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ミステリの祭典

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キリング・ゲーム
モビール市警殺人課カーソン・ライダー刑事

作家 ジャック・カーリイ
出版日2017年10月
平均点5.67点
書評数3人

No.3 5点 レッドキング
(2023/11/07 23:17登録)
「刑事が追い求めた殺人鬼も、刑事を追い求めていた・・」 「ロカールの交換法則」「メンヘラ倒叙と驚きの操り・・」ジェフリー・ディーヴァー既視感、+フロストシリーズ十八番の vsやな奴上官バトル。(犯人の真の標的は上官だったんだよーん、てバラして、憎まれ役上官に赤っ恥かかせた方が、スッキリ面白かったと思うが・・)
※この作家の翻訳、滞っているねぇ。じゃんじゃん訳して出版してほしく。

No.2 6点 あびびび
(2019/08/22 21:40登録)
この作家のファンで、いつ新作が出るのか、目を光らせているのだが、今回も満足の行く作品。途中までは、「うーん、この作家の限界かな?」と思いながら読んでいたら、最後にどんでん返し。

ラストは今までの作風と違う、切り返し。むむむ、少し油断したかもしれない。

No.1 6点 E-BANKER
(2019/06/21 22:27登録)
個人的にもお気に入りの「カーソン・ライダー」シリーズの九作目。
今回もJ.ディーヴァーばりの大逆転サスペンスが展開されるのか?
2013年の発表。

~矢で射殺された女子大生。ナイフで刺された少年。執拗な殴打で殺害された男性。素性も年齢も殺害の手口もすべてバラバラの被害者をつなぐものは? かつてルーマニアで心理実験の実験台となり生還した犯人の病理とは? 真相に至る手掛かりは大胆に、そして巧妙に仕込まれている! 現代随一の名手による最新傑作~

旨い。確かに旨いのだが、今までの佳作と比べると、何だかスッキリしない。
そういう読後感が残ってしまった。
フーダニットだけを取り上げるなら、もう最初から自明で展開される。
もしかしてここが大胆に捻られるのか? という推測or期待もあったのだが、さすがにそこは・・・だった。

で、問題はラストも近づいた頃合で発覚するある事実!
確かに「えっ!?」と思った。
思ったんだけど、最初よく呑み込めなかった。
考えてた方向とはまったく違う方向からだったのが原因なんだけど、どうもしっくりこないというか・・・
まぁ、でもいいのか・・・
世界観が変わるといえばそうだしな・・・
作者の技巧は十分尽くされてるとは言えるのかもしれない。

今回のテーマは紹介文のとおり、いわゆる“ミッシング・リンク”。でもそこには特別な趣向が凝らされてるわけではない。
終盤、カーソンの推理からリンクは発見されるのだが、そこはあまり響かなかった。
というわけで、どうもやりたいことは入れたけど、ちょっとフン詰まり(汚い表現だけど、本作の中身とも関係有り)だった印象。
ということで、期待値からするとやや物足りないという評価になってしまう。
次作に期待というところか。
(普通の男ならクレアじゃなくてウェンディへ行くよね・・・)

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