容疑者Xの献身 探偵ガリレオシリーズ |
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作家 | 東野圭吾 |
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出版日 | 2005年08月 |
平均点 | 7.93点 |
書評数 | 107人 |
No.47 | 10点 | りゅう | |
(2009/12/19 21:16登録) 評判どおり、素晴らしい作品です。無駄と思える箇所がなく、一気に読めました。文章の読みやすさ、構成力、ストーリー展開、登場人物の心理描写、最後に用意されたどんでん返し、どれを取っても文句のつけようがありません。ミステリーとしてだけではなく、文学作品としても優れていると思います。 |
No.46 | 8点 | 星屑の仔 | |
(2009/11/03 21:54登録) 面白かった。 読んでいてハラハラした。 ストーリは、離婚した元夫を殺してしまった女性と娘、その女性に命を救われ罪を隠そうと手伝う元天才数学者、そしてその数学者の旧友の天才物理学者、その三者の物語。 不可能アリバイトリックを仕掛けた天才数学者「石神」、 そのトリックに挑む「湯川」。 それは犯人vs探偵と云う簡単な対立構造ではない。 天才でしか知り得ない世界を共有し合った友人同士であり、 何が正義で何が悪かを問われる構造でもある。 そして最後には「さすが東野圭吾!」と言わしめるどんでん返しも待っている。 期待されていた作品であるが、それ以上の内容があったと思われる。 |
No.45 | 8点 | メルカトル | |
(2009/10/20 21:52登録) 期待しすぎたせいか、やや肩すかしを食らった感じ。 万人受けする傑作だとは思うが、もっと深みを感じさせて欲しかった。 例えば探偵や犯人の苦悩をもっと掘り下げてもよかったし、天才同士の対決に重きを置いてもよかった気がする。 ただトリックは斬新さはないものの、騙された。 |
No.44 | 8点 | E-BANKER | |
(2009/08/30 18:29登録) ガリレオシリーズ、初の長編。 映画も大ヒットした直木賞受賞作品。 ~天才数学者でありながら不遇な日々をおくっていった高校教師の石神は、1人娘と暮らす隣人の靖子に密かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、2人を救うために完全犯罪を企てる。だが、皮肉にも石神のかつての親友である物理学者の湯川学がその謎に挑むことになる~ 評判どおりの佳作。さすがです。 いまさら書評どうのこうのという作品ではないような気がします。 (直木賞&日本推理協会賞受賞、しかもこのミス1位ですから) トリック云々はあまり気にせず、石神バーサス湯川の知恵比べというか、湯川の悲壮な謎解きを味わうべきでしょう。 しかし、男ってかわいいもんです。 今の世の中、女性からの「献身」や「純愛」なんて望むべくもないでしょうから・・・ 有名になりすぎたので、逆に嫌う方もいるかもしれませんが、読まないと損する作品という評価でいいでしょう。 (東野圭吾と二階堂黎人の本格論争なんてありましたが、そんなこと読者が気にする必要はありません。何が「本格」かなんてどうでもいいことです) |
No.43 | 7点 | 江守森江 | |
(2009/08/06 00:30登録) この作品の影響下で書かれたと噂の二階堂黎人の新作を読む前に再読してみた。よって書評を改めた。 ※以下ネタバレしてます! 本格ミステリではないとの論争があったが、ミステリとしての骨格は倒叙物の中に叙述トリックを織り交ぜたハウダニット作品で本格ミステリだと思う。 ホームレスの扱いに対する変な評論も目にしたが、ミステリで被害者の扱いを論じる事はミステリ評論の本質から外れていると思う。 さて、この作品は恋愛?小説でもあるが、石神の一方的な献身は精神的ストーカーと思える。 真相を知ってしまった彼女が自白せずに石神の呪縛から逃れる術はなかったと思われる、しかし実際に逃れられたかは想像するしかない・・・私的には逃れられなかったと思う。 作者は心の奥底を汲み取ってほしくて、この構成にしたのかもしれない。 骨格はしっかりしたミステリだが、読み所はストーカー?部分と思える。 それ故、変な横槍が入り、作者の評価は高騰し、横槍を入れた者の評価は下落する皮肉な結末となった。 |
No.42 | 6点 | isurrender | |
(2009/07/22 01:34登録) 結末が暗い 救いようのない結末にはまってしまう感じは嫌いなので トリックは許せますが 結末があれと違ったら2,3点高かったはず |
No.41 | 6点 | sasami | |
(2009/05/30 14:00登録) 突っ込みどころが多すぎ・・・ ・天才である主人公がああいう方法でしか母娘を救えなかったのか ・警察の捜査があまりにも杜撰すぎ ・それを許すとしても天才である主人公が警察がきちんと 捜査するってことを考えずに計画を練っていること ・ある意味物語の最大の被害者を全く無視して感動話にもっていこうとしているところ 純愛話としては真相を知った時点で感動は全くできませんでしたが 純愛物語と思って読んでいなかったらこのトリックは ほとんどの人がわかってしまうと思うのでやっぱり上手いなぁと思う。 伏線の張り方もよかったです。 |
No.40 | 10点 | だい様 | |
(2009/05/21 22:33登録) 探偵ガリレオシリーズ第3弾 なんといってもここが凄い。↓↓↓ 『いざという時に後戻り出来ないよう、自らの退路を断っておいたのです。それが同時に、今回の驚くべきトリックでもありました。』 さらに石神のストーキング行為も最後のトリック(自らを犯人にみせかけること)の準備だったとは・・・深い。 『これほど深い愛情に、これまで出会ったことがなかった。 いやそもそも、この世に存在することさえ知らなかった。』 まさにこの言葉に尽きます。 |
No.39 | 9点 | 結奈 | |
(2009/05/19 16:47登録) 犯人も分かっていて、今後の展開もほぼ予想できるにもかかわらず、 読む手が止まらず、真相が提示された時には心が震え、 ラストでは涙が止まらなかった。 夢中で読んでいたため見事に騙された部分もあり、やはり高評価です。 |
No.38 | 10点 | 涼 | |
(2009/05/17 20:35登録) 僕のミステリー人生の中で、一番感動して、震えがとまらなかった本です。 ストーリー構成はもちろん、話中の小話、トリックから導き出される「純愛」。 本当にもう素晴らしくて何もいえないので、読んでみてください。 |
No.37 | 7点 | 測量ボ-イ | |
(2009/05/13 15:50登録) スト-リ-、トリックとも水準以上の作品で良かったです。 ただ、犯人の心境に個人的にはあまり共感できない部分が あって、それでマイナス1点としました。 |
No.36 | 8点 | れお | |
(2009/04/28 17:28登録) 東野圭吾さんの本はストーリーも良くて、何より読みやすくて大好きです。 |
No.35 | 8点 | H.T | |
(2009/04/05 11:36登録) おお、騙されてしまいました^^ 探偵ガリレオの続編(第3弾?)ですが、科学トリックを使っていないので少し腰抜け。 |
No.34 | 7点 | ちぃ | |
(2009/03/06 22:43登録) 読みやすくて良かったです。 自分はあまりトリックには気づかないので、最後にやられた!! って純粋に思いましたね(笑) |
No.33 | 7点 | touko | |
(2009/03/04 19:54登録) 天才同士の対決ってことでワクワクしたんですが、途中でトリックなんとなくわかっちゃいました。 もっともミステリファンには、あえて作者が見抜かれてもいいとわかりやすい描写をしているせいかもしれないので(もっとわかりづらく書くことはいくらでも出来るはず)、作者の読ませどころはそこではないのでしょうね。 で、純愛ドラマの方なんですが、石神の方はそもそも変人だし、これはこれで納得できたもの、普通の人であるはずのヒロインのドライさやちゃっかりぶり、加えてラストでの豹変ぶりに、ついていけなかったです。真相を知る前の方が罪悪感は強いんじゃないのかなあ? もうちょっと登場人物の心理描写を掘り下げていたら、もっと感動できたかも。 それでも切なかったですけどねー。。。 |
No.32 | 9点 | teddhiri | |
(2009/02/12 22:00登録) 加賀刑事シリーズに感じられる本格ミステリへの情熱。「ある閉ざされた雪の山荘で」や「仮面山荘殺人事件」などで見られたサプライズのためのテクニック。そして「秘密」以降重視してきた人間描写が一体となった傑作だと思います。 なぜこれが本格ミステリじゃないなどと言われたのかよくわかりません。またメイントリックである人物に対する眼差しが冷酷という意見も拝見しましたが、本格ミステリで冷酷でない作品は逆に珍しいのではないでしょか。 |
No.31 | 10点 | 薬 | |
(2008/11/26 17:17登録) 純粋に面白い。その上切ない。 終盤の真相も鈍い頭の私にとってはガラス瓶で頭を叩かれたよう。素直に驚いた。直木賞受賞というのも自然と頷ける。少々甘いかもしれないが文句なしで10点。 |
No.30 | 7点 | vivi | |
(2008/11/18 01:27登録) ミステリとしては、複合技がナイス!って感じですけど、 案外、単純な構造になっているので、 「やられた~」という破壊力は薄かったかもしれません。 あまりにも自然すぎる不自然さに、 途中で何となく構造も分かってきてましたし・・・ この行為は、実は「献身」ではないというところが、 東野氏のシニカルな創作者としての視点なのじゃないかな~? だって、これは「自己愛」だと思うんですよね。 彼は失った自己を支える存在として彼女らを据えていたわけで。 本当の意味で人を愛せない人だから、あんなこともできたのでは?? |
No.29 | 7点 | zedd | |
(2008/11/10 03:37登録) 面白かった。ラストがあまりに切ない・・・ |
No.28 | 8点 | あい | |
(2008/10/07 16:40登録) なかなか面白かった |