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[ 本格/新本格 ]
明智恭介の奔走
剣崎比留子シリーズ
今村昌弘 出版月: 2024年06月 平均: 7.00点 書評数: 1件

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東京創元社
2024年06月

東京創元社
2024年06月

No.1 7点 文生 2024/07/09 06:04
時系列的には『屍人荘の殺人』以前の話で、主な舞台は神紅大学。そこで起きるちょっとした事件に自称名探偵の明智恭介と助手の葉村譲が挑む剣崎比留子シリーズの番外編です。
本作の面白さのポイントなんといっても明智恭介のキャラクター性にあります。重度なミステリーオタクでトラブルメーカー。迷走しつつも完全なポンコツというわけではなく、たまに見せる鋭い推理と見当違いの暴走を繰り返しながら徐々に真相に近付いていく姿が魅力的です。葉村譲との掛け合いも面白く、優秀すぎるために(出ずっぱりだとすぐに事件が解決してしまうので)途中で行方不明になったり、閉じ込められたりする剣崎比留子よりも探偵としての面白みという点では上かもしれません。
ミステリーとしてもよくできており、5つの短編はどれも高水準。特に大学生らしいノリが楽しい「泥酔肌着引き裂き事件」が個人的にお気に入り。逆に、明智が大学の1回生時における興信所でのアルバイトの様子を描き、唯一葉村の登場しない「手紙ばら撒きハイツ事件」はいつもとノリが違うためか、他のエピソードと比べるとイマイチに感じました。


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今村昌弘
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