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ミステリの祭典

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月は幽咽のデバイス
Vシリーズ

作家 森博嗣
出版日2000年01月
平均点4.90点
書評数20人

No.20 4点 ボナンザ
(2022/10/10 21:49登録)
一発ネタだがそれほどインパクトを感じられなかった。作者がなんとか主人公たちを常識外のキャラにしようと苦心しているように思うが、不快感しか感じない。

No.19 5点 nukkam
(2022/01/15 22:08登録)
(ネタバレなしです) 2000年発表のVシリーズ第3作の本格派推理小説です。オオカミ男が出ると噂の屋敷を舞台にしていますが、「何が根拠でそんな噂話が広まっているのか不明」という設定にしたためか怪奇色をあまり期待しない方がいいと思います。後半にはちょっとしたスリラー演出がありますけれど。あと屋敷の見取り図はほしかったですね。文章だけでは私の平凡(以下の)頭脳では理解しきれませんでした。講談社文庫版の巻末解説で「フェアと取るか、アンフェアと取るかは、読み手次第だろう」と微妙な評価ですが、まあ確かにこの密室トリックは万人受けしないでしょうね。それにエピローグで登場人物の1人に「今もなお、この疑問、根本的な謎は残る」と思わせているように、どこかすっきりしない説明に感じられました。

No.18 6点 E-BANKER
(2016/06/25 21:53登録)
「黒猫の三角」「人形式モナリザ」に続くVシリーズの第三弾。
2000年発表の長編。

~薔薇屋敷或いは月夜邸と呼ばれているその屋敷には、オオカミ男が出るという奇妙な噂があった。瀬在丸紅子たちが出席したパーティーの最中、衣服も引き裂かれた凄惨な死体が、オーディオ・ルームで発見された。現場は内側から施錠された密室で、床一面に血が飛散していた。紅子が看破した事件の意外な真相とは?~

これまた強烈な“変化球”本格ミステリーである。
当然ながら、作品ごとの出来不出来や若干のレベル差はあるけど、ここまで引き出しの多い作家は非常に稀だと思う。
今回もやはり登場する「密室」。
ただし、これがクセもの!
そして、密室の謎に添えられた“こぼれた水”の謎がまたクセものである。

読み返してみると、案外分かりやすいヒントが散りばめられているなぁーと気付く。
例えば、床の凹み然り、現場に落ちていた“毛”然り・・・
ただし、真相がここまでアクロバティックなものだとはなかなか踏み込めなかった。
(終章までで何となく方向性は勘付いていたが・・・)
紅子の解説はまるで中学校の化学(理科か?)の授業のようだった。

前から思ってたけど、このVシリーズって、このレギュラーメンバー全員登場させる意味はあるのか?
少なくとも小鳥遊や香具山のサイドストーリーなどはいらないなぁと思ってしまうのだが・・・
相変わらず保呂草は胡散臭いし、紅子VS夕夏の争いもしつこく書かれてるし・・・
何か、本筋部分は今回かなり薄味というか、少量だったように思うのは私だけだろうか?

それでもまぁ十分水準級での評価できる。
なかなか真似できないアイデアだしね。

No.17 7点 Tetchy
(2016/06/22 00:46登録)
またもや事件は密室殺人(ホント好きだねぇ)。鍵の掛けられた部オーディオ・ルームでの殺人である。
このオーディオ・ルームが周囲の建物と構造が切り離されているのが通常の密室と違うところだ。音の振動を壁に伝えない、つまり完全に防音するために別構造としているのだが、建築に携わる私は解るものの、素人にこの内容が十分伝わっているだろうか?簡単な図解があれば理解がしやすいと思うのだが。

本書では物語のガジェットとして月夜のヴァンパイアやオオカミ男が現れる屋敷といったオカルティックな噂がかけられているものの、物語のテイストは全くそのような雰囲気とは無縁でいつもの雰囲気。決しておどろおどろしいものではない。読中は正直何のためのガジェットなのか解らなかったが、真相を読むとこれこそが森氏なりのミスリードであることが解る。

このオーディオ・ルームのトリックはいわゆる密室物で禁じ手とされる抜け穴や隠し通路と同じで個人的にはいただけない。建築の分野では確かに実現されているのだろうが、非常に特殊な構造であり、一般的でないし、そこにロジックは介在しない。森氏はあまり事件とは直接的に関係のない零れた水を上下する部屋の手掛かりとして示したのかもしれないが、かえって目くらましになったようだ。

作者のエッセイを読むと解るがいわゆる熱心な本格ミステリファンではない。
従って彼はいわゆる本格ミステリのお約束事に頓着せず、自身の専門分野の視点からミステリを考える。そして殺人の動機に頓着しないのも、結局人の心なんて解らないし、人間の行動や事象全てのことに意味を持たせることが愚かであると自覚的であるからだ。
それは確かに私も同感なのだが、現実社会がそうであるからこそ、ロジックで物語が収まるべくところに収まる美しさをせめてミステリの世界で読みたいのだ。それが読書の愉悦であるというのが持論なのだが、森氏はどうもそこに創作の目的を持たないようだ。

従って本書でもいくつかの疑問は不明のまま物語は終わる。また大きな獣の正体もはっきりと読者には示されない。そしてオオカミ男の真相は明らかにされたものの、冒頭に出た月夜のヴァンパイアについても不明である。ミステリとしては片手落ちも甚だしい幕引きである。

さらに加えていただけないのは小鳥遊練無達一行が飲酒運転をするシーンだ。これは今ならば校正で一発で撥ねられるだろう。理由として非常事態、すなわち「小事にこだわりて大事を怠るな」と云っているが、作中人物とはいえ、こういうことをさせる作者の倫理観に大いに問題がある。またこのまま内容を修正せずに出版した講談社の倫理観もいかがなものかと甚だ疑問である。版を重ねる際はぜひとも修正願いたい。

No.16 6点 虫暮部
(2016/01/06 08:15登録)
 登場する諸々のガジェットは面白い。但し水槽は存在自体が不自然だなぁ。うっかりすると床が水浸しになる設備を、敢てオーディオ・ルームに置くか。部屋の仕組みと連動して水路を遮断するような細工も可能でしょう?
 ところで、再読して記憶違いに気付いた。パラボラ・アンテナについて犀川先生が解説するシーンがあると思っていたけど、そもそもシリーズが違うわ。記憶なんてあてにならないものだ。

No.15 9点 ∠渉
(2015/02/08 00:05登録)
「森博嗣の作品はミステリィやトリックを楽しむものではなくて、その本質は登場人物の思考や思想にある」
森博嗣あるある、というより森作品の感想あるある。
とにかくこの手の感想を見ることが多いんだけど、個人的にはこれは真逆だと思っている笑。そして本作も。ていうかミステリィに比重置いていないとこのトリックは思いつかないと思うんだけどなぁ。自分がミステリィにそこまで強いこだわりがないのと知識不足だからかもしれないけど、この密室トリックがなんで受け入れられないのかがイマイチわからない。もちろん自分はこのトリック全然わからなかったけど。でもヒントはしっかり提示されているし(水槽とか)、狼男の話がエキセントリックなようで暗喩になってて面白いし、逆に、ヒントだけ残して闇の中になった疑問もあって、ミステリィの一ファンとして非常に考えさせられる作品だった。でもってこの大掛かりなミステリィをキャラ萌えで覆い隠しているのが一番巧妙なトリックかな。いやぁ、参りました。

まぁ森作品が過小評価されているとは思いませんが、自分が過大評価しているとは思います。でもやっぱ好きなんだよなぁ。Vシリーズを再読して思いは強くなるばかりである。

No.14 4点 まさむね
(2013/10/09 23:54登録)
 謎自体はなかなかに魅力的です。スムーズな進行で,読中ストレスを感じることもありませんでした。
 しかしながら,真相の評価は相当に微妙。すべてを台無しにしているという印象すら受けます。
 ミステリ読みに対する鋭い問題提起なのだという解釈も成り立ちえると思いますが,読後の素直な印象から,この位の点数にしておきましょう。

No.13 6点 とあるミステリマニア
(2013/08/18 14:40登録)
事件が事件だったため、大掛かりなトリックを期待してしまった(^^;; あんまり納得の出来ない様な結末だった気がします。ですが全体的には狼男の謎など魅力的でしたので6点。

No.12 4点 TON2
(2012/12/17 16:53登録)
講談社NOVELS
 舞台は建設会社会長の豪邸。
 トリックは並だなあ。むしろそんなこと警察が分かるだろうという程度です。

No.11 2点 ムラ
(2011/09/02 06:15登録)
まぁ、この人ならありなトリックなのかなぁ。
とりあえずキャラの会話は楽しめた。
同系統のトリックはS&MとGシリーズにもあるが(というか言いたい事)、調度二番目くらいの出来。

No.10 5点 vivi
(2008/01/08 00:39登録)
こういうトリックは、もはや森ミステリには「アリ」になってますね。
あまりにも多く、ズッコケさせられましたから(^^;
伏線も辛うじてありましたし。(親切ではないけど)

キャラもの好きとしては、今回も楽しませてもらいました。
このシリーズは、キャラだけで成り立っているといってもいいかも(^^;

No.9 4点 サハリ
(2005/07/13 00:46登録)
話の内容はいきなり狼男の話とかが出てきたりしたため
かなり微妙な感じでしたが、最後に事件をといてもその微妙な感じは別の形で残りました。人物描写は飛びぬけて面白いんだけど、ミステリとしてはどうかな?
なんだかんだ言っても森作品は好きだけど。
「僕、高いところ大好きだから」
「それって、馬鹿だって告白してるんとちがう?」

No.8 2点 ぴかちゅ〜
(2005/05/27 23:27登録)
このトリックはいただけないね。
シリーズの中でも特にいただけない。

No.7 7点 なりね
(2003/12/28 21:43登録)
このトリックは……解こうと思った人は可哀想。
でもまあ普通に面白い。

No.6 5点 ばやし
(2003/12/17 10:47登録)
紅子さんの言動にカチンとくることが多い今日この頃(苦笑)保呂草さんも好きになれないんだよな〜てゆうか明らかに桜井さん怪しいでしょー変な家(笑)それなりにはおもしろかったから次の作品にも期待期待っと^^

No.5 1点 モトキング
(2003/12/05 13:36登録)
余り述べる言葉を持てない。凄く好きな作家だった。
しかし、これはトリックが酷い。酷すぎる。
ミステリを舐めないで欲しい。
作者の生み出すキャラや台詞回しが好きだからこそ、言いたい。

No.4 8点 四季
(2003/12/04 21:14登録)
こんなトリックわかんねーよと思いましたが、何だかんだで面白かった気がします。森マジックでしょうか?

No.3 6点 なな さんいち
(2003/11/16 11:55登録)
このトリックは好き。
ただ、いきなり「これ」というのも、なんだか、という気分もする。
「笑わない数学者」と同じでシリーズ第3作目、というのが伏線か。

No.2 5点 ガッチョン
(2003/06/30 12:18登録)
この作品について作者が述べたかった事が「アレ」というのがサミシイ。トリックとしては知己に溢れているけれども「あの声」とか、やたら余計な部分があって混乱させられる。
あまり良いとはいえない、トリックの思いつきは凄いけどね。

No.1 2点 jyungin
(2001/10/19 22:37登録)
これが森作品の最低ではないでしょうか。ストーリーもトリックも全然納得いかない。

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