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ミステリの祭典

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しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術
ヨギ ガンジーシリーズ

作家 泡坂妻夫
出版日1987年07月
平均点7.57点
書評数70人

No.50 7点 アイス・コーヒー
(2014/03/20 19:50登録)
巷で話題の「しあわせの書」。泡坂氏によって仕掛けられた「あるトリック」が見事だった。この手の遊び心はミステリファンでなくとも楽しめる。

次元の違うメイントリックはさておき、書評を見てみると本筋の内容はあまり面白くないという意見が多いようだが、私はその点も満足している。この設定でこれだけの内容をかける作家は、泡坂氏をおいてほかにいないだろう。確かに展開が歪なところもあるが、クライマックスは事件の真相に驚かされっぱなしだった。(ところで、最重要人物だと予想していた桂葉華聖が、途中ほとんど登場しなかったのは残念。)
一つ残念だったのことは、「妖術」で登場人物たちの動きにあった滑らかさが失われてしまったことか。やはり、ヨギガンジーは短編向きの探偵だ。

No.49 7点 まさむね
(2013/07/15 21:17登録)
 ストーリー自体は何とも平凡で,特筆すべき点はないですね。
 でも,アノ仕掛けには驚かされました。読み終えるまで全く気付かなかったことにも驚き。
 作者の遊び心というか努力というか…に敬意を表して加点します。

No.48 7点 STAR
(2012/10/16 15:39登録)
ミステリーとしては普通なのだが、この本のマジック(遊び心?)はすごい。なぜこのようなものが作れるのか。この遊び心がすごかったので、高得点。

No.47 6点 いいちこ
(2011/12/24 16:18登録)
この作品に秘められた作者の恐るべき企みに脱帽。
ミステリとしては平凡で水準以下のデキ。
それでも一読の価値はある

No.46 2点 黒い夢
(2011/10/28 08:20登録)
このような本を作ろうとした作者と出版社の努力はすごかっただろうとは思います。
しかし個人的にはその仕掛けについてもストーリーについても魅力が感じられませんでした。

No.45 6点
(2011/10/09 13:30登録)
本の仕掛けは倉阪氏の小説で経験済み。でも本書が本家だし、マジックとして使えるので、その分評価は高い。早速、家族に披露しました。これからも使えるので、本のコストパフォーマンスはきわめて高いということですね。
ただし、ミステリとして、小説としては平均か、平均以下でしょう。

No.44 6点 蟷螂の斧
(2011/08/23 11:19登録)
高評価だったので、期待して読みましたが、あまり”ピン”ときませんでした。手品の種明かしをされたような気分です。(2016.5再評価 4→6 労力に敬意)

No.43 6点 3880403
(2011/04/19 00:26登録)
「著者が試みた驚くべき企て」には驚き!というか、よく出来ていると感心。
ページ数も少なく読み易いが物語としては軽過ぎて微妙。

No.42 6点 misty2
(2011/02/26 22:34登録)
大どんでん返しを期待させる売り込みだが、小生には響かなかった。
しかし後味が良く余韻を引く感じ。
拝読し、非常に良かった。

No.41 7点 spam-musubi
(2011/01/17 20:54登録)
人の死なないミステリ。ゆったりした雰囲気で話は進み、そのまま謎解き。
よく読めばきちんと本格の条件を踏まえているのだが。この雰囲気が
このシリーズの持ち味なのだろう。

ミステリとしては「まずまず」といった感想だが、
あの仕掛けにびっくりしたので+1点。

No.40 7点 frontsan
(2011/01/16 11:36登録)
仕掛けにはただただ脱帽しました。ストーリーも短いので、サクサク読み進めることができます。

No.39 6点 ムラ
(2011/01/14 16:05登録)
純粋にこの本の仕組まれたトリックに脱帽。なんともわ在り憎く、それでいて難しいトリック仕掛けたものです。
しかし、その代わりにストーリーが犠牲になってるのが残念。ちょっと展開がありきたりで退屈しちゃったってのもありました。
でもガンジーのキャラは好きだったりする。

No.38 7点 makomako
(2010/12/23 16:21登録)
トリックは大掛かりではないけど斬新で全く分からなかった。作者得意のマジックも組み込まれておりなかなか面白かった。もともと人をくったような話なのですごく感動するとか雰囲気がたまらないといったところはないがまあ軽く読めてそれなりに楽しい読み物でした。

No.37 6点 seiryuu
(2010/11/07 15:04登録)
ストーリーも面白く本自体も凝っていて不思議な雰囲気のする作品でした。

No.36 6点 Q-1
(2010/11/06 14:40登録)
本の秘密にはびっくりしましたが、
ストーリーやトリックは私的には並といった感じです。
本は今でも非常用にとってあります。

No.35 7点 E-BANKER
(2010/09/19 21:50登録)
ヨギガンジーシリーズ。
う~ん。泡坂マジック炸裂!という感じでしょうか。
新興宗教団体の跡継ぎ争いに絡む本筋そのものはトリッキーだけど、噂に聞くほどでもないなーという感じで読んでましたが、さすがに「本書」そのものの仕掛けが分かってみると「?!!!・・・」
よくもまぁ・・・、結構苦心したんじゃないでしょうか?
本を○○るというのも含めて、「遊び心」がありますよねぇ・・・
泡坂氏が「ニヤリ」とする瞬間が見えるようです。

No.34 6点 kanamori
(2010/08/16 17:30登録)
ヨギ・ガンジーシリーズの長編ミステリ。
新興宗教団体の後継問題に絡んだ事件に関わります。宗教団体の教典「しあわせの書」の秘密はまずまずですが、物語自体はいたって平凡。なんといっても本書の非常にユニークなところは、教典の秘密を読者に実物で提供してくれる仕掛けで、作者の稚気溢れるアイデアは素晴らしい。

No.33 7点 メルカトル
(2010/06/03 00:02登録)
想像するに、作者はこのトリック(仕掛け)を思いついた為、わざわざそれに合わせたストーリーを考えたものと思われる。
だから、読者にはどうしてもありきたりな展開に写ってしまうのだろう。
はじめにトリックありきなので、ミステリの様々な魅力を端折る形になってしまっているのは残念だが、一読の価値があることは間違いない。

No.32 7点 りゅう
(2010/04/17 19:42登録)
 仕掛けがあることはわかっていたが、残念ながら見抜けなかった。不自然さを感じさせることなく、この仕掛けを実現した作者の手腕には敬意を表する。
 ミステリーとしての出来はあまり良くない。新興宗教、イタコ、断食修行などを取り上げ、凝った設定だが、真相はやや荒唐無稽ですっきりしていない印象。断食修行の際に使われているトリックは奇抜で面白い。

No.31 10点 くりからもんもん
(2010/03/03 17:04登録)
脱帽です。
キャラクターもいいですね。こちらでの高評価がなかったらたぶん読むことがなかったと思うので、皆さんに感謝

編集者のご苦労に敬礼

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