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ミステリの祭典

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水車館の殺人
館シリーズ

作家 綾辻行人
出版日1988年01月
平均点6.08点
書評数103人

No.83 7点 メルカトル
(2013/02/27 22:18登録)
再読です。
私にとって、館シリーズ中最も印象が薄かった作品だった。
がしかし、改めて読み返してみると、意外と面白かった。確かに地味ではあるが、じっくり読んで自ら真相を追及してみたい読者には持って来いの一作なのではないだろうか。
取り敢えず、犯人はすぐに目星がついたし、おおよそのからくりにも気づいたが、残念ながら人間消失のトリックだけは分からなかったのが悔しい。
全体として、島田潔の推理が始まるまで、なんとなく淡々と進行していくので、その辺りやや物足りなかった気もするが、館シリーズらしい仕掛けも健在だし、伏線の張り方もなかなかうまいと感じた。
前作ほどの派手さはないが、じっくり腰を据えて物語に入り込める良作だと思う。雰囲気も館シリーズらしいしね。

No.82 6点 玉椿
(2012/08/27 00:06登録)
一昨目と比べるとやや派手さに欠けるが、緻密さや華麗さはやはり健在といったところ。
推理の難易度は比較的低めで、人によっては早い段階である程度の推論が成り立つのではないだろうか。
悪くいうならばもの足りなさがある。
良くいうとじっくり読んで本気で推理したい(当てたい)玄人向け。

No.81 6点 スパイラルライフ
(2012/02/05 23:53登録)
犯人は中盤までにわかるはず。
大まかな背景も。

ただ館シリーズならではの世界観やプロットは
十分に楽しめます。

犯人やトリックの意外性をメインに採点してるので、この評価です。

No.80 7点 makomako
(2011/12/28 21:46登録)
 これは本格物の備えているロジックと幻想のぎりぎりの妥協点であることを良く示している小説だと思う。そういった意味では本格推理小説の見本のような小説。若き作者ががちがちの本格物を書こうとした意図がうかがえて読んでいてとても好ましい。
 1年前と現在が交互に語られそれが複雑に絡み合って最後に意外な結果となっていくストーリーは、本格物として読む分には実に興味深い。
 でもよく考えると、いくら衝撃的な出来事といっても1年前のことを些細な出来事まで正確な時間をみんなが記憶していることなんて本当は絶対無理なんだ。
 好みとしては第1作の十字館のほうが好きなのだがこれも悪くはない。

No.79 6点 いいちこ
(2011/12/23 08:46登録)
ありふれた設定でありふれた真相。
トリックの独創性・衝撃度もそれほどではない。
ただ現在と過去の時間軸をずらしながら徐々に真相を明らかにする筆致、雰囲気を醸し出す抜群のストーリーテリングはさすが。

No.78 7点 蟷螂の斧
(2011/12/02 14:21登録)
古典的なロマンを感じさせる雰囲気の作品で気に入っています。主人の「仮面」自体が怪しいのですが、単純なトリックだけではなく一捻りあったので結構楽しめました。

No.77 6点 3880403
(2011/05/05 22:38登録)
十角館のほうが印象が強過ぎて、それに比べると薄い。
分かりやすいけどまぁ面白かったし読み易かった。

No.76 6点 つよ
(2011/05/01 22:01登録)
普通か。

No.75 7点 好兵衛
(2011/04/23 23:09登録)
秀作、渋い作品という感じです。
前回が凄いからか、比べてしまってはいけませんが。

本格とおどろおどろした雰囲気は素敵です。
ですが、ちょいと分かりやすい。
たぶん沢山ミステリを読んでいる方だったら
すぐにピンと来てしまうのではないのでしょうか。

ただし、
綾辻氏も、本格にチャレンジした。
犯人はめぼしがつくと思うが
探偵と同じように当てられるだろうか
的なことを言っているように。

犯人のめぼしはつくのですが。
この犯人が、犯人たる証拠を探偵と一緒に。
突き詰めるロジカルが、渋いと感じました。

「あぁーこれが、犯人だと思ってたわ」
じゃ、駄目なのです。ロジックやパズルは。
思ってた・・・じゃ駄目なのです。

私も、最初の得点は低めだったのですが。
それに、気づいたので。点数を変えさせていただきました。

No.74 5点 HORNET
(2011/01/08 19:59登録)
 人里離れた,別世界で起きているこうした営みこそが「どっぷりとした本格感」を演出しています。結局綾辻作品は,こうした作品世界,雰囲気に魅かれる所が多いのでしょう。肯定したり批判したり,最後の結末にも両者ないまぜになったり・・・ですが,結局読んでしまう。よかったです。

No.73 6点 kanamori
(2011/01/03 17:51登録)
館シリーズの2作目。
本書のほうが”館ミステリ”の王道という感じです。岡山県北部にある屋敷や仮面などの小道具が、横溝風の古き良き探偵小説を読むようで好みでした。
トリックは確かに判りやすいのですが、全体の幻想的雰囲気や結末の処理が、後の「霧越邸」に通じるように思います。

No.72 5点 ムラ
(2010/12/16 00:04登録)
トリックとしては良くある感じ
だけど雰囲気が良かったです。
一人称と三人称を書く感じも、舞台の情景がより伝わった面白かったです。

No.71 8点 まさむね
(2010/04/03 17:35登録)
全体の雰囲気は,大変素晴らしい。
まあ,主人が仮面をかぶっているあたりとか,死体がバラされているあたりとか,すべて「想定内」のトリックではありますが,その散らし具合、パズルのピースを丁寧に当てはめていくような解決までの構成力は,改めて評価されてもよいと思う。
現在と過去が交互に語られる構成も,私は好きです。

No.70 5点 E-BANKER
(2010/04/02 21:53登録)
「館」シリーズ第2弾。
今さら再読してみました。
まぁ、メインのトリックについては言わずもがなというところでしょうか・・・「ゴム仮面の男」が出てくる時点である程度の想定はしてしまいます。
ただ、初読の際は粗さばかりが目に付いたという印象が残っていたのですが、今回再読してみて、思ったよりは「すっきり」した作品だなぁという気になりました。
ただ、いくら無関心でも、さすがに「執事」は気付くだろう!と思わずにはいられません。

No.69 7点 星屑の仔
(2009/11/03 22:19登録)
「館」シリーズ第2弾

過去の事件と、現在の事件が並行して語られる作品。
トリックや結末こそ平凡かもしれませんが、そこに至るまでの神秘的なまでの幻想性がこれでもかと盛り込まれている。

第一作目と同じ毛色を期待していた読者にとってはイマイチかもしれないが、綾辻ワールドを楽しみたい人はむしろこっちを読むと良いかもしれない。

No.68 2点 パピルス
(2009/10/25 20:55登録)
ネタばれになりますが仮面をかぶった人物が出てきた時点で入れ替わりがわかったしまい面白くなかった。

No.67 8点 りんちゃみ先輩
(2009/09/23 13:24登録)
十角館に引きつづき、おもしろく読ませて頂きました。島田潔が探偵役、好きです。

No.66 5点 isurrender
(2009/08/05 12:08登録)
ふつう止まりの作品
ベタな設定っていうのはいいけどベタならそれを上回るトリックを用意しないと

No.65 5点 okutetsu
(2009/07/01 03:47登録)
前作が傑作の部類だっただけに評価が落ちてしまうのは仕方ないところか…
それでも十分に及第点だったと思います。

No.64 6点 simo10
(2009/06/04 21:09登録)
ミステリ3~4冊目くらいの初心者時に読みましたが、当時は「人里離れた館に閉じ込められ、次々と殺人が起きる」という設定に感動しました。
叙述にもどれだけ気持ち良く引っ掛かったことか…
久々に読んでみたらそれほどインパクトはありませんでした。
しかし、トリックは良く出来ているしヒントは十分過ぎるほど与えられているので、フェアな作品だと思います。
初心者の方にオススメかも知れないです。

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