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ミステリの祭典

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弁護側の証人

作家 小泉喜美子
出版日1963年01月
平均点6.96点
書評数48人

No.28 9点 ある
(2011/06/04 00:16登録)
予備知識なく読んだのですが,綺麗に騙されました。
11章まで行ったときに,「えっ?ええっ!?」となり,思わず今までの内容を読み返していました。
小説ならではの,シンプルなトリックが気持ち良かったです。

No.27 6点 ナナ
(2011/05/19 17:19登録)
なるほどと思いました。見事にだまされました。でも・・・。なぜか面白かったと思えないのが不思議です。決して駄作ではないと思いますが。

No.26 2点 つよ
(2011/05/01 22:44登録)
当時読むと秀逸だったのかも。

No.25 5点 haruka
(2011/04/29 21:58登録)
たしかに騙された。騙されたのだが、それ以外何も印象に残らなかった。

No.24 2点 3880403
(2011/04/04 00:57登録)
想像出来てしまった…
しかも話が古くさいところが自分には合わなかった。

No.23 6点 seiryuu
(2011/01/18 13:49登録)
どんでん返しというほどの驚きはありませんでした。
第十章までのトリックは見事だなと思うけれど、気持ちよく騙されたという気持ちにはなりませんでした。
カバー裏の解説はやりすぎかなあ。
読みにくいし、事件概要が出てくるのが遅くてイライラしました。
再読と初読で違う感想が楽しめたのはよかった。(にぶくてよかったw)
タイトルからまずありえないだろうと思う人物が証人というのもいいですね。

No.22 6点 E-BANKER
(2010/10/02 00:23登録)
作者の代表作。
確かに出版された年代を考えれば、評価する価値は大でしょう。
一言で書評するなら、”シンプルな叙述系作品”とでもいう感じでしょうか。
(1つ前の書評作品(折原)とは大違い・・・)
「シンプル・イズ・ベスト」とも言えますし、「少々物足りない」とも言えます。
今回、集英社の復刻版で読みましたが、「帯」に登場している作家も豪華ですし、解説は道尾秀介ということで、本作品のすごさ・影響度は分かろうというものです。
ただ、サプライズを評価の尺度とすれば、どうしても今現在このような感じにはなってしまいますねぇ・・・
作者が一番騙したかったのは、「真犯人」なのか「弁護人」なのか今一つ分かりませんでした。(読解力のなさでしょうか?)

No.21 9点 まさむね
(2010/08/08 15:12登録)
一読の価値大の秀作。
素晴らしい。このヒトコトに尽きる。

しかし,これが昭和30年代の作品とは!
40年以上を経ても決して色褪せず,むしろ歴史を経れば経るほど輝きを増していくのではないかとさえ思わせる。まさに名作。
作品を書いた「年代」を考慮すれば,この評価が過大であるとは,決して思わない。

No.20 7点 kanamori
(2010/06/24 21:22登録)
シンデレラ物語をモチーフにした騙し絵ミステリ。
新本格の洗礼を受けた現代の読者が読めば、ある程度プロット上の仕掛けは分かると思いますが、これが60年代に書かれていたという点がすごいことです。
騙しのテクニック面でいえば、プロローグの「・・・を死刑に処す」という叙述は却って逆効果ですが、ヒロインの独白に二重の意味(逆の意味)を持たせる手法など、スマートで非常に先駆的なミステリと言えると思います。

No.19 4点 りゅう
(2010/04/15 18:34登録)
(ネタバレあり。注意!)

 最後にドンデン返しがあると聞いていたので、いったいどんなドンデン返しなのだろうと期待しつつ読んだ。「夫妻のどちらが被告なのかわかりにくいな」と思いながら、最後の方になってようやく被告がわかり、これからどういったオチになるのだろうと思っているうちに読み終えてしまった。ドンデン返しはいったいどこに?読み誤ったのかと思って、ネット検索し、トリックの内容を確認した。その正直な感想は、「こんなことで本当に騙される人がいるの?」というものであった(騙された人、ごめんなさい)。トリック以外の部分も大した内容とは思われなかったので、低い評価となった。

No.18 8点 isurrender
(2010/02/12 02:56登録)
伏線から話の持って行き方から上手いです
文章も昔の作品にしては読みやすい方だと思う

No.17 7点 おしょわ
(2010/01/24 22:41登録)
読む前からの評判でプロットはある程度想像できてましたが、うまいです。
犯人の設定がああでなければこうはいきませんね。

No.16 6点 測量ボ-イ
(2010/01/07 22:21登録)
20年くらい前、一度読みかけて挫折した(何故?)いわく付
作品。今度は無事読了しました。
さて評価ですが、正直微妙ですね・・
確かにこのトリックは少なくとも発表当時は斬新だったでし
ょうし、多くの方が「名作」と賞賛するのは理解できますが、
文体が僕には合わなかったという事でしょうか?
という訳で、皆さんより評価はやや辛めです。

No.15 6点 あるびれお
(2009/10/28 00:15登録)
何の先入観もなく出会っていたら、きっときれいに騙されていたのではと思いますが、どんな分類のミステリか、ということを知ってしまっていたので最初からちょっと身構えていて、それゆえ驚くべきところが最初から見えてしまっていました。多くの場合、書評は良い道標になるのですが、今回に限ってはまっさらな状態で出会いたかったと感じました。

No.14 7点 あびびび
(2009/10/15 22:39登録)
もう46年も経つなんて、これは凄いと思う。その間にいったい何冊のミステリーが出版されたやら。

確かに今読んでみると、驚きは少ないかも知れない。特にこのコーナーの読者には特に。

でもこんな狭い物語の中でこれだけのことを設定するのだからたいしたものだと思う。松本清張はすきだけど、あの時代にこれを書いた訳だから。

No.13 8点
(2009/07/22 21:48登録)
このサイトを見て読んだ本なので、途中から仕掛けに気づいてしまいました。昔の本ですが、現在でも十分楽しめましたよ。

No.12 9点 テレキャス
(2009/07/17 18:47登録)
《多少のネタバレがあるので未読の方はご注意を》

巧なミスリードにやられまくりでこれは傑作。
本当なら満点をあげたいのですが、あらすじで虚偽の記載がある点がアンフェアに感じられて1点マイナスにすることにしました。
地の文同様、あらすじでも虚偽の記載と言うのは反則過ぎると思います。
そんな事をしなくてもよく出来ているのに勿体なく感じてしまいました。

No.11 7点 江守森江
(2009/06/15 03:32登録)
"驚き"の一冊との評判と再刊行を期に読んでみた。
この手の仕掛けによる"一撃"で読者に驚きをもたらす作品自体が好みから少しズレているのと、少々読みずらかったので7点に据え置いた。
・数多のこの手の作品に先駆けて書かれている。
・(私の読んだ)出版芸術社版ではカバー裏の作品紹介から仕掛けが始まっている。
・仕掛けを上手く隠蔽し文章で違和感を感じさせない。
・この手の仕掛けは先にやった者勝ちで、色褪せない。
以上の点から、好みに合うなら最高点でもおかしくない。
ミステリ好きには必読と思う。

No.10 6点 nukkam
(2009/05/25 16:32登録)
(ネタバレなしです) 海外本格派好きの私にとって小泉喜美子(1934-1985)はクレイグ・ライスやルース・レンデル作品の翻訳家というイメージが強い人でした。ミステリー作家としては短編はそれなりの数を残したものの長編はわずか5作品にとどまっています。その中で代表作とされるのが1963年発表の長編第1作である本書です。作者はクレイグ・ライスを信奉して「洗練されたミステリ-」、「洒落たミステリー」を目指していたと思っていましたが、本書はそのイメージとは大分違いました。雰囲気は暗めで登場人物もどちらかといえば陰気な人が多いです。そして時制が唐突に過去になったり現在に戻ったりするのでストーリーの流れもどちらかといえば停滞しがちでやや読みにくいです。しかしイメージと異なるとはいえ緻密でトリッキーな本格派推理小説(やや異色系ですが)としてはよくできていると思います。謎解きだけでなく主人公の心理描写も読みどころです。

No.9 10点 結奈
(2009/05/19 15:52登録)
最初の1頁で違和感を感じるものの、「確か古い作品だしなぁ」と気にしない事にし、そのまま読み進めていったら、とんでもない事に。
巧い。お見事です。

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