皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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[ 本格/新本格 ] 虚構推理 鋼人七瀬 岩永琴子シリーズ/改題『虚構推理』 |
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城平京 | 出版月: 2011年05月 | 平均: 5.92点 | 書評数: 12件 |
![]() 講談社 2011年05月 |
![]() 講談社 2015年12月 |
![]() 講談社 2019年01月 |
No.12 | 6点 | 斎藤警部 | 2025/01/25 21:06 |
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“これは特別な戦いではない。虚実織り交ぜより多くの支持を勝ち取る、民主主義の舞台だ。”
どんな荒野にもロジックは在る。どんな阿房宮にもロジックは在る。 父親殺し疑惑という大スキャンダルの末、謎まみれの死を遂げた “そこそこ有名半地下アイドル(?)” の巨乳亡霊(?)が夜な夜な街で目撃されるという。 この巨乳亡霊が巻き起こそうとする暴虐沙汰を抑えるため、特殊設定世界の中の特殊設定世界(?)、謂わば特殊設定特殊設定世界(?)の中、元はワケアリの経緯あって或る大病院で出逢った二人の若い男女、彼らのそれぞれ異なる特殊能力がクロスしてしっかりエンブレイスし合い、◯◯◯◯◯◯の力も使い使われやっぱり使い、『虚構推理』なるものを駆使し、最後はなんとか事なきを得る物語。 “おお” 頭の中に実体は生まれる。。 少数精鋭で最小限に絞られた、クセの強い登場人物たち。 未来決定に観察者効果めいたもの(?)とか、目線人物の設定の妙とか、個人的に全く萌え対象でない萌え案件とか、箴言ぽいものとか、色々。 なんつぁんすかこの・・ おいー、こいツは流れをしっかり押さえないと、肝腎なポイントを見逃すぞえおえおーー ウェブサイト上の大演説、その傍らでは不死身の者同士の、何度も死んでは甦るゲームの様な激しいバトルが繰り広げられ巨乳。 おっと、それは主人公からの最後の一撃、だったのか? ハァン!? “物語が紡がれている真っ最中、自分が登場人物の一人として立ち会っているというドラマを拒否できるだろうか。” いやはやこの物語は、まくりがすごい。 幻想的論理を背負ってのまくりが本当にすごい巨乳。 前半は少なからず読むのが辛い摩擦力やら抵抗値の高さがあったが(単につまらないのとは違う)、後半、更に後半の後半に至っての、瞬時も見逃せない激アツややこしロジック実践ドラマには目を瞠らざるを得なかっ巨乳。 たいへんよく出来た推理小説であり準アンチミステリだと思う巨乳。 だからと言って私の嗜好では面白さが飛びぬけていたわけではないボイン。 それでも充分に合格点だが、7点の壁は越えられなかっ巨根。 「長いの?」 「何がです?」 ↑ ここ笑ったなあ。 “◯ンポを優先して割礼” かと思ったら “テンポを優先して割愛” でした。 随分誤解を招く評し方をしてしまったかも知れませんが、決して下ネタ押し一本のエロラノベではありません巨(以下略)。 “多重解決はどれほど理屈を費やし、ひとつひとつが説得力を持っていても、重なる分だけ真実をいっそう不確かにし、真相を明らかにするのにかえって不利かと思っていたが、こんな使い方があったとは。” |
No.11 | 6点 | zuso | 2025/01/16 22:49 |
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妖怪などが真実を教えてくれるという、異様な設定の中で展開されていく。
亡くなったアイドルの亡霊を信じるネット上の都市伝説的なものによって、その亡霊が存在しているという設定を用いて、偽物の推理に誘導するメディア・コントロールを展開させる快作。 |
No.10 | 6点 | じきる | 2020/08/30 14:44 |
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設定といいキャラクターといい良く練り込まれており、中々の出来。
著者原作の漫画が好きな自分にとっては、会話の雰囲気が懐かしくて良かった。 |
No.9 | 8点 | 人並由真 | 2019/03/01 03:27 |
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(ネタバレなし)
いや、とっても面白かった。 <@@>のプリンセスみたいなヒロインが当然<@@>の実在を前提にしながらその<@@>の一種を<中略>するため<中略>という現代的なツールを使い「<@@>なんて<中略>なんですよと」詭弁の物量と機動性で勝負に出る。 しかもそこで説かれる「推理」は「探偵」役たるヒロインにとって、当初から自覚的な「虚構」という逆説。 さらにその詭弁論理の戦いの軸には、あのセリフを放った時の京極堂や矢吹駆VSニコライ・イリイチみたいな、主人公と強敵とが対峙する構図があり、その辺の趣向にもワクワク。 これこそ正に21世紀のエンターテインメントミステリ。 <@@>が普通に存在する世界での、それゆえのロジックを活かしたパズラーそのものは「ダーシー卿」みたいな感じに割と普通に(?)作れそうだが、もしもその世界設定を120%活用しようとするのなら、ここまでやってこそ本物だよね。しかしクライマックスの岩永の「推理」の向こうで、延々と<中略>し合う両人のイメージは、おぞましくも美しい。 ちなみにAmazonでの、文庫版につけられた版元側の内容紹介を読むと『はがない』『妹さえいればいい。』の平坂センセが本作を絶賛しているそうで、軽く驚きつつも納得して大笑いした。日頃から<中略>上の舌禍に悩まされている作家さんにしてみれば、この作品はかなり痛快だろうしねえ。 さて新刊を読みましょうか。 |
No.8 | 7点 | パンやん | 2016/11/08 04:51 |
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きょっ、きょ、虚構推理とは何ぞやって、真相を解くのではなくウソのロジックを万人に広め、真実を成立させるというもので、物の怪たちの跋扈する設定がどうかはさておき、練りに練られている。そう、このネット社会でこその虚構推理であったか、キャラ立ち最高、続編請う! |
No.7 | 6点 | 名探偵ジャパン | 2016/09/09 23:54 |
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タイトルの「虚構推理」とはよく名付けたものでして、分かりやすく言えば「でっちあげ推理」とでもなるでしょうか。
「目の前で起きていることは正真正銘の怪奇現象なんだけど、どうすればこれを論理的に説明出来るか、考えようぜ」というのが本作の切り口です。 これはまさに、島田荘司の得意技の逆説バージョン、「掟破りの逆島荘」です。(違う) 適当に棚から引き抜いたものを購入して読む「ミステリロシアンルーレット」で選んだ一冊だったため、(読んでから知ったのですが、『名探偵に薔薇を』の人だったんですね)私は本作の構造を全く知らず、いきなりのラノベっぽいキャラクターと展開にちょっと面食らいました。 聞けば本作は漫画化されているとのこと。そちらのほうが絶対に合っています。 |
No.6 | 6点 | メルカトル | 2016/05/29 22:39 |
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これほど特異な設定の「本格」ミステリはほかに見当たらないのではないだろうか。
人ならざる存在が現実のものとして現れるミステリなど、あってはならないとは思わないが、異端であることは間違いない。主要登場人物からして普通の人間ではないのだから、何をかいわんやである。 しかし、クライマックスの虚構のでっちあげよりも、それまでのキャラ同士の絡みのほうが面白いのだから、やはりラノベに近いのかもしれない。いかにも漫画的で、文章が絵として浮かび上がる辺りは、本作の真骨頂といえるだろう。 これほど異様な世界観を描いた物語は、のちのちまで記憶に残りそうな気はする。それだけでも読んだ価値はあったのではないかと思ってしまうのだが。 |
No.5 | 6点 | 虫暮部 | 2016/02/22 09:47 |
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謎解き(でっちあげ)部分より前半のキャラクター紹介のほうが面白過ぎて、あまりミステリを読んだという気がしないなぁ。 |
No.4 | 6点 | いいちこ | 2014/08/18 14:13 |
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ミステリのありように対する問題認識はわかる。
著者の試みがミステリとして意味があることも認める。 しかし設定がアクロバティックすぎるのが難点。 主人公たちの特殊能力や超常現象をもっと限定的にすべきだったように思う。 作品世界が現実世界から遊離しすぎていて、作品の主題が散漫になっている。 ライトノベル風の作風もこうしたファンタジー感覚を助長している。 将来のメディアミックス展開が念頭にあるのかもしれないが。 想像以上にロジカルな骨格の力作だけに残念 |
No.3 | 3点 | ボナンザ | 2014/08/16 14:41 |
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内容もさることながら、文章が説明口調で稚拙。
ライトノベルと考えても微妙なできだろう。 |
No.2 | 9点 | mohicant | 2013/08/05 23:42 |
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キャラクターにせよ設定にせよライトノベルのようなものですが、まぎれもない本格ミステリです。設定は他に類を見ないものなので、べたなミステリに飽きてしまった人にはお勧めです。 |
No.1 | 2点 | kanamori | 2011/06/13 18:57 |
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いったん読み始めたら途中でハズレだと分かっても最後まで読み終えることにしているのですが、これは本当に苦痛だった。
駄作というわけではなく、終盤の展開など作者独特のセンスを感じるところもあります。しかし、この物語の設定・世界観は全く嗜好に合わず受け付けませんでした。 小説ではなく漫画で描くほうが相応しいように思う。 |