皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
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レッドキングさん |
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| 平均点: 5.32点 | 書評数: 1111件 |
| No.1071 | 8点 | 封鎖館の魔- 飛鳥部勝則 | 2026/06/05 06:23 |
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| 昨年、十数年ぶりに新作長編で復活し、それがまた、随分と張り切って盛った"大作"で、逆に心配したが、間を置かずに発表された今作は、おお、"本来"の飛鳥部勝則・・暗い美術ネタ、歪んだ情緒、露悪的なキャラ、ぐろコミカルな人間関係、見事な本格トリック技巧・・相変わらずの作者であった。
どんな偽悪的な"イヤミス系"でも女流作家ならば書かない(たぶん)様な・・島荘「占星術」サブねたの性別錯視トリックもそうだが・・そんなネタが、Whyダニット中央に居座っていて、エゲツないナぁ思ったが、考えてみたら、東野「白夜行」の主役男女を貫く重要な主題でもあった。 |
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| No.1070 | 5点 | ムシカ 鎮虫譜- 井上真偽 | 2026/06/03 22:32 |
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| 孤島・因習物ミステリと、生物* SFホラーの混合が、音楽ネタ(なんと)に主導される冒険サスペンス。音大生男女5名(+2名)・巫女集団・半「匿流」窃盗団・・三つ巴の勢力が、偶然4グループにシャッフルされて、ゲームの様な軽快冒険バトルが、多視点描写で楽しめる。宗教ミステリ解明、青春物解決、音楽ネタ決着もナカナカ。
*虫 (昆虫類に限らんのよ 蛇も蛸も"虫"なのよ)襲来パニック、鳥よりコえー |
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| No.1069 | 6点 | ベーシックインカム- 井上真偽 | 2026/06/01 22:40 |
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| AIロボット・遺伝子改良社会・VR進化形・電信人口アイ・・破天荒な異世界ではない、達成想像可能な近未来SFネタの短編集・・思ったら、最終編で全編を連作集に纏めてドンデン~どんでんエンド。全盲の娘とその父親の話が白眉、「過ぎ行く風はみどり色」「暗いところで待ち合わせ」に並ぶほど。
※翌日追記。えっ! 女性の可能性もあんの? この作家・・(まさか(*_*;) |
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| No.1068 | 6点 | 火星ダーク・バラード- 上田早夕里 | 2026/05/30 10:30 |
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| 上田早夕里デビュー作(処女作でなく)らしい。部分的テラフォーミングが施された未来*火星。陰謀に巻き込まれ冤罪から逃避行しながら真相究明に走る刑事と、生命工学により誕生したミュータント少女。スペース活劇ファンタジーにして、超能力サイコSFのハードボイルド。ハリウッドアクション映画かディズニーアニメの出来の良い作品なみに面白い。
* "古典的なR&Bから最新のテクノ&パンク "って、時代設定センス疑いたくなる迂闊な描写には苦笑するが、タイトル"ダークバラード"の音楽ジャンル設定は見事。 |
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| No.1067 | 4点 | 裁きのJ- スー・グラフトン | 2026/05/25 12:28 |
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| キンジーシリーズ"J"の巻。5年前に死亡と判断され、遺族に保険金が支払われた、投資"ネズミ講"詐欺犯の男。偽装死亡が疑われる男の生存目撃情報の調査を依頼されたキンジー。男と妻と二人の息子、愛人と元共謀者、曰くある元警官に絡む真相究明劇。静かに流れる丁寧なミステリだが、ハードボイルド・サスペンス見せ場としては、明らかな"違法"侵入捜査がバレそうになり、あわてて売春婦に化ける、むしろ、笑える場面位で、ちと、オトナしすぎかなと。
※ " 形式はしばしば内容を伴う。好きな人だから親切にするのではなく、己が親切を施す相手だから好きになる ”(敬意を覚えるから礼を尽くすのではなく、礼を振る舞うから敬意が生じる・・) 素晴らしい! |
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| No.1066 | 7点 | 探偵が早すぎる - 井上真偽 | 2026/05/22 22:23 |
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| かたや、遺産5兆(!) を相続する女子高生と謎の保護役メイドと探偵。こなた、女子高生の命を狙う、伯父伯母や叔父叔母および従兄姉達とその手先・・今話題"トクリュウ実行役"の如き・・手先たち。話は殺人企図 vs 犯行事前防止の丁丁発止バトルで進行する、半ミステリ半倒叙サスペンス。ミステリねたはごく小粒(この作者の"密室"っていつもプチずっこけネ^^;)で、ひたすら質より量だが、敵キャラ達、特に長伯父と長伯母の悪役絵づらが素晴らしい。
※青崎有吾といい、この作者といい、本領のロジックねた以上に、ラノベ言うより漫画キャラ展開がオモシロく ^_^ |
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| No.1065 | 6点 | 絞首人の手伝い- ヘイク・タルボット | 2026/05/19 20:25 |
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| 短時間で屍体が腐敗した呪い殺人と怪奇風な密室事件、二つの不可能トリックがメインのオカルトミステリ。”粉砕された閂”を、”腐敗した屍体”に絡めて不可能蘊蓄に持って行き、WhoHow解明に至る展開がナカナカ。「魔の淵」より好きかな。 | |||
| No.1064 | 5点 | 薫香のカナピウム- 上田早夕里 | 2026/05/17 21:50 |
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| 異世界レベルの未来の森が舞台。"古典"「地球の長い午後」直系の生態系SF。地理設定は奇しく(?)も漫画「クレイモア」「進撃の巨人」と同じ。(「別冊月刊少年マガジン」や「アフタヌーン」での漫画化で映えそう) | |||
| No.1063 | 8点 | 凍てつく太陽- 葉真中顕 | 2026/05/14 19:00 |
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| これまた当サイトで知った作家。主役は大和アイヌ混血の特高刑事。アイヌ村では"シャモ(大和人蔑称)"として、日本社会では"土人(当然に蔑称)"として、両側から差別疎外された男。軍部機密に関わる驚きの陰謀事件に巻き込まれ、冤罪投獄から脱獄サスペンスが展開し、連続殺人事件の真相が、亡国のカタストロフと共に明かされて行く。
”陛下の赤子" "皇国民"として強制的に我が国に同化させされながら、決して"日本人"として受け入れられなかったアイヌ人朝鮮人台湾人etc。つい最近まで、在日の隣国民族を、"ニセ日本人"として、焙り出し晒し嫌悪し拒否し続けながら、当該民族の異国スター・アイドル達を、掌返した様にもてはやし始めた、悍ましき我が民族の厚顔メンタリティ。 "それでもこの国を愛していた" ・・主人公の哀切な呟きの1/3さえにも共感できない、わが怠惰に捻くれた魂の情けなさよ。 |
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| No.1062 | 7点 | 三体Ⅱ 黒暗森林- 劉慈欣 | 2026/05/10 19:40 |
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| ”中国のダン・シモンズ” 劉慈欣の「三体」シリーズそのニ。高次元微粒子:智子 (トモコちゃうよ、ソフォンよ)を“眼”に、4光年の彼方から地球に迫りくる三体文明。三体艦隊の速度は1/100光速で、太陽系への到着は4世紀先の未来。人類の未来を賭けた対抗策は、四人のスーパー・エキスパート"面壁者"の脳内頼り、数世紀見越しのトンデモ作戦であった。絢爛にして壮大(オオブロシキ ^_^; )なSF大作。
※おっそろしく単純な事を明確にしてくれた。「理論上での未来タイムワープ」:己れだけ世界の100倍の速度で"動く"場合、時間進行は1/100となり、己れの1日後には世界は100日先の未来・・だが、なにも世界のX倍で"動か"なくとも、己の速度をゼロにしてしまえば、時間進行もゼロとなり、己れの一瞬のうちに世界は100年先ではないか!そうだよ、単に冷凍睡眠しちまえばいいいんだ!(ありゃ、0で割るなんて有り得ないんか?じゃ、"無限0近似値"ってあたりで(^^;)) |
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| No.1061 | 6点 | 人の死に行く道- ロス・マクドナルド | 2026/05/07 21:51 |
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| リュウ・アーチャーシリーズ第三弾。ハードボイルド定石の、行方不明捜し → 殺人事件遭遇 → バトル(大抵は拳銃) → Who・Why・What解明、であったが、初めて、ロス・マクドナルドが"面白い"と思えた。訳者:中田耕治の文体センスの賜物なんだろうが、米国砂漠地帯のドライにして夢幻的な詩情や、西海岸のリリカルな哀愁が、シャープにショットされ、そっち(ブンガク)に心奪われ、ついつい、ミステリ考察おろそかに油断して、ラストどんでん"Who"に、エッと驚かされてしまった・・不覚!(冷静に考えれば極めてワカリヤスイWhoよね (^^;)) | |||
| No.1060 | 7点 | ぼんくら- 宮部みゆき | 2026/05/05 20:44 |
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| 江戸町奉行の"ぼんくら同心"井筒平四郎が主役の江戸長屋ミステリ。巻頭1/4までは五つの短編・・刺殺された兄と返り血塗れの妹、博打狂いの父と孝行娘、知恵遅れ男児と忠義の番頭、オトコギ溢れる女傑後家とトウだちの元娼婦アダ姐さん、壺信仰と店子たちの出奔・・いずれも、ちょっとミステリアス展開から少しイイ話オチの五短編が続き、ん?短編集?思わせて、全話連結の長編ミステリへと展開して行き、冒頭の殺人事件始め、諸エピソード回収のWhy・Whatダニットがツイスト転回して、爽やかエンドへ。天才探偵の美少年や伝書カラス(ハトでなく^^;)、人間USBメモリー少年が実にファンキー。憎まれ役のヤナやつ岡っ引き悲惨ラストもナカナカに痛快。 | |||
| No.1059 | 3点 | 愛する者に死を- リチャード・ニーリィ | 2026/05/03 19:15 |
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| リチャード・ニーリィ処女作。出版社経営の男とその娘、娘婿の共同経営者、それぞれの秘書に顧問弁護士、娘の精神科医・・ネットリした男女関係描写で進行する、サイコな娼婦殺人事件。"どフロイト風"精神分析ミステリ根幹に、叙述・アリバイ・変装トリックが少しづつ付くが、「心ひき裂かれて」(あれは面白かった)のインパクトには程遠い。
※原作自体の問題なのか訳者のセンスのせいか分らんが、小説文体「読み心地」がよろしくなく。 |
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| No.1058 | 7点 | 11文字の檻- 青崎有吾 | 2026/05/01 22:23 |
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| 「加速してゆく」実在の悲惨な大事故を背景にした、限りなく「日常的」な謎。 7点
「噤ヶ森の硝子屋敷」ガラス造り館の前代未聞の密室トリックが、Excellent!10点 「your name」あたう限り短い(なんせショートショート)Whoダニットロジック。 6点 「11文字の檻」乙一を思わせる特殊設定拘禁施設での暗号解読ロジック。7点 ※他の4作は採点対象外。が、「恋澤姉妹」は、「アンデッドガール・マーダーファルス」作者らしくユニークで、実はこの短編集で一番面白かったりする。 |
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| No.1057 | 6点 | ナイト・ストーム- サラ・パレツキー | 2026/04/28 22:36 |
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| ヴィクシリーズ第十五弾。嵐の夜の墓場、吸血鬼儀式に興じる少女達と心臓をクイで打ち貫かれた死体・・てな魅惑的導入から始まるサスペンスが、恒例の米国”リベラル vs 保守”対立を背景にした連続殺人ミステリへと進み、保守・リベラルそれぞれワケありの過去譚ハードボイルドしたあげく、一気にバトル炸裂して、幻想的ラストショーにエンド。 | |||
| No.1056 | 6点 | 天使と罪の街- マイクル・コナリー | 2026/04/27 22:45 |
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| ヒエロニムス・ボッシュシリーズ第十作。心臓移植した元FBI男の不審死捜査を導入に、主役ボッシュ・FBI捜査官の女・サイコ殺人鬼"詩人"、三視点で展開する大量猟奇殺人事件。主役ボッシュのニヒルにしてウェットな叙述、まるでジェフリー・ディーヴァーの如き殺人鬼の倒叙、女FBI場面のドライかつアンニュイな描写、前半のハードボイルド具合が素晴らしく、ボッシュ vs "詩人"のラストバトルも、タイトでライトで、All Right !("ディーヴァー・ツイスト"ってのは無いけどね) | |||
| No.1055 | 5点 | 剣持麗子のワンナイト推理- 新川帆立 | 2026/04/22 04:36 |
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| 女弁護士:剣持麗子シリーズ第三弾は連作短編集。
第一話 「家守の理由」 赤いアジサイの謎と、町の不動産屋の撲殺事件。 第二話 「手練手管を使う者は」 ホスト給料盗難事件と、ホストクラブ刺殺事件。 第三話 「何を思うか胸のうち」 印鑑紛失に絡む女の急死と、嫌われ者弁護士の急死事件。("イイ話"も書くのネ) 第四話 「お月様のいるところ」 認知症老婆と絞首自殺男と「お月様」の謎。 第五話 「ピースのつなげかた」 針殺人の輪 (諸ピース)と操りネタが全話を連結して、短編集全体で、5点。 |
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| No.1054 | 5点 | 消える魔術師の冒険- エラリイ・クイーン | 2026/04/20 22:41 |
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| エラリー・クイーンラジオシナリオ作品集の第四弾。わが国独自の選集とか。
「見えない足跡("の冒険"は略、以下同)」 模範的な足跡なき"雪密室"殺人の、鮮やかなWho・How. 8点 「不運な男」 車両事故・銃暴発・毒死・・その都度に遺産が膨らむ相続人への疑惑・・からの・・4点 「消える魔術師」 大金を賭けた完全な密室家屋からの不可能消失、定番にして見事。 8点 「タクシーの男」 運転中のタクシードライバー殺しと謎の三人の美女のWhat. 5点 「四人の殺人者」 自供のおそれある共犯者の毒殺。実行犯Whoのロジック。2点 「赤い箱と緑の箱」 ルビー盗難事件と赤緑色盲(絵に描いた様なミステリ定番ネタ)の、犯人Who. 3点 「十三番目のてがかり」 見世物フリーク達の毒蛇殺人と盗難事件、その見世物的な顛末。3点 ・・・で、全体平均で、5点。 |
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| No.1053 | 7点 | 四つの犯罪/七つの墓場- つげ義春 | 2026/04/17 17:47 |
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| つげ義春の三大傑作として、「海辺の叙景」「ねじ式」「ゲンセンカン主人」をあげたい。
が、「ほんやら洞のべんさん」等 "旅物"、「義男の青春」等 "青少年物"、「無能の人」等 "漫画家物"、「夢の散歩」等 ”シュール夢物”・・それぞれに捨てがたく・・ 真の愛好家ならば、「沼」「チーコ」以前の、つげがもっぱら貸本漫画家として描いていた・・ここに挙げられたような・・"ミステリ物"や"時代劇物"etcにも、同等に愛着を持つのだろうが、自分は、そこまでではないかなぁ(^^; 結局は絶筆となってしまった・・随分と前だが・・「別離」のラスト、 " 冬の淡い日射しをうけて 今にも消え入りそうな自分の影を見て ぼくは涙がとどめもなくこぼれた " は、身にこたえる・・・ |
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| No.1052 | 8点 | マーブル館殺人事件- アンソニー・ホロヴィッツ | 2026/04/15 22:16 |
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| 「カササギ」「ヨルガオ」に続く、女編集者スーザン・ライランドシリーズ第三弾。傑作「カササギ」に並ぶ以上に、勝るとも劣らない素晴らしさ。今回も「本編」事件と「作中作」の二本立て構えだが、「カササギ」の"作中作を求めて"、「ヨルガオ」の"本編解釈の鍵としての作中作"に対して、今作は「本編」「作中作」両編が、"相互反照パズル"として並立する、一作二編物。「カササギ」「ヨルガオ」では、両編平等とは言えなかったミステリとしての出来も、今回は、"両方違って両方良く"で、文句なく"一粒で二度美味しい"。 | |||