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ミステリの祭典

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月光ゲーム
学生アリス&江神シリーズ

作家 有栖川有栖
出版日1989年01月
平均点5.69点
書評数106人

No.66 7点 okutetsu
(2009/07/01 04:00登録)
青春小説としてもいいなぁと思いました。
特に読んだときの年齢が主人公と近く大学も京都だったので親近感が湧いた(笑)
ミステリとしてはさっぱりしてるけどこういうロジカルなのは
日本では多くないので好感。

No.65 6点 江守森江
(2009/06/01 17:23登録)
発表当時、友人から「読者挑戦物の新人が出たよ」と教えられワクワクしながら読んだ。
文章が荒削りなのはさほど気にならなかった。
論理だった解決編と主人公達のキャラ設定から次が楽しみだった。
ただ、冷静になってから読み返すと傑作とまでは評価できない。

No.64 5点 nukkam
(2009/05/27 09:20登録)
(ネタバレなしです) 新本格派を代表する1人の有栖川有栖(1959年生まれ。男性作家です)が1989年に発表したデビュー作(江神二郎シリーズ第1作)で、「Yの悲劇’88」のサブタイトルを持っています。本書の原型がまだ学生時代の1978年に書かれていたそうで、若手作家にしか書けない勢いのようなものがあります。タイトルから月の輝く夜に静かに行われる殺人を想像したのですがこれが全くの勘違いで、なんと噴火した火山から逃げまどうパニック冒険小説風な舞台背景にはびっくりしました。作中でエラリー・クイーンのダイイング・メッセージを批判している割には本書のダイイング・メッセージも五十歩百歩の出来映えなのは残念。多すぎる登場人物を整理しきれていないところも弱点だと思います。しかし派手な謎やトリックにはそれほど重きを置かず、論理による犯人当てを主眼にしているところはまさに「日本のエラリー・クイーン」と呼ばれるにふさわしい作品です(「読者への挑戦状」があります)。

No.63 7点 測量ボ-イ
(2009/05/15 21:11登録)
有栖川氏のデビュ-作で、僕も初めて読んだ氏の作品です。
他の江神ものと比べ完成度にやや劣りますが、これはこれ
で良かったです。でももっと多くの江神もの作品を読みた
いです。

No.62 5点 E
(2009/04/26 14:56登録)
初「学生」アリス事件です。
登場人物が多い。しかも、その多さが「無駄」に思えてしまう程でした。他の人物達が僅かながらにも絡み合うならともかくそれも無かった・・・。何故あんなにも多かったのだろう・・?と不思議に感じました。

No.61 6点 だい様
(2009/03/04 13:57登録)
学生アリスシリーズ第1弾

オーソドックスなスタイルだったので読みやすく楽しめました。

No.60 4点 nobiinu
(2009/03/03 21:22登録)
犯人当てのための論理はしっかりしているが、それ以外の部分ははっきり言っていまいちだった。

まず、登場人物が多すぎて、誰が誰だかわからない。これで犯人を当てろといわれても辛い。

次に、これは読む人によって意見が分かれるだろうけれども、学生同士のキャンプのシーンもひきつけられるものがなかった。恋愛要素も邪魔に思えた。火山が爆発して避難するシーンも長すぎる。こちらの興味は殺人事件なのだから・・・・・・

真相の明かされ方も納得がいかない。動機が弱いと思うし、そんな犯人にみんなが同情しすぎ。殺された3人がかわいそう。

No.59 8点 makomako
(2009/03/02 21:05登録)
アリスの記念すべき最初の長編。人物が多すぎる。一人ひとりがあまり描けていない。ダイイングメッセジもはきりいって無理がある。あきらかに青臭い。でもこの作品は大好きです。何度読んでも好きなものは好き。学生アリスはどれもロマンチックで本格派で私の好みにぴったりなのです。孤島パズル、双頭の悪魔とさらに文章も内容も良くなっていくところが実にすばらしい。探偵の江神さんは数ある名探偵のうちでも最も好きな探偵さんです。火村先生も良いのだが、私は江神さんのほうが好きです。学生アリスもっと書いてくれないかなあ。

No.58 7点 frontsan
(2009/01/24 09:46登録)
ミステリとしては普通でしたが、青臭さがたまらなかった。読みながら自分の大学生時代を思い出し、懐かしい気持ちにさせられました。

No.57 6点 あい
(2008/12/02 15:50登録)
ミステリとしては普通だったが、印象に残る作品

No.56 8点 こう
(2008/11/05 22:40登録)
 大学卒業当時に読んだので作品世界に共感できた所もあるかと思います。江神作品は作品設定がどの作品も好きです。ダイイイングメッセージは頂けないですし、マッチからの推理もつっこみ所はあると思いますが江神シリーズはミステリの出来云々ではなく好きです。

No.55 7点 シュウ
(2008/10/19 00:39登録)
ミステリというよりパニック物として楽しめました。
登場人物たちも気のせいか火山の方に気をとられてあまり殺人鬼を怖がってないように見えますし。
あの疲労感漂う場面でよりによって怪奇大作戦のテーマを歌うEMCのメンバーに爆笑しました。

No.54 4点 sasami
(2008/07/10 21:52登録)
ダイイングメッセージと動機はひどいですね。
あと犯人特定の論理に驚けなかったです。

No.53 7点 あやりんこ
(2008/06/12 20:27登録)
青春ミステリーとして楽しく読めました。
色んなミステリの薀蓄があり、私ももっとミステリを読みたい!と思いました。
ただ動機はちょっと・・・かなあ。
美加さん説のほうがまだ説得力あるような。
そして動機としては小百合をめぐるうんぬんであればということで犯人はめどがついちゃいました。
それにしても江神さんはどうしてアリスが振られると判っていたのでしょう??女性を見る目があったってこと?
どこかでそれらしい記述があったのでしょうか?
あとがきの有栖川先生と鮎川哲也先生の交流の話は非常に興味深く読みました。

No.52 6点 白い風
(2008/04/21 22:17登録)
正直、江神さんの解説には納得出来ないところもあったけどストーリーは楽しめました。
それに「読者への挑戦」もあり、閉鎖空間での”フーダニット”好きなんですよね。
”江神シリーズ”これからスタートだと思うとワクワクします。

No.51 6点 Akira
(2008/04/05 23:10登録)
登場人物である、アリス青年の視点で物語が進展してゆくため、口語体が使用されていることが、特徴のひとつ。そのため、少しくだけた表現が多用されている。文章自体、読み手を選ぶ可能性がある。

肝心の中身は、「火山灰が積もる土地で、地面に落ちたマッチを一本も洩らさず拾い上げる」など、かなり苦しい展開が目立つが、それでも本格物と呼べる出来栄え。手品じみたトリックを破るのではなく、状況ごとに探偵の推理をしないと真相に近づけない展開は見事。ただ、読者に初めての衝撃を与えるような独創性、独自性が不足している気がする。

No.50 4点 れれれのれ
(2008/02/11 23:39登録)
噴火のシーンなどは緊迫感が伝わってきて、とても面白かったのだが、登場人物が多いこととキャラクターの特徴がはっきりしない事で人物把握するのが難しかった点でマイナスかな。推移小説としては平均くらい。

No.49 8点 おしょわ
(2008/01/28 22:00登録)
この後学生アリスシリーズが生まれたと思うと採点も甘めになります。
しかしロジックはすばらいいけど、普通そんなことに気づくか???

No.48 6点 VOLKS
(2008/01/16 22:39登録)
「これぞ…」という作品ではないが読み物として面白かった。また「江神」という魅力的なキャラクターがこの作品によって生まれたという点で評価したい。

No.47 5点 マニア
(2008/01/02 04:32登録)
デビュー作ということでやや文章に荒い箇所が目立つ。話の長さの割に容疑者も多すぎて、なかなか把握できなかった。

謎解きは伏線が細かすぎるきらいはあったが、瑕疵もなく納得できた。噴火の時のパニックと緊張感も感じられて楽しめた。なにより、作品の出来・不出来以前に学生アリスシリーズの始まりである印象深い作品!

青臭い青春ミステリ。いいですね!

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