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ミステリの祭典

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nobiinuさんの登録情報
平均点:6.23点 書評数:13件

プロフィール| 書評

No.13 7点 ぼくと、ぼくらの夏
樋口有介
(2010/03/23 01:40登録)
おもしろい。推理の余地はあまりなく、本格ミステリではないが、犯人を当てることは可能。
だが、この作品の魅力は犯人当てよりも、青春真っ只中の主人公やヒロインが作り出す雰囲気だろう。人が死んでいるのでそれなりの影を作りつつも、青春の爽やかな、甘酸っぱい描写も盛り込み、さらに青春を生きる学生ならではの暗い部分も作品に描いている。
なによりも、私とは全然違う時代の話なのに、古さを感じなかった。文庫の書評にもあったが、色褪せていない。今の学生さんにも自身を持って薦められる作品。


No.12 4点 ぼくらの時代
栗本薫
(2010/03/23 01:34登録)
私の生きてきた時代とはちょっとズレが大きすぎた。主人公が事件について記述しているという文章の形式もアンフェアな感じがした。真相にはそれなりに驚いたが、人が死んだと言うのにラストの爽やかさはちょっと・・・・・・


No.11 5点 チョコレートゲーム
岡嶋二人
(2010/03/23 01:31登録)
自分は学園ミステリが好きなんだなと再認識させてくれた作品。学園が舞台であれば、探偵がおじさんだってかまわない。というか、この作品に関しては、探偵がおじさんだったからこそ、高校生との壁が生まれて、ストーリーが盛り上がったのだろう。
ただ、前述の方もいますけど「ジャック」の正体は表紙でわかっちゃうんですよね。これは大きな減点。


No.10 8点 インシテミル
米澤穂信
(2010/03/23 01:22登録)
先が気になって一気読みしてしまいました。この作者の作品は文章があっさりしていてサクサク読めていいですね。

内容は高級のアルバイトに申し込んだら、それが殺人ゲームでしたというもの。そのルールが結構凝っていておもしろい。一人一人に与えられる武器に添えられているメモランダムも好き。重い設定なのに、主人公が暢気だったりして結構軽いテイストなので、推理して読むことも出来る作品だと思うけれども、私は推理を放棄して読んじゃいました。有名ミステリ作品にある程度知識がないと楽しめないかもしれません。Yの悲劇を読んでない人にとってはマンドリンが武器とか意味がわからないでしょうし。


No.9 7点 孤島パズル
有栖川有栖
(2009/03/18 10:32登録)
前述の方もいらっしゃるが、この小説の良さを一言で表すなら「バランスの良さ」だと思う。

島の美しい風景、その中で楽しむアリス達、モアイパズル、そして殺人、推理、再びモアイパズル・・・・・・話の流れと、それぞれのバランスが絶妙で、スラスラ読めた。
ただ、犯人はあまり意外性は無く、その根拠も弱い気がする。作品の雰囲気はとても好きだが・・・・・・


No.8 6点 クビキリサイクル
西尾維新
(2009/03/03 22:08登録)
表紙はライトノベルっぽいが、内容にはしっかりミステリの要素が組み込まれている。

他の本格ミステリとは一線を画す装丁、文章、キャラクター。個人的には新鮮味があって良かった。その新鮮味のあるキャラクターが首を切られて殺されるというのは残酷さを引き立てており、個人的には好きな雰囲気だった。

超能力者とか、最後に登場する探偵とか、こねくり回しすぎた設定とかいろいろ不満点もあるけれど・・・・・・


No.7 4点 世界の終わり、あるいは始まり
歌野晶午
(2009/03/03 21:52登録)
ストーリーに期待して読んだのだが、とんでもない変化球。主人公の妄想力は素晴らしいが、まさか妄想だけで終わってしまうとは・・・・・・


No.6 7点 葉桜の季節に君を想うということ
歌野晶午
(2009/03/03 21:48登録)
完全に騙された。これに騙されたということは、無意識のうちに「彼ら」に対して偏見を持っているということだろう。反省。

話の流れはあまり好みではなかった。というか、真相に至るまでは長く感じた。

それでもこれだけ驚かせてくれれば文句なしです。


No.5 7点 双頭の悪魔
有栖川有栖
(2009/03/03 21:37登録)
江神さんやアリス達のロジカルな推理が素晴らしい。推理する楽しみを十分に盛り込んだ上で、キャラクターや雰囲気も楽しめる名作。

芸術家の集まる村で起こる事件と、川ひとつ隔てた村で起こる事件、一冊で二冊分の推理が楽しめて、なおかつ、その二つの事件が一つにつながって行く。読み終わったときの満足感(この場合は満腹感といった方が近いかも)は大きかった。

ただ、不満な点も。まず、アリス達の推理が右往左往、二転三転しすぎて無駄に長く思え、その割に真相は意外性に欠けたということ。それから、真犯人の動機や「この人にその犯行が可能だった」という背景をもうちょっと練って欲しかったということ。特に後者に関しては残念だった。意外性のある壮大な真相だったわりに、それを支える動機と背景が物足りないというのは個人的には大きな減点だった。


No.4 4点 月光ゲーム
有栖川有栖
(2009/03/03 21:22登録)
犯人当てのための論理はしっかりしているが、それ以外の部分ははっきり言っていまいちだった。

まず、登場人物が多すぎて、誰が誰だかわからない。これで犯人を当てろといわれても辛い。

次に、これは読む人によって意見が分かれるだろうけれども、学生同士のキャンプのシーンもひきつけられるものがなかった。恋愛要素も邪魔に思えた。火山が爆発して避難するシーンも長すぎる。こちらの興味は殺人事件なのだから・・・・・・

真相の明かされ方も納得がいかない。動機が弱いと思うし、そんな犯人にみんなが同情しすぎ。殺された3人がかわいそう。


No.3 8点 時計館の殺人
綾辻行人
(2009/03/03 21:12登録)
「どうやって殺したか」「なぜ殺したか」に重きを置かれた作品だと思う。事件の背景が良く練られていて、真相が語られたときには軽く震えた。

トリックのアイデア自体はそれほど意外性のあるものではなかったが、「それをこの規模でやるのか!」という感じ。そのトリックの背景もしっかりと書かれているのが良い。

どんどん殺人が行われていくが、殺されるキャラクターが意味深な台詞を吐いて死んでいくので、人が死ぬたびに先が気になる(不謹慎かな・・・・・・)なので、600ページも苦にならなかった。


No.2 6点 水車館の殺人
綾辻行人
(2009/03/03 20:58登録)
良く言えば「王道」、悪く言えば「ありがち」な作品。だが、プロローグで事件の全体像をぼんやりと示してから過去と現在を行ったり来たりする書き方はうまいと思った。ミステリを読み慣れている人ならかなり早い段階で犯人がわかってしまうと思うが、それを確かめながら読んでもそれなりに楽しめると思う。


No.1 8点 十角館の殺人
綾辻行人
(2009/03/03 20:54登録)
ミステリにはまるきっかけを作ってくれた作品。意外な犯人にはびっくり。「十角館の殺人」って題名からしてトリックだったように思う。

キャラクターも個性があって好きだったが、大学のサークルに所属し、その仲でも特に仲の良いメンバーが集まっている割には会話がギクシャクしすぎな印象を受けた。こんなメンバーで孤島の館に合宿なんか行くか?

できれば島田潔の推理が見たかった。「そして誰もいなくなった」を意識してあのような終わり方をしたのだろうが、いまいちすっきりしなかった。

それでも、総合的には大満足。上の意見にしたって粗捜しに過ぎない。「あの一行」の衝撃は細かい不満など全て吹っ飛ばしてくれた。

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