皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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蟷螂の斧さん |
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| 平均点: 6.10点 | 書評数: 1733件 |
| No.1733 | 6点 | 3分で読める!人を殺してしまった話- アンソロジー(出版社編) | 2026/07/05 12:50 |
|---|---|---|---|
| ①被告人R365(中山七里) 7点 主人殺しの罪で裁判にかけられたロボット…冤罪?(アイデアは面白い)
②贖罪のカクテル(佐藤青南) 8点 放火現場の目撃者が、SNSで犯人を捜した結果…飛び火(バーテンの殺意) ③林檎を潰す(小西マサテル) 5点 私は遺体の処理をプロに任せた…連続殺人鬼(それは心の病なのか?) ④穴(堀内公太郎) 4点 壮太は、遙香から憎い吉沢を一緒に殺さない?と…いじめ(穴に入るのは何人?) ⑤生成AIは人気作家の夢を見るか?(三日市零) 5点 生成AIに小説を書かせるが…入力方法(最後の小説) ⑥天空の深海(高野結史) 5点 成績が低迷する生徒を「深海魚」と呼ぶ…磁気刺激治療(錯乱状態に?) ⑦侵入者(桐山徹也) 6点 アパートに侵入した女は「老婆が犬を食べたから殺した」と…(ダブル・ミーニング) ⑧名探偵現る(貴戸湊太) 5点 名探偵が事件を解決した後に、現れた人物は?…共犯者(既視感あり) ⑨G線上の殺人(宮ヶ瀬水) 4点 ヴァイオリンの弦で首を絞めた。その弦で演奏…ドレスの血痕(気が付く?) ⑩砂浜の螺旋(おぎぬまX) 4点 無人島に漂着した女二人。一人が人を殺したと言い出す…男の死体(妄想?) ⑪熊とG(柏木伸介) 5点 熊大好きのスリッパ女とゴキブリの戦い…差別反対!(作中作でうっちゃり決まる?) ⑫友達なんかじゃないよ(秋尾秋) 6点 「ずっと一緒だよ」と言った幼友…恋敵(ずっと一緒の意味が怖い) ⑬良識なき通報(浅瀬明) 7点 交通事故を起こした4人組の男女。警察に通報すべきだが…隠蔽工作(その裏) ⑭ループ(歌田年) 3点 仲間を殺し隠れ家に逃げ帰る。このことが何回もループする…仲間の追跡(頁稼ぎw) ⑮夜回りファントム(上田春雨) 4点 夜回りの女性記者を、幽霊と見間違えた警部補…(うーん、見え見え) ⑯無名の写真家(柊サナカ) 5点 戦場写真家は、昔の一枚の写真を見て…20秒動いてはいけない(兵士の死) ⑰ショーツミステリー(くろきすがや) 6点 思わず洗濯場にあったショーツで絞殺…妻と娘の(馬鹿馬鹿しいがw) ⑱身も心も(塔山郁) 7点 3人のホステスは、各人が用意した毒を混ぜ、騙したホストを毒殺(どの毒が死因?) ⑲博士の発明品(新藤元気) 6点 助手が目を離した間に、被験者が死亡…AIに相談(死体を隠蔽せよだと?w) ⑳卑怯者(伽古屋圭市) 6点 妻を自殺に追いやった男を登山に誘い…スマホデータのバックアップ(完全犯罪?) ㉑憑依(美原さつき) 7点 動物園の飼育員は友人の遺体をミンチにしてイエカラスに与えた…(鳥類の祖先は?) ㉒麻雀(志駕晃) 6点 地獄での麻雀。ヒットラー、スターリン、毛沢東、コロンブス…役満狙い(上がり手は?) ㉓自白と創作の狭間(海堂尊) 7点 真実しか書けない作家。自らの犯罪を書く羽目に…大ヒット(裏の存在) ㉔ある少女の置き手紙(岡崎琢磨) 8点 援交の相手のおっさんは金を支払わない…停電(ファンの歌手の存在) ㉕お悩み相談ラジオ(降田天) 8点 「お悩み相談ラジオ、人を殺したとの相談…家族構成(まあ、ありがちだけど) |
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| No.1732 | 6点 | 短篇小説日和 英国異色傑作選- アンソロジー(国内編集者) | 2026/07/02 13:17 |
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| 十八世紀半ば~二十世紀半ばの英国短篇小説
①後に残してきた少女(ミュリエル・スパーク) 6点 「棄ててきた女」で書評済 ②ミセス・ヴォードレーの旅行(マーティン・アームストロング) 6点 子供の頃、宿泊した家の夫人が失踪したお話…友人の話を小説家が創作しながらの展開(オチはそれほどでもないが、構成が面白い) ③羊歯(W・F・ハーヴィー) 7点 祖父の発見した羊歯の生える場所を秘密にしていたが…植物研究家が発見?(若者が読んでいた記事「五十歳を過ぎてからの人生に価値はあるか?」~価値観の相違が際立っている) ④パール・ボタンはどんなふうにさらわれたか(キャサリン・マンスフィールド) 3点 白人の少女は、女性2人連れに声をかけられ、海へ連れていかれ…肌の黒い民族(入植された民族の心象らしいが) ⑤決して(H・E・ベイツ) 3点 若い娘は、退屈な日常を捨て、新しい世界へと出発か?…汽車の発車時間(いつかきっと、ショートショートの心象) ⑥八人の見えない日本人(グレアム・グリーン) 3点 日本人が食事しているレストランで、婚約者同士の会話がすすむ…将来の暗示(娘にとって「日本人って?」w) ⑦豚の島の女王(ジャラルド・カーシュ)) 7点 ある孤島で、大男、小人、手足のない骨が発見された…豚の生息する島でいったい何が?(何となく「瓶詰地獄」を彷彿) ⑧看板描きと水晶の魚(マージョリー・ボウエン) 6点 二つの水晶の魚。それを持っている者同士が結ばれると言われる。卿は水晶の魚を手にしようと…殺害したはずが(幻想的。輪廻なのかな?) ⑨ピム氏と聖なるパン(T.F.ポウイス) 6点 ピムは教会の下働き。パンが神と教えられ、パンを食べられなくなる。すると、パンが喋り出す…鼠のエサ(天国にも地獄にも行きたくないピムW) ⑩羊飼いとその恋人(エリザベス・グージ) 8点 自由を求め旅をする初老の女性。プレゼント用として羊飼いの人形を購入。しかし、手放したくなくなる…家具もない家を購入(お伽噺風) ⑪聖エウダイモンとオレンジの樹(ヴァーノン・リー) 4点 ある時、地中よりヴィーナス像が発掘された。指輪はめるとヴィーナス像は手を握り締めた…奇跡のお話(真の聖人は誰? ⑫小さな吹雪の国の冒険(F・アンスティー) 5点 弁護士は雪の国に紛れ込む。幽閉された女王を助け出す羽目に…竜との闘い(弁護士と女王とのギャップのある会話は楽しめる) ⑬コティヨン(L・P・ハートリー)) 5点 仮面舞踏会、参加者は78人のはず。でも79人いる。窓からの侵入者?…彼女のダンスのお相手は元恋人の声に似ている(よくあるお話) ⑭告知(ニュージェント・バーカー) 6点 男は図書館に寄った。だが、数冊立ち読みた後、何も借りずに本来の目的地に向かった…犯罪の匂い?(ショートショートらしいオチ) ⑮写真(ナイジェル・ニール) 6点 病床の少年。母親は、少年の写真を撮るため、無理やり写真屋に連れていく…医師の診断(ショートショートらしいオチ) ⑯殺人大将(チャールズ・ディケンズ) 8点 殺人大将は、花嫁を次々と食べていった。双子の姉妹の姉も犠牲に。「肉のパイさ」「肉はどこにも見えません」「鏡のなかをご覧よ」…妹の復讐(さすが、ディケンズ) ⑰ユグナンの妻 6点 久しぶりに会った友人。「僕に妻がいるといっても信用しないかね?」。彼女の肖像画はあるのだが…転生(小難しい) ⑱花よりもはかなく(ロバート・エイクマン) 8点 ネスタは、男性が関心を持つのは女性の容姿だけと思う。しかし、容姿の劣る自分も結婚できた…爪を研ぐ妻(何も語らないどんでん返し) ⑲河の音(ジーン・リース) 3点 河の近くに宿泊した男女。女性は何に対しても「こわい」という…翌朝(得体の知れない怖さらしいが、全然怖くないw) ⑳輝く草地(アンナ・カヴァン) 4点 垂直の草原。人々は命がけで、その草を刈る…その理油は?(SFチック) |
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| No.1731 | 6点 | ルーティーン 篠田節子SF短篇ベスト- 篠田節子 | 2026/06/25 15:40 |
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| ①子羊 9点 神の子と呼ばれ、世間から隔離された施設で15歳まで育てられる…笛を吹く薄汚い少年との出会い(ノーベル賞作家のカズオイシグロ氏の有名作より10年先行)
②世紀頭の病 6点 28、29歳の女性の間で、急に老衰し死亡する病が発生…潜伏期間(オチはブラックユーモア系) ③コヨーテは月に落ちる 3点 40半ばのOLは街中でコヨーテを見かけ、それを追うと…購入したマンションに迷い込む?(ラストとのコントラストを描きたかったのか?。よくわからん作品) ④緋の襦袢 4点 嫌われ者の老女を担当するケースワーカー。アパートを世話するが…事故物件(SFではない。ユーモアホラー系) ⑤恨み祓い師 4点 アパートに老女2人が住みつき立ち退こうとしない。祈祷師らしき人物に依頼すると…老女の年齢(見た目、年をとらない?。ホラー系) ⑥ソリスト 8点 コンサートを平然とキャンセルする気まぐれなロシア人ピアニスト。彼女はソロを弾かない。そのわけは…16歳で養女(「さよならドビュッシー」並みのコンサート場面。なかなかいいね。ただ、これもSFではない) ⑦沼うつぼ 6点 絶滅寸前の沼ウツボ。美食家と漁師の思惑…TVクルーの行動(おぬしも悪のよう) ⑧まれびとの季節 6点 古いしきたりのある島へ宣教師が現れ…殺し合いに発展(宗教戦争の縮図) ⑨人格再編 5点 特に老人に対し、脳にチップを埋め込み人格を変える手術が可能な時代…医師の企み(コメディタッチな風刺) ⑩ルーティーン 5点 大地震が発生し、電車はストップ、道路は大渋滞。自宅へ向かって歩き始め…自宅には、いないはずの娘が(SF?、単なる認知症?よくわからん) |
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| No.1730 | 6点 | クリスマス・プディングの冒険- アガサ・クリスティー | 2026/06/17 07:45 |
|---|---|---|---|
| ①クリスマス・プディングの冒険 5点 ポワロは持ち逃げされた宝石を捜すため、クリスマスパーティに侵入するが…子供たちの悪戯(ポワロとの知恵比べは楽しめた)
②スペイン櫃の秘密 8点 パーティでの殺人事件。アリバイ、動機から主人が逮捕されたが…櫃の穴(改稿前の「バグダッドの大櫃の謎」に「オセロ」を絡め、深みが増している) ③負け犬 4点 荘で主人が撲殺され、甥が逮捕された。夫人は直感で秘書が犯人というが…従順な秘書(催眠術などの利用があり、水準に達していない) ④二十四羽の黒つぐみ 4点 レストランで、毎週同じものを頼む老人が、その日は違うものを頼んだ。次の週は来店せず…双子の兄の死(トリックが嫌い) ⑤夢 8点 毎日、自殺する夢を見るとの相談を受けたポワロ。数日後、依頼人は本当に自殺してしまった…夫の夢のことは妻は知っていた(トリックが際立つ。ただし1点だけ好みでないものあり) ⑥グリーンショウ氏の阿房宮 5点 容疑者3人には鉄壁のアリバイがあるが…密室(筋は面白いが、トリックが好みでないもののオンパレードW。「ポアロとグリーンショアの阿房宮」(「死者のあやまち」の短編)とは全く別物です) |
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| No.1729 | 6点 | 終点:大宇宙!- A・E・ヴァン・ヴォークト | 2026/06/09 20:18 |
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| ①はるかなりケンタウルス 8点 4.3光年先のケンタウルスに500年をかけ目指す。その間、乗組員は人工冬眠を繰り返す。やがて到着してみると…人間の体臭(まさにSFらしいオチ)
②怪物 7点 廃墟と化した惑星にガザ族が着陸。生命再生装置で二本足歩行の生物を蘇らせると…ガザ族にとっての怪物(本編は著者の短編中で名高い作品とのこと) ③休眠中 5点 ビキニ環礁で核爆発実験が行われた。近くの孤島の巨大な岩が動いた。岩に触れると手首が焼け落ちた…岩は生物?(SF的なスケール) ④魔法の村 6点 火星に不時着、小さな村を発見。そこには以前、火星人が住んでいたようだ…生き残るための知恵(オチはいい) ⑤一罐のペンキ 5点 金星で奇妙な立方体を発見。すると「私ハ、ペンキノ罐ダ」とテレパシーを送ってきた…美しいペンキが体にまとわりついて(ユーモア系) ⑥防衛 3点 遠い昔に捨てられた地下防衛装置が動き出す。そこにやって来たのは?…攻撃先(ショートショートで味気なし) ⑦支配者たち 5点 世界征服者のアジトを見つけてしまった心理医学者…精神をコントロールする薬(SFというより逃亡劇) ⑧親愛なるペンフレンド 4点 異星人との文通。写真交換をしてみると…寿命の差(ワンアイデアもの。オチをもっと明確にすれば…惜しい) ⑨音 4点 巨大な宇宙船を製造する造船所に異星人が侵入。子供が異星人と闘う…人間に化ける異星人(冒険譚) ⑩捜索 7点 2週間の記憶を失ったセールスマン。彼は倒れていた現場に向かい、証言を得ると…娘との出会い。彼は能力者?(時空もので、ラストはよくわからんW。そこが著者の特徴?) |
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| No.1728 | 6点 | 太陽系最後の日- アーサー・C・クラーク | 2026/05/31 16:06 |
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| ①太陽系最後の日 8点 太陽が爆発する。異星人が搭乗する巨大な宇宙船が、地球人を救うべく地球に向かったが…地下壕を発見(宇宙人の視点が新鮮。手が2本しかないなどと小馬鹿にする)
②地中の火 4点 研究者は、高温、高密度の地中の奥深くに、構造物を発見…報告書を読む人物(SFといえども無理かな?) ③歴史のひとこま 4点 金星人が地球で人類の遺物を発見…映画のフィルム(オチはわからなくもないが…) ④コマーレのライオン 8点 主人公の祖父が建設したという未知の都市コマーレ。過去に何人かが探索しているが、戻った者はいない…冒険譚(ユートピア?デストピア?) ⑤かくれんぼ 5点 巡洋艦に追いかけられたスパイ。火星に浮かぶ岩に隠れるが…駆け引き(巡洋艦はすぐにはUターンできないところがおかしい) ⑥破断の限界 7点 宇宙間の運送船で事故。酸欠が判明…究極の選択(名作と言われる「冷たい方程式」より本作が先行) ⑦守護天使 7点 世界の各首都の上空に、巨大な宇宙船が現れ停泊。だが、宇宙人は姿を見せない…ユーロ統合(映画「インデペンデンスデイ」「エイリアン」を彷彿させる) ⑧時の矢 6点 巨大な恐竜の足跡を発見。その付近で物理学者が何か秘密の研究をしていた…研究施設の消滅(ジープのタイヤ跡と恐竜の足跡のコントラスト) ⑨海にいたる道 6点 宇宙へ旅だった人々と地球で暮らす人々。地球には理想郷であった伝説の都市が残っている…都市を見下ろすスフィンクス(恋の行方は?) |
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| No.1727 | 8点 | 十戒- 夕木春央 | 2026/05/21 22:14 |
|---|---|---|---|
| アンフェアな気がしないでもない。まあ、そこを指摘されないような記述と、事情が事情だからという理屈もあるし、一概にアンフェアとは言い切れないところがミソ(笑)。帯の《犯人を見つけてはならない》とは、どういうことかな?と思っていたが納得。こういう設定は楽しめた。何人かの方が指摘されている「方舟」との関連については、高評価で+1点。 | |||
| No.1726 | 5点 | 20世紀SF④1970年代 接続された女- アンソロジー(国内編集者) | 2026/05/18 15:03 |
|---|---|---|---|
| ①接続された女(ジェイムズ・ティプトリーJr) 7点 不細工な少女が自殺未遂、一命をとりとめた。そして人工物の美少女に遠隔装置で接続され…青年との出会い(現実世界のアバター)
②デス博士の島その他の物語(ジーン・ウルフ) 6点 本を読む少年。本の登場人物が現実に現れ…結末を予想する少年(「モロー博士の島」のオマージュ) ③変革のとき(ジョアンナ・ラス) 4点 女性だけが住む惑星。そこへ地球の男がやって来た…男性不要の世界(行き過ぎたフェミニズム?) ④アカシア種子文書の著者をめぐる考察ほか、『動物言語学会誌』からの抜粋(アーシュラ・K・ル・グィン) 3点 アリ語やペンギン文学、植物に関する論文(SF?トンデモ仮説の類?) ⑤逆行の夏(ジョン・ヴァーリィ) 7点 月に住んでいるクローンの姉が水星にやって来た。僕の母は何故、姉を月に残して水星に移住したのか?…家族とジェンダー(水銀の池や地震などの水星の描写が良い) ⑥情けを分かつ者たちの館(マイクル・ビショップ) 5点 事故後の手術でサイボーグ状になった男。精神治療のため館にやって来た…異星のロボットと同部屋に(コミュニケーション方法がSFっぽい) ⑦限りなき夏(クリストファー・プリースト) 8点 「凍結者」は写真機似の装置で人々の時間を止めてしまう。それを作品として飾っていた。人々には見えないし触ることもできない。若い二人が凍結され…30年後(発想が面白い。凍結者は、存在のみ描かれるので、摩訶不思議な雰囲気) ⑧洞察鏡奇譚(バリントン・J・ベイリー) 3点 地中の空洞に暮らす人類。他に空洞があるのでは?と岩を掘り出す…その果ては(何が言いたいのか?。SFファンでは傑作との声も) ⑨空(R.A.ラファティ) 4点 「空(スカイ)」というドラッグを服用し、スカイダイビングをする若者たち…時間と距離(SF?それとも幻覚?) ⑩あの飛行船をつかまえろ(フリッツ・ライバー) 5点 わたしは別の《時間の流れ》にはいりこんだ…歴史改変SF(二つの世界があったらパラレルワールドじゃあないの?) ⑪七たび戒めん、人を殺めるなかれと(ジョージ・R・R・マーティン) 7点 惑星には動物に近い原住民が住んでいる。人間が移住し、宗教観から原住民を弾圧。人間が崇拝する神が現れ…(神が支配、それとも悪魔?) |
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| No.1725 | 5点 | あなたの人生の物語- テッド・チャン | 2026/05/02 17:17 |
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| ①バビロンの塔 4点 塔の天辺にある丸天井に穴をあけるため、工夫は登り続ける…まず息ができるの?(笑)。SFではなくファンタジー?(解説での答えはSF的とのこと)
②理解 5点 昏睡状態の人物にホルモンを投与すると奇跡的に回復。しかも超人に…CIAから逃れるも、新たな敵が出現(超人になる過程が小難しく「理解」不能) ③ゼロで割る 6点 数学の公式に誤りと矛盾を発見してしまった女性数学者…その夫の悩み(自己矛盾) ④あなたの人生の物語 4点 エイリアンの言葉を解読するために派遣された女性言語学者。彼女の人生…過去、現在、未来(高評価が多く、期待したが…) ⑤七十二文字 3点 泥人形に「名辞(72文字書かれている紙)」を入れると動く世界(旧時代)。人間を増産する名辞の研究…精子、又は卵子のみで人間を創造しようとする研究(変なのw) ⑥人類科学(ヒューマン・サイエンス)の進化 4点 普通人は超人の創造物を理解するための「解釈学」を生み出すが…超人はもともと人間(自分の子供が超人になったら?) ⑦地獄とは神の不在なり 7点 妻が死亡し天国へ。夫も天国へ行きたいが、神を信じ愛しているわけではない…天使の降臨の描写が刺激的(天国へ行く者も、地獄へ行く者もいる) ⑧顔の美醜について―ドキュメンタリー 5点 カリー(美醜を認識する回路を失認させる装置)の是非についてのインタビューなど…女高生の意見「男の脳のスケベ回路のスイッチを切るような装置なら賛成」が受けた |
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| No.1724 | 6点 | 冷たい方程式(2011年 早川SF文庫版)- アンソロジー(国内編集者) | 2026/04/19 13:22 |
|---|---|---|---|
| ①徘徊許可証(ロバート・シェクリイ) 6点 地球から植民星に調査団がやってくる。地球の文化を継承ているかどうか?。この星には犯罪者がいない。さて困った…市長は殺人を命令(ユーモア系)
②ランデブー(ジョン・クリストファー) 5点 初老の女性は飛行機が怖いという。その理由は?…夫の言葉(怪奇系) ③ふるさと遠く(ウォルター・S・テヴィス) 6点 砂漠の町のプールの中に鯨が横たわっていた…少年はその理由を知っているようだ(おとぎ話系) ④信念(アイザック・アシモフ) 6点 突然、空中浮揚する体になった博士…他の科学者は信じようとしない(逆説的証明?) ⑤冷たい方程式(トム・ゴドウィン) 7点 ある惑星に血清を届ける任務の小型艇。その中に密航者がいた。規則では排除しなければならない。さて?…若い娘で兄に会いたい(規則は規則か?) ⑥みにくい妹(ジャン・ストラザー) 7点 シンデレラが12時までに帰らなければならない本当の理由は?…義姉妹からの視点(パロディで笑えます) ⑦オッディとイド(アルフレッド・ベスター) 4点 ある男の能力に目をつけた物理学教授達は、惑星間の戦争を止めようと試みる…(イド=本能的衝動、欲求) ⑧危険!幼児逃亡中(C・L・コットレル) 7点 核爆弾が輸送機から誤って町に落下。住民は避難した。その町へ幼い少女が迷い込んだ…核爆弾はフェイク(超心理学的な奇形とは) ⑨ハウ=2(クリフォード・D・シマック) 7点 組み立て犬(ロボット)を購入したが、届いたのは人間型のロボット。ロボットが、ロボットを造り出し…庭園から散歩道まで造ってくれる(何の心配もすることなく生きてゆける?) |
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| No.1723 | 7点 | 影法師- 百田尚樹 | 2026/04/07 11:18 |
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| 主人公・勘一は文武両道の竹馬の友・彦四郎が不遇の死を遂げたと知る。剣の達人であった彼がなぜ「卑怯傷(相手に背中を向け斬られる~傷は浅かった)」を負ったのか?。その後、身を落とし、なぜ道端で酔っぱらい、武家の妻に狼藉などを働いたのか?。二人の出会いから、勘一の夢を達成するまでの物語。巻末の袋とじでは、勘一の妻の目線での彦四郎への想いが語られる。こちらもいい。 | |||
| No.1722 | 8点 | 野良犬の値段- 百田尚樹 | 2026/03/27 16:23 |
|---|---|---|---|
| ホームレス6人が誘拐された。犯人はマスコミの各社(新聞2社、TV2局)に身代金を要求した。身代金など支払う義務もないマスコミの対応は?…。SNSを含む劇場型犯罪で、マスコミの裏事情も明かされ楽しめました。構成も上手いし、最後の一行も決まっている。 | |||
| No.1721 | 8点 | 輝く夜- 百田尚樹 | 2026/03/16 18:17 |
|---|---|---|---|
| 何処にもありそうなメルヘンの世界。文章が文学的でもないのに、どこがいいのか?。そうだ!ストーリーティングが巧みなんだな。
①魔法の万年筆 7点 彼女はクリスマス・イブの日にリストラされた。金もなかったが、ホームレスに施しを…ホームレスからもらった鉛筆(これぞ、大人のメルヘン?) ②猫 8点 猫と暮らす派遣社員の彼女。残業で青年社長と二人っきりとなる。食事に誘われるが、猫が待っていると断る…気持ちとは裏腹(最後の一行が決まるW) ③ケーキ 8点 末期がんの二十歳の娘は密かに若い医師に思いを寄せていた…奇跡的に癌が消滅(切ないなあ) ④タクシー 9点 酔った彼女はタクシー運転手に、昔の彼氏との出会いから別れまでを話し始める…スチュワーデスと偽っての付き合い(そういう展開になるとは) ⑤サンタクロース 5点 妻は、初めて夫に昔のつらい経験を語り出す…ぐれた長男(現実であれば、長男の性格等書き込み不足で納得感なし。SFと捉えてもなあ) |
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| No.1720 | 6点 | 死の猟犬- アガサ・クリスティー | 2026/03/10 07:51 |
|---|---|---|---|
| 今年は、アガサ没後50年。評論家・松江松恋氏のアガサ・ベスト10の1冊です。
①死の猟犬 4点 ドイツ軍が修道院に入ってくると、大爆発が起こった…生き残った修道女(オカルト風風味だがイマイチ) ②赤信号 6点 「家に帰るな」との予感と霊媒師の予言が一致…帰宅すると見知らぬピストルを発見(愛憎劇の明快なストーリー) ③第四の男 6点 多重人格の女性が自殺した話題。列車内の同席の男が、その原因を語り出す…二人の少女の関係(生への執着と虚しさ) ④ジプシー 6点 友人はジプシーの夢をよく見、その予言が当たると恐れていた…友人の死を予言した夫人(幻想と現実。「終わりなき夜に生まれつく」にも「ジプシーが丘」と老婆のジプシーが登場していた) ⑤ランプ 6点 子供の泣き声が聞こえるという噂のある屋敷…そこに住んだ子供(「闇に迷えるかよわき子らを運命の女神はいかなるランプもて導きたもうや」バッドエンドともハッピーエンドとも?) ⑥ラジオ 5点 ラジオから亡き夫の声が…「お前を迎えに行く」(ホラーか?ミステリーか?) ⑦検察側の証人 8点 夫が殺人容疑で逮捕された。その時間、妻と一緒にいたアリバイがある…妻の証言(同「戯曲」とは結末が違っている。評価は余韻を採るかどんでん返しを採るか?) ⑧青い壺の謎 7点 森の方で「人殺し、助けて」と声がした。森の中の一軒家に娘がいたが、そんな声は聞こえなかったという…幻聴?(ホラー風味から現実への展開がいい) ⑨アーサー・カーマイクル卿の奇妙な事件 4点 青年は急に猫の仕草をするようになった…猫の鳴き声(オカルト。昔は東洋人への偏見が強かったんだね) ⑩翼の呼ぶ声 6点 百万長者は、奇妙な楽器で奇妙な曲を吹く足のない男に出会う…幻想(著者の意外な一面?) ⑪最後の降霊会 8点 亡くなった子供を呼び出す降霊会…霊媒師は最後の会としたい(オカルトと人の心、どっちが怖い?) ⑫S・O・S 6点 車がパンクし、人里離れた家を訪問し一泊を乞う。すると寝室のテーブルにS・O・Sの文字があった…2人の娘のうち、どちらかが書いたはず(ホラーと思ったらミステリー) |
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| No.1719 | 9点 | シャッター・アイランド- デニス・ルヘイン | 2026/03/02 08:21 |
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| 裏表紙より~精神を病んだ犯罪者のための病院で女性患者が謎のメッセージを残し、姿を消した。鍵がかかった病室からどのようなトリックを使って脱け出したのか?そしてその病室には「ローオブフォー」(4の法則)なる暗号がのこされていた。連邦保安官テディは病院に赴くがある事に気をとられ、捜査ミスをおかす。妻を殺した男がここに収容されていたのだ。ボストン沖の孤島に建つ病院で惨劇が始まる。挑発的仕掛けのサスペンス。~
「どんでん返しのある映画」で上位にランクされる作品の原作。解説にある通り、リチャード・ニーリィ好きにはたまらん(笑)。オチはもちろん、伏線の妙、心理描写が抜群。特にラストの心理戦(会話)は圧巻であった。なお、密室からの女性患者の行方不明(あらすじ)はとっかかりに過ぎないので、そこは期待しない方がよいと思います。 |
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| No.1718 | 5点 | ユージュアル・サスペクツ- クリストファー・マックァリー | 2026/02/25 17:22 |
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| ~家宅侵入のプロ、ハードウェアと火薬のプロ、詐欺師、元汚職警官、そしてクレイジーな犯罪者。彼ら5人がしでかす犯罪とは…? サンダンス映画祭審査員大賞受賞作の原作。~
「どんでん返しのある映画」でよく投稿されている作品の原作です。大口の麻薬取引が行われようとしていた。その時、銃撃戦が勃発し、麻薬運搬船が大爆発を起こした。現場近くにいた手足の不自由な詐欺師が逮捕された。彼は何が起こったのかをぽつりぽつりと話し出す…。 大きな謎は、この取引を仕組んだ伝説のギャングが存在するか否かです。ミステリー的には、それほど驚くようなことはありませんでした(苦笑)。全体的に緊迫感がなかったのが残念な点です。 |
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| No.1717 | 7点 | あんたを殺したかった- ペトロニーユ・ロスタニャ | 2026/02/22 18:10 |
|---|---|---|---|
| 謎の設定や小出しにする方法は上手く、また章立ても短く、リーダビリティはあります。「死体なき殺人事件~ラスト10頁であなたも驚愕する」と帯にありますが、煽り過ぎ(笑)。フランス風なエスプリなのかな?。二人で○○でフェードアウトの方が余韻が残ったような… | |||
| No.1716 | 6点 | 鑑定士と顔のない依頼人- ジュゼッペ・トルナトーレ | 2026/02/19 13:09 |
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| ~天才的鑑定眼をもつ初老の美術鑑定士の元へ、若い女性から屋敷に遺された絵画や家具の査定をしてほしいとの依頼があった。しかし、依頼人はその姿を決して見せることはなかった。深まる謎…~
「どんでん返しのある映画」で検索したらヒットしたので拝読。2013年に映画化(イタリアで最優秀賞を受賞~未観)。原作というよりノベライズ未満の中編小説(90P)と言えるでしょう。若い女性が何故そんなとっぴな行動をとるのかな?と思うようなところがありました。まあ、それがラストに結びつくんですがね(笑)。登場人物の特殊な性格(潔癖症と対人恐怖症)と、ゴシック風味な屋敷の様子がうまくマッチしていたと思います。 |
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| No.1715 | 8点 | ゴールデン・フリース- ロバート・J・ソウヤー | 2026/02/15 20:02 |
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| 「2001年宇宙の旅」(1968年)と比較しないわけにはいかない(笑)。本作は1990年の発表なので、コンピュータの性能(意志・感情)は、前者より格段上ですね。倒叙式なので、最初から犯人がコンピュータと分かっています。殺害された女性物理学者の元夫が探偵役となります。AMなどの感想では「動機」の謎が良いという意見が多いですね。私的には、後半の探偵役とコンピュータの駆け引きが楽しめました。壮大な宇宙の話と、ミステリー的な解決が骨董品の小道具という対比が上手いと思いました。 | |||
| No.1714 | 5点 | 狼の一族 アンソロジー/アメリカ篇 - アンソロジー(国内編集者) | 2026/02/09 20:34 |
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| (異色作家短篇集20)
①ジェフを探して(フリッツ・ライバー) 6点 バーに立ち寄る若い娘。年老いたバーテンには彼女が見えるが、若いバーテンには見えない…彼女の依頼事(SFではなくホラー) ②貯金箱の殺人(ジャック・リッチー) 7点 少年が小遣いを貯めた27ドルで殺人を依頼。実際に殺人事件に…少年の目的(二転三転) ③鶏占い師(チャールズ・ウィルフォード) 7点 鶏占いで2回も同じ「死」が出た。信じるしかない?…その対策(結末は皮肉) ④どんぞこ列車(ハーラン・エリスン) 7点 貨物列車で生活する男。そこに若い男女が乗り込んできた。「こいつはいけるぞ」…危険な臭い(男気) ⑤ベビーシッター(ロバート・クーヴァー) 2点 パーティに出かけた夫婦。留守を預かるベビーシッター。そのボーイフレンドたち。その他TV番組などが断片的(非常に短く)、かつ時間軸も前後して語られる…現実?幻想?(実験小説らしいが面白くもなんともない) ⑥象が列車に体当たり(ウィリアム・コツウィンクル) 5点 列車に立ち向かう、お馬鹿な象さん…ナンセンス(牝牛の行動が笑える) ⑦スカット・ファーカスと魔性のマライア(ジーン・シェパード) 6点 少年時代の喧嘩ゴマ。強いコマを捜し勝負する…勝負の行方(たかが玩具のコマだけど迫力があった) ⑧浜辺にて(R・A・ラファティ) 6点 頭でっかちの4歳児。浜辺で彼の頭より大きい貝を見つけた…利発な貝(父親ほか登場人物がとぼけているW) ⑨他の惑星にも死は存在するのか?(ジョン・スラデック) 2点 ある惑星での地球人スパイの逃亡劇…手提げ鞄が重要(SFなんだけど、理解できませんW) ⑩狼の一族(トーマス・M・ディッシュ) 6点 幼い少年は、ある日突然狼に変身。その後、人間に戻ったり…その運命は?(人間に戻った時、狼狩りに参加しなければならない) ⑪眠れる美女ポリー・チャームズ(アヴラム・デイヴィッドスン) 5点 展示場には三十年間眠り続けている金髪の美女がいた。話しかけると…インチキ?(事故で助けたのはどちらの人物?) |
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