほどミステリ小説の世界でも多弁である。


No.635 7点 鬼畜の家
深木章子
(2019/02/07 12:48登録)
語り口調でこれだけ読まされるのだから、かなりレベルの高い作品だと思う。ひと昔前なら、『こんな家族おらんやろ~』と突っ込む所だが、今の時代、同調する部分がかなりある。あの尼崎の事件とか…。

図書館で本を探すときに、深木ーふかきで名前がなく、何度もふの列を見た。まさか「みき」とは!自分もまだまだ修行が足らない。


No.634 5点 タンゴステップ
ヘニング・マンケル
(2019/01/24 12:23登録)
スウェーデンと言う国は、あまりにも寛大すぎて誰でも入国できるーそれを憂う警察関係者。元刑事が惨殺された。皮鞭で、骨が見えるほど打たれ、血の足跡はタンゴステップそのものだった。元刑事の後輩だったステファン・リンドマン刑事は、舌癌の疑いがあり、治療のため休暇を取るが、その元刑事がいつも何かに怯えていたことを思い出し、調査を始める。

今回も犯人は他国から来た外国人(初段階で判明するのでネタバレではない)だが、第二の殺人事件で大きく展開が広がっていく。


No.633 6点 不安な演奏
松本清張
(2018/12/05 13:46登録)
客観的に見ると、わざわざ目立つ感じで死体を表に出さなくてもいいのでは?と思うのだが、それでは物語にならず、この辺の扱いが少々雑な気がした。しかし、清張節と言うか、地図を見ながら推理する楽しさ、何度も現場へ行って新しい発見をする件は緊張感を増幅させて面白い。


No.632 4点 白い雌ライオン
ヘニング・マンケル
(2018/11/29 21:08登録)
オランダ系のボーア人による南アフリカの人種差別。その権威を守ろうとマンデラ暗殺をもくろむ政府関係者。その殺し屋を入国検査の緩いスウェーデンで訓練、待機させる。

ある偶然の事件からヴァランダー刑事が絡むことになり、殺し屋を管理する元KGBの男と追いつ追われつの展開を繰り広げるのだが、さすが人気作家ならではの視野の広さ、濃密な物語の展開がうならせる。


No.631 7点 ナイトホークス
マイクル・コナリー
(2018/11/07 22:53登録)
ハリーボッシュシリーズ7冊目にデビュー作を読んだ。でもまったく違和感なし、堅さなし。これが新作と言われても気が付かないかも。

ハリーボッシュを映画スターが演じるなら誰か…と問われたら、自分的にはブルース・ウィリスか?いや、ちがう。タフさは合うが、繊細な面が合わない?それなら…。


No.630 9点 ギャルトン事件
ロス・マクドナルド
(2018/11/05 00:35登録)
最近ずっとロスマクに物足りなさを感じていたが、これは力作。リュウ・アーチャーの推理が一転、二転するが、最後はほのぼのとして読後感が良かった。自分の中では、「さむけ」と互角、いや、全体的評価としてはナンバーワンかも知れない。

669中の書評を表示しています 21 - 40