女王国の城 学生アリス&江神シリーズ |
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作家 | 有栖川有栖 |
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出版日 | 2007年09月 |
平均点 | 7.66点 |
書評数 | 64人 |
No.24 | 7点 | touko | |
(2009/08/31 21:27登録) 楽しめたし、トリックや動機も納得できるものだったのですが、いかんせん無駄に長いです。 本筋と関係ない脱線が多すぎで、それがまた、特に作者の思いいれや見識も感じられず、本編との関連性もない有名作品のただの引用や解説に過ぎないので、基本的には脱線や薀蓄が好きな私でも、このあからさまな枚数稼ぎと本の重さには閉口しました。 出版社との約束等で、どうしてもこの長さが必要だったのかもしれませんが、それならもっと工夫して欲しかったです。 それにしても、人気作家のシリーズものの久々の書き下ろしって、こういうパターン(枚数稼ぎ)が多いような……それでも既存のファンには歓迎されるし、売れるからなのかもしれませんが、作品完成度や新規ファンの開拓という面ではもったいない気がどうしてもしてしまいます。 |
No.23 | 7点 | あるびれお | |
(2009/06/23 05:41登録) 江神の推理は例によって緻密だし、伏線はバシバシ張られているし、読みながらの推理が「届きそうで届かない」ところも上手い!好きな女の子のことを想う有栖の心象も、妙になつかしく切なかった。長編としては、このシリーズ、あと一作の予定だそうだが、果たしてどんな結末になるのだろう?それよりも、いったいいつ、次を読むことができるのだろう? |
No.22 | 6点 | varu | |
(2009/06/07 03:29登録) 長い。 謎解き自体は、面白いのですが、いかんせん一気に読むと疲れる長さ。自ら謎を解く気は失せ、とりあえず手っ取り早く解答見てすっきりしたい、という気分に。 面白いのですが、長さに見合う面白さとは感じませんでした。双頭の悪魔は、読み終わって疲れも吹っ飛ぶ感じで、「もう一度初読の気分を味わいたい」と思いましたが、これはもういい。 長いだけでなく、閉じ込められたり、追いかけられたり…疲れた。 |
No.21 | 4点 | locofrank | |
(2009/05/25 00:48登録) (ネタばれ) 読了後の感想。 別に拳銃使う必要ないじゃん。 読了1時間後。 別に逃げ通すつもりもなかったか。 無駄に長いので4点。半分の量なら5~6点か。 |
No.20 | 7点 | 江守森江 | |
(2009/05/22 09:12登録) ロジックを突き詰めて一本道な解決編は作者らしく相変わらず素晴らしい。 それでも、読者挑戦物として濃密だと思う「双頭の悪魔」より高評価は出来ない。 ドタバタ部分もキャラ小説として楽しめたが、待たされた分の期待感ほど読後のテンションが上がらなかった。 次まで何年待たされるのか・・・この想いが頭にこびりついて離れない。 |
No.19 | 9点 | 測量ボ-イ | |
(2009/05/04 10:40登録) 長年待たせた江神シリ-ズだけあって、素晴らしい出来栄え の作品です。いつもながら、謎解きの論理過程はしっかりし ていて、読者を納得させられます。 探偵役の江神、主人公のアリス、紅一点のマリアだけではな く、脇を固めるモチと信長がいい味出してますね。特に信長 さんはこの作品では大活躍! |
No.18 | 9点 | 星屑の仔 | |
(2009/04/07 07:10登録) ついに出ました。 有栖川有栖さんの『江神二郎』シリーズの新刊。 10年以上の月日を開けて、ついに学生アリスが活躍します。 舞台はとある農村地「神倉」に本部を構える、新興宗教団『人類協会』その内部。 本作品の主人公とも言える江神さんが、その人類協会の内部に入ったまま出てこないことを危惧した英都大推理小説研究会のメンバーはその後を追って神倉村へ。 そこで殺人事件に巻き込まれ、アリス達は人類教会の内部に閉じ込められてしまう。 犯人はだれなのか。 無事外へ出れるのか。 そして過去の事件の真相は。 もう、1つの作品の中に読者を惹きつける要素を、これでもかと押し込めた作品です。 純粋な読者との知恵比べあり、 人類協会との息詰まる攻防サスペンスあり、 漫才コンビの爆裂的なからみあり、 アリスとマリアの今後の関係も然り、 いや~~ 10年間待ったかいがありました。 治作は何十年後になるのか、こうご期待。 |
No.17 | 9点 | だい様 | |
(2009/03/29 21:58登録) 学生アリスシリーズ第4弾 舞台設定が素晴らしいですね。 やはりこのシリーズは面白い。 |
No.16 | 9点 | makomako | |
(2009/03/20 18:00登録) 学生アリスシリーズは大好きなのでこの本が出るまで本当に長く待たされた。ほとんどあきらめかかっていたときに出版されたので大変な期待のもとに読んだ。余り待たされると期待はずれとなることが多いのだが、この作品は期待にこたえ長さといい内容の濃さといいすばらしいと思う。久しぶりに長編本格推理小説を読んだなという感じ。読者への挑戦は双頭の悪魔では3回もあったが、本作品ではえらく控えめなのが一回あるのみだが、私にはぜんぜん犯人が分からなかった。本格推理小説としてよく出来ていると思うが、月光ゲームや孤島パズルでの学生らしいみずみずしさが少なくなっているのが残念。 |
No.15 | 7点 | 響の字 | |
(2009/02/02 11:06登録) 惜しい。文章量に比べると解決ロジックの展開が短すぎる。 双頭~に届かなかったのが残念。 |
No.14 | 9点 | ロビン | |
(2008/11/09 00:07登録) 個人的にわけあって、今まで本書を読むのを我慢してきたんですけど、この度ついに手に取り、読むことができました。 いやあ、面白かった!待ちに待った学生アリスシリーズ。 今回はエンタテインメント性に申し分なし。本格作品で、探偵による推理以外であんなにドキドキさせられるとは。それを成立させたのも、本書の持つフーダニット以外のもう一つの謎、ホワットダニットのおかげかと。「何故、頑なに警察を呼ぼうとしないのか?」まさかこんな仕掛けが隠されていたとは。 確かに名作で、十分学生アリスに相応しい名作なんだけど、まだ足りない。これだけの分量でありながら、犯人指摘のロジックに物足りなさを感じてしまった。僕の中では、現代日本の本格作品の最高峰と捉えているシリーズなので、求めるハードルは半端なく高い。どうしても前三作と比べてしまう。よって、惜しくも10点には届かず。 願わくは、次の長編で完結とは言わず、もっと書き続けて欲しい。(そう願うのは書き手の苦労を知らない読者のエゴか?)クイーンの後継者として、堂々と「読者への挑戦」ができるのは有栖川氏だけです。 |
No.13 | 9点 | あやりんこ | |
(2008/06/15 13:13登録) あー読み終わっちゃいました。 江神さんだからこそ、この謎の動機が見抜けたのかなあと思いました。 これってかなり昔の設定なんですよね。 携帯もなくインターネットもまだ一般的ではない時代ってことですよね。 でもすごく面白かったです。 |
No.12 | 8点 | VOLKS | |
(2008/05/31 11:09登録) 江神シリーズ好きな者にとって、じっくり読める本作はとても良かった。腰を据えて、この物語の中にどっぷりと休日を費やすことが出来た。アリスとマリアが目立つシリーズだが、本作ではモチさんと信長さんもしっかりアピール出来ている点でも嬉しく感じた。 |
No.11 | 8点 | 白い風 | |
(2008/05/05 17:16登録) トリック的には「双頭の悪魔」の方がレベルが高かった気がします。 でも、推理じゃなくて小説としてはこちらの方が読みやすくて好きですね。 評価は7か8か悩みましたが、「孤島パズル」「双頭の悪魔」を通じてアリス・マリアの関係が好きなので8にしました。 是非、この二人の完結編が読みたいですね。 |
No.10 | 8点 | こう | |
(2008/04/21 02:01登録) 有栖川作品では江神シリーズのほうが好きです。一貫した閉鎖空間できているのがいいです。十分面白かったですが10年以上待った身としては双頭の悪魔とつい比較してしまいます。ただ閉鎖空間を扱った江神シリーズは5作完結といわずもっと書いてほしいです。次回作に期待します。 |
No.9 | 9点 | dei | |
(2008/03/18 20:55登録) 面白かった。 「読者への挑戦」に震えた |
No.8 | 9点 | 殿一気 | |
(2008/03/05 23:41登録) 待望の江神新作。若干甘いところもありましたが、犯人を追い詰める論理の構築は流石で、読み応えあり!ミステリーの面白さを再認識させてくれました。導入部分がちょっと長く、また必要性もあまり感じなかったので、マイナス1点とさせていただきます。まぁ、さほど気にはならなかったですけど。なにせホント待たされましたからねぇ…。読めただけで幸せを感じちゃいました。予定では短編集を除けば次回作がラスト。愉しみではありますが、終わってしまうのはもの凄く哀しいですね。 |
No.7 | 9点 | あい | |
(2008/02/18 15:06登録) トリックとロジック共に素晴らしかった。一応最後とされている次回作に期待 |
No.6 | 9点 | マニア | |
(2007/12/30 14:22登録) とても面白かった!!読み応え十分!! 新興宗教の総本部を舞台にした変則クローズド・サークルもの。自分的には痺れる展開の連続にワクワクしながら読めた。 途中のUFO談義は興味がなくて退屈だったけど、アリス一行の協会本部での大暴れシーンなど見どころ満載。クセのある登場人物も物語を盛り上げるのに一役買って魅力十分! そして、何より解決編で江神が見せるロジックの嵐には圧倒されっぱなし!まさに鳥肌もの!! 江神シリーズでは一番好き。 傑作! |
No.5 | 9点 | おしょわ | |
(2007/12/14 23:15登録) 面白かったです。 樽の弾丸発見から花火2回との関係を江神が指摘したシーンでは、ゾクッときてしまいました。なぜそれに気づかなかったんだろう、って。 正直「双頭~」よりも面白かった。 |