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ミステリの祭典

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卑弥呼さんの登録情報
平均点:8.06点 書評数:18件

プロフィール| 書評

No.18 10点 ゼロの焦点
松本清張
(2012/08/22 22:09登録)
松本清張は中学生も、大学生も、社会人も、主婦も、おじいちゃんも、老若男女がそれぞれが違った楽しみ方を出来、満足できる話だと思います。

が、本作は特に主人公と同世代の20代~30代女子にオススメしたい。
昭和の女性って大人だなあと感心したり、今も昔も変わらない感覚に共感すると思います。

ミステリーではありますが、推理力よりも女の勘を働かせて見てください。


No.17 4点 模倣犯
宮部みゆき
(2011/11/08 01:31登録)
エログロが若干あったけれど、後は下町のおっちゃんとか、ワテクシ社会もまれて色んな事を飲み込みながらがんばってますわ女子とか、陰のある男子高校生とか、いつもどおりの宮部みゆきです。
宮部みゆき作品を読んだことがあるのならば、中居君のDVDレンタルで充分では。


No.16 10点 邪馬台国はどこですか?
鯨統一郎
(2011/11/08 01:22登録)
高校時代夢中になって読んでいました。
こじつけの一言で片付けるには作者がんばりすぎ。
短編集だけど、たまたまフィールドワーク先でキャラクター同士がばったり出会って、天候が崩れて、何らかののろいにかこつけて毎回2,3人殺せば長編数冊出せるんじゃないかと思ったけど、それではQ.E.Dになってしまうしなあ。


No.15 9点 点と線
松本清張
(2011/11/08 01:13登録)
今の時代読めばこそトリックは分かりやすいけれど、そこに行き着くまで、トリック判明後の人間描写はすごい。
ところどころ含まれるキャッチーなワードにぞくぞくする。
官僚・・・汚職・・・いいものは時代を超えるというけれど、悪いものも時代を超えるんですね。


No.14 10点 頼子のために
法月綸太郎
(2011/11/08 01:03登録)
作家と探偵の若さが痛々しすぎて堪らない。
後期クイーン問題という、推理小説のメタレベルの欠陥に探偵が立ち往生することで有名になってしまいましたが、死んでしまった頼子の人生を紐解いていく過程も読み応えあります。


No.13 10点 長いお別れ
レイモンド・チャンドラー
(2011/08/19 00:44登録)
清水俊二の功績。


No.12 9点 生首に聞いてみろ
法月綸太郎
(2011/08/18 23:32登録)
頼子のためにのアンサー小説ではないかと思いました。
何があったのかと思うくらい探偵が大人になって、世間とも折り合いをつけていることにまず驚きます。
そのおかげで作者の小説にしては一般向けですが、最後の最後に後味の悪さが残り、きっちりファンサービスもしてくれています。
プロットは白眉。


No.11 9点 二の悲劇
法月綸太郎
(2011/08/18 23:22登録)
入れ替わりやら情緒不安定やら、法月綸太郎がふんだんに詰め込まれた、良くも悪くも作者らしい作品。
この作者の女子への辛辣さがよく出ているという印象です。
冒頭の鍵の謎から、いきなりページ稼ぎが始まって、謎が進展し出したら探偵が悩み始め、事件が二転三転瞑想するという、いかにもファンしか着いていけそうにない展開を我慢出来れば、どんでん返しは割りと楽しめます。


No.10 10点 アクロイド殺し
アガサ・クリスティー
(2011/08/18 23:09登録)
悪意ある書評やミステリファンのお陰で例の部分は知っていましたが、それでも楽しめました。
クリスティっぽさが前面に出ていて、好きな人は登場人物紹介ですでに悶えるのでは。


No.9 8点 ミステリアス学園
鯨統一郎
(2011/08/18 23:03登録)
『名探偵の掟』みたいな話しと説明するのが一番早いかもしれません。
入門書と紹介されてらっしゃる方もいらっしゃいますが、マニアの方にもニヤニヤしながら読んでいただきたい。


No.8 7点 みなとみらいで捕まえて
鯨統一郎
(2011/08/18 22:59登録)
ダイイングメッセージに拘った連作ミステリ。ダイイングメッセージ好きにはオススメできません(笑)


No.7 9点 ハートブレイク・レストラン
松尾由美
(2011/08/18 22:56登録)
日常の謎を謙虚なおばあちゃん探偵が知恵袋で解く連作ミステリ。
ストーリーテラーのヒロインと、毎回登場する刑事さんの関係も気になりますが、やっぱりおばあちゃんのキャラクターがいい。
ミステリにありがちな、変にひねくれていたり、あくの強い人が前面に出てこないため、主要キャラにも好感がもてます。
謎解きを期待すると、壁にぶつけるレベルです。


No.6 4点 The Book―jojo’s bizarre adventure 4th another day
乙一
(2011/08/18 22:48登録)
ジョジョファンが待ち焦がれすぎて、もはや都市伝説になった乙一ノベル化がやっと実現し、期待して期待しすぎた結果ハードルが上がってしまったのかもしれない。
オリジナルキャラが主人公ですが、キャラクターの造詣もスタンド能力も厨二レベル。
冒頭のミスリードは使い古されていて、呆れる以前に悲しくなりました。
これじゃあ乙一ファンもジョジョファンもがっかり。
これなら普通に仗助を主人公にしたら良かったのに。


No.5 10点 二銭銅貨
江戸川乱歩
(2011/08/18 22:41登録)
日本ミステリの幕開けとなった本作品。
解読させる気のなさそうな暗号モノですが、古き佳き時代を髣髴させる登場人物の掛け合いや、レトロモダンな雰囲気が最高です。
日本ミステリに対するコモンセンスを体言化した作品です。


No.4 7点 死神の精度
伊坂幸太郎
(2011/08/18 22:34登録)
おなじみのミステリを斜め下から見させてくれるという印象のシリーズです。
ご飯というよりは桃ラー。
ミステリアンソロジーに載っていて、他の本格重厚な作品の合間に読むのに丁度いいです。
もちろん、シリーズ通して読んでも楽しめますが。


No.3 9点 マリオネットの罠
赤川次郎
(2011/08/18 22:28登録)
見事一行でまっさかさまにしてくれました。
時代を感じる作品なので、そこに抵抗がない方であればお勧めしたいです。
一部私にはエグいと感じる部分もありました。


No.2 7点 宇宙大密室
都筑道夫
(2011/08/18 22:21登録)
SFかと思いきやミステリと思いきやバカミスでした。
ショートショートでは物足りない、意外な結末好きが、通勤時間のお供にというのであれば、長持ちするベージ数です。
好き嫌いがありそうなので採点はきびしめ。


No.1 3点 ピース
樋口有介
(2011/08/18 22:14登録)
このサイトに来る人なら書店のポップで落ちが分かってしまうレベル。
意外な結末も、残りページで大体わかってしまう。
その意外な結末も、悟空がドラゴンボールで生き返る程度の意外さ。
登場人物も、一番心理描写の多い女性記者が鼻持ちならないし、主役クラスの刑事の話し方がウザイ。
一番初めにネタフリしてた女子大生や、中途半端に掘り下げた料理人の過去にまつわる謎がただ思わせぶりなだけで、シリーズモノにしようとして失敗したんじゃないかと勘ぐってしまう。
読み終わった後壁に思い切りぶつけました。

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