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ミステリの祭典

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模倣犯

作家 宮部みゆき
出版日2001年03月
平均点7.68点
書評数50人

No.50 5点 ひとこと
(2023/05/28 20:02登録)
所々面白いのだけれどいくらなんでも長すぎます。サスペンスとして読めば良いかも

No.49 8点 いいちこ
(2021/03/26 12:53登録)
力作であり、よく書けている点は、掛け値なしに認める。
ただ、犯行計画にフィージブルでない、ご都合主義的な点が見受けられる点、犯人の行動が犯行動機に対して合理性を欠く点が見受けられ、その点を減点

No.48 7点 Gorgonzola
(2020/05/05 12:43登録)
長かったが、心理描写が細かく読み応えがあった

No.47 8点 家問
(2020/04/19 22:53登録)
やや冗長だと感じる部分も多く人物の心情表現も極端だと感じる部分はあったが、全体の物語の出来は大変良かった
夜を徹して読み進める経験は久しぶりだった

No.46 8点 take5
(2019/05/15 21:50登録)
合間合間に読んで、3日でした。
人物がよく書けているので、すらすら読め、
且、人がなぜ犯罪を犯すのかをよく考えさせられる作品です。
ミステリーとは思えないですが、
タイトルの回収とかは気持ち良いくらいです。

No.45 6点 バード
(2019/04/13 11:19登録)
総合的に率直な点数を付けるとこんなもんかと。

関係者が事件に奔走される様に緩急をつけ、見事に読ませており上手と感じた。事件に向き合いつつ被害者遺族がどう生きるか、加害者遺族がどう行動すべきか、栗橋の最初の犯行までの流れ、高井和明のスタンス、ライター側の考え方など、良くも悪くも人が考え行動していて見ごたえがあった。

ただし作中の脚本家?でしたっけ?彼が3流で、奴がでしゃばり始めた後半はできの悪い芝居を見せられてるみたいでだめね。あの程度で一流を語るなんて身の程しらずもいいとこでしょ。タイトルの模倣犯が回収されるシーンは大好き。

No.44 6点 sophia
(2014/07/05 19:42登録)
幾ら何でも長すぎる。こんなに引き伸ばさないといけない話とは思えませんでした。私の持論として「長い作品ほど一気に読まなくてはならない」と思っているのですが、物語にそれほど引き込まれず、読むのが苦行になりました。半分ぐらいの分量にテンポよくまとめてくれれば評価は上がったかもしれません。あと、この作者の描く「男」が好きじゃないんですよねえ。善人か極悪人かどっちかしかいない感じで。

No.43 10点 shica
(2014/07/04 17:52登録)
ヒロミが「こいつの人生と俺の人生をとりかえたい」とか思うシーンをよく覚えています。犯罪者の身勝手な理屈の部分は、本当に読んでいて辛いですが、読まなければいけない、知らなくては被害者が浮かばれないという義務感が生じるほど、共感してしまいました。時間があるときにじっくり読みたい名作です。

No.42 7点 TON2
(2012/11/25 16:27登録)
小学館
上下巻で700ページに及ぶ大作であることとこってりとした描写でなかなか読み進めず、読了までに3週間かかりました。
今日的な社会的事件を扱うことには定評のある作者ですが、この物語はただ自分の思い通りにしたいから殺人を犯す、愉快だから殺すといった日常的には理解に苦しむ話で、犯人たちに全く感情移入できませんでした。
話は、被害者・家族と犯人を追う警察・マスコミ、犯人と家族、また被害者・警察というように進んでいきます。警察もマスコミも、犯人の心理が異常すぎて理解できません。犯人も、被害者の家族も、警察官も、ジャーナリストも心に闇を抱えています。
登場人物たちが皆興奮し、落ち込み、悩み、泣く中で、唯一冷静に自分の信念を曲げずにきた被害者の祖父が、真相が分かった後の最後で「マスコミはこれで事件は終わるというが、孫は帰ってこない。」と酒を飲んで暴れる場面は、人間の感情が理屈だけでは説明がつかないということを教えてくれます。

No.41 8点 ムラ
(2012/05/01 22:51登録)
「被害者」「加害者」「それにかかわる人々」と一つの犯罪社会の背景が詰まっている本だった。
個人的にはなかなか贅沢な本。人物の描写にかける時間がハンパない所為で心に来る重みもけっこう大きい。
なによりも大体のキャラが魅力的だった。それぞれのキャラが主人公として輝いてる。
そして、4巻と2、3巻が逆に書かれてたら読者視点の自分も由美子に敵意を向ける側だったんだなぁと感じる(それにしても人変わりすぎた気もしないではないが)
唯一残念なのがピースのラストがあっけらかんとしすぎてること。ここまで書くならヒロミに一冊使ったように、ピースにも一冊使って欲しかった。それが本当に残念。
あれだけ気丈だったおじいさんの本音はよかったんだけど。

No.40 4点 卑弥呼
(2011/11/08 01:31登録)
エログロが若干あったけれど、後は下町のおっちゃんとか、ワテクシ社会もまれて色んな事を飲み込みながらがんばってますわ女子とか、陰のある男子高校生とか、いつもどおりの宮部みゆきです。
宮部みゆき作品を読んだことがあるのならば、中居君のDVDレンタルで充分では。

No.39 6点 蟷螂の斧
(2011/08/19 07:11登録)
宮部作品の中では、印象に残る作品です。ラストにひとひねり欲しいと思いましたが・・・。映画のラストのほうが、逆に印象に残ってしまっています。好みの問題でいたしかたないです。

No.38 9点 HORNET
(2011/01/16 13:49登録)
 個人的に宮部作品の中では一番(まぁ世評でもそうですが)。上・下巻この長さで,2回読んだのはこの作品ぐらいです。ということは言い換えると,謎解きだけが面白かったわけではないということかもしれません。
 娘を殺された有馬氏と少年のつながり,兄が殺人犯に仕立てられ,その無実を晴らそうとする中で相手に取り込まれていく妹,物語の途中で明らかにされる真犯人,ジャーナリストとして事件の解明に取り組む女性・・・物語の筋立て,展開全てが新鮮で,読み終えたあとは非常に充足感がありました。
 ただ,最後に犯人を追い詰める役を,あの人がやってしまったのには少しすっきりしない感じがしました。基本的にその人のことはあまり好きになれなかったので。同じ理由で,続編である「楽園」も読んでいません。

No.37 5点 江守森江
(2010/05/23 22:33登録)
自分の求めるミステリとは相容れない作家な気がしてデビュー作以外読んでいなかったのだが、数年前に映画を地上波で放送した時に観て毎度のごとくファジーに原作のおさらいをした。
映画ですら、やっぱり肌に合わないと感じていたが、重さ・長さも加わる三重苦になってしまった。
世間的に高評価な事は理解できるが、理屈抜きで肌が合わないのだから如何ともし難い。
※採点は世間的評価と自分の感情を相殺した。

No.36 7点 sai
(2009/11/18 02:21登録)
私は長さは気になりませんでした。著者の細かい描写に感情移入させられ、悲しんだり、辛い思いをしたり、憤ったり、恐怖したり。こういうのってミステリの枠をこえて、本を読むということの醍醐味だと感じるし、そういう意味でいい作品だと思います。

No.35 10点 itokin
(2008/01/02 15:25登録)
重くて悲しい作品だが最後まで一気に読まされた。テーマは古典かも知れないが、私はこうゆうのが好きです。いつまでも心に残っている。

No.34 9点 北浦透
(2007/12/25 20:40登録)
現代ミステリーの古典です。
「犯罪者」と「事件に関わる人々」を丹念に書いたこと。犯罪者を追うとわかるけれど、これは現代社会のひずみから登場した作品なのかもしれない。
ボリュームはすごいけれど・・・こちらも再読はできないかもしれないけど、やはり傑作です。

No.33 10点 rikipon
(2007/06/21 23:18登録)
とにかく哀しくて哀しくて、全ての登場人物に同調してしまい心臓が引き裂かれるような感覚に陥りました。自身が犯罪に巻き込まれないためにはちょっとした勇気と知恵が必要なのだと知りました。大事な人たちを悲しませないために…

No.32 9点 KAM
(2005/08/03 01:03登録)
映画を見て「別に本は読まなくていいや!」とか思った人、是非考え直していただきたい。これは読むべき! 長くて重く(内容)て重い(重量)けど、あの読後感はたまらない。この人、すごいや。

No.31 9点 くりからもんもん
(2005/06/17 13:40登録)
登場人物の感情が 悲しい ではなく 痛い くらいに押し寄せてくる文章です。正直読み始めなければよかったと思う時期もありましたが、最後には読んで本当によかったと思いました。そば屋の家族、豆腐屋の家族のことを考えると今でも胸が痛いです。他の人が言っているほどには冗長とは感じませんでした。文庫になったらまた読みたいです。

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