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ミステリの祭典

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占い師はお昼寝中

作家 倉知淳
出版日1996年06月
平均点6.18点
書評数17人

No.17 5点 ボナンザ
(2020/03/01 10:42登録)
シリーズは違うが、猫丸ものに近い雰囲気と内容で、日常の謎が好きな人にはたまらないと思う。

No.16 6点 まさむね
(2019/08/19 22:48登録)
 霊感はないけど推理は鋭いぐうたら占い師と、その姪っ子のコンビによる短編集。
 安楽椅子探偵モノに分類されるのでしょうが、占い師が推理した内容が真実なのかは最終的に不明であること、さらには、占い師として推理(推測)した事実をそのまま顧客に提示するものではない(敢えて全てを提示しない)ことに、作者らしさを感じますね。特に後者は、真相(と思われること)自体の驚きは決して多くない中で、占い師がなぜ顧客にそのような回答をしたのかという点を含めて、この短編集の面白味を形作っているような気がします。マイベストは、収束具合にほっこりとした「ゆきだるまロンド」でしょうか。

No.15 5点 青い車
(2019/01/01 21:18登録)
 どの話でもユーモラスなタッチが貫かれている点は作者らしくてとても好みです。しかし、発想の飛躍があまりに小さく、いずれも手堅い所に落ち着いてしまっているのは頂けません。軽い読み物としては楽しいですがミステリとしての満足感がないという意味で厳しめの点数です。

No.14 4点 いいちこ
(2018/10/11 20:35登録)
端的に言えば「幻獣遁走曲 猫丸先輩のアルバイト探偵ノート」とほぼ同様の評価となる。
著者の日常の謎系作品は、真相が飛躍する衝撃とリアリティの絶妙なバランス、それを解明するプロセスの論理性の高さが大きな優点。
しかし、本作は後者を半ば放棄しており、それでいて前者も真相を容易に察することができる点で、全く水準に達していないと言わざるを得ない。
4点の下位

No.13 6点 mohicant
(2013/08/03 22:37登録)
安楽椅子探偵もの。肩の力を抜いて楽しめた。

No.12 5点 E-BANKER
(2010/12/17 23:28登録)
ぐうたらな占い師、辰寅と従妹の美衣子コンビが活躍する短編集。
犯罪捜査ではなく、いわゆる「日常の謎」系の話。
①「三度狐」=何とも軽~いお話。その程度、自分で考えても分かるんじゃない?
②「水溶霊」=まぁ、だいたい予想の付くオチ。
③「写りたがりの幽霊」=これもまた軽~いお話。この程度、自分でもっと考えろ!(パートⅡ)
④「ゆきだるまロンド」=個人的には本作ベスト。まぁその程度の謎ですけど、中年男性の恥じらいを理解して欲しいものです。
⑤「占い師は外出中」=辰寅が外出中で、美衣子が代わりに占いを・・・というお話。当然失敗しますけど・・・
⑥「壁抜け大入道」=真相は当然そうなるよなぁ・・・という感想。
以上、全6編。
まぁ、個人的に言えば「好み」からははずれている作品。それなりの面白さ&うまさは十分あると思いますので、こういう手の作品がお好きな方は嵌るかもしれません。

No.11 6点
(2009/08/13 00:14登録)
軽く読める作品。きらいじゃないです。

No.10 6点 江守森江
(2009/06/02 22:07登録)
猫丸先輩シリーズ以上にゆる〜い感じ。
日常の謎を煙に巻くような推理で楽しく読ませる。
作者の本領が発揮されている。

No.9 7点 Tetchy
(2009/01/07 19:39登録)
本作は北村薫を起源とする日常の謎系ミステリで、殺人事件は一つも起きない。
出来映えだが、これは!と目を見張るものは正直云って、ない。謎の難易度も比較的軽めで、作品によっては霊鑑定に入る前に真相が解ったものもあった。

本作の特徴として面白いのは従来の本格ミステリの依頼人が持ち込んだ事件を探偵が解き明かすというフォーマットは踏襲しているものの、依頼人にはそれらの謎が怪奇現象などではなく、人間によって為された事である事を直接依頼人には説明しないところにある。
したがって霊鑑定の後、辰寅叔父と美衣子の間で成される謎解きはあくまで彼の推論であり、証拠も何もないので、実は単なる1つの解釈に過ぎない。
この辺が倉知氏の本格ミステリに対するしたたかな視座だと見た。
つまり推理で解ける事が必ずしも真理では無いと既に自覚的であるように取れた。

あと倉知氏のミステリ作家仲間から伝え聞く人と成りからどうも辰寅叔父=作者とダブってしょうがなかったなぁ。

No.8 8点 itokin
(2008/01/11 21:25登録)
軽くて面白くて最後まであきさせないこうゆの大好き。

No.7 5点 キトウY
(2008/01/07 02:42登録)
キャラクター小説としてはまあまあ
ミステリーとしてはわかりやすい部分もあってイマイチ
もう少しミスリードが欲しかったかな

No.6 7点 ぷねうま
(2007/11/17 06:21登録)
地味に良作。キャラに感情移入しにくいが、クセになる面白さ。続編希望。

No.5 6点 ギザじゅう
(2005/03/01 16:13登録)
軽妙なキャラクターは猫丸先輩同様楽しめる。この語り口は大好きだ。
ただし本格としてのアクロバットは、他の諸作には足元にも及ばない。というと厳しいが、水準くらいの出来か?ただ単に、他の倉知作品が面白すぎるだけだからな。

No.4 6点 なの
(2004/09/20 21:40登録)
面白かったんですが、おじさんが猫丸先輩に比べるとちょっとネガティブ。
推理能力は同等なんですが・・・優し過ぎるのか、妙に寂しげです。
まぁ、人の裏側が全て見える力なんて、辛い事が多いんでしょうけど。

No.3 8点 テツロー
(2003/07/04 00:06登録)
 日常の謎系列で、この方向性は好きな方。ただこのシリーズ、割と無理な解釈が多いような気がする。まあ、それも御愛嬌と言えば御愛嬌で、許せる範囲ではある。

「水溶霊」のラストの憂鬱な終り方が、北村薫のコピーを狙って力及ばず、という色を、一番濃く感じた。
「写りたがりの幽霊」もう少し深みが欲しかったところ。
「ゆきだるまロンド」無茶な設定だが、ラストの救いで良い話になったと思う。
「占い師は外出中」が一番良かったかな?ワトソン役の推理と、その矛盾を突き論破してゆく探偵役の推理の対比がおもしろい。

 続編、作れそうなものだが、もう作者、覚えてないかも。

No.2 9点 ミル犬
(2001/09/20 14:08登録)
倉知氏の作品は全部持ってるし、全部すき。なかでもこの作品は一番好きです。
猫丸先輩がいないので地味だけど、倉知氏らしさが存分に発揮されていると思います。続編でないかな、と期待しているのですが出る気配ないですねー。

No.1 6点 みづち
(2001/07/12 17:05登録)
本格ミステリっぽくはありません。
さわやかなユーモアミステリだと思います。
キャラ立ちしたミステリで楽しめると思います。

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