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[ 青春ミステリ ]
早朝始発の殺風景
青崎有吾 出版月: 2019年01月 平均: 5.50点 書評数: 2件

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集英社
2019年01月

No.2 5点 パメル 2019/06/20 01:27
いわゆる日常の謎を解き明かす短編集。
始発の電車で高校生の男女が始発に乗り込む理由を探り合う表題作、女子高生3人がファミレスで学園祭用のTシャツのデザインを決めながら、ある秘密に思い至る「メロンソーダ・ファクトリー」、高校の卒業式を欠席したクラスメートの家で嘘を見抜く「三月四日、午後二時半の密室」など5編のほかに関係者たちのその後を描くエピローグがついている。
青春は「気まずさでできた密室なんだ。狭くてどこにも逃げ場のない密室」という言葉が出てくるけれど、まさに5編とも、青春の密室の中で気まずい思いを抱きながら相手が隠していることを解き明かしていく。
観察・発見・論理が緻密で、それが単にミステリとしての謎解きに終わるのではなく、人物たち(ひいては読者)の生きている世界の鼓動を改めて伝える仕掛けになっている。
優しく温かで、何とも言えない余韻があり、後味がとてもいい。
ただ、謎自体が小粒すぎてミステリとして物足りないし、青春小説としても・・・。ミステリ小説としても、青春小説としても中途半端な感じは否めない。

No.1 6点 まさむね 2019/03/21 19:03
 「ワンシチュエーション(場面転換なし)&リアルタイム進行」を謳った短編集。
 舞台は、始発の電車内、放課後のファミレスの席、観覧車のゴンドラの中、公園レストハウス、そして同級生の自宅の部屋の5つ。原則2名(時に3名)の高校生の会話で進行していきます。なるほど「青春密室劇」を観ているような感じ。
 個々の短編の出来栄え自体はマチマチといった印象ですが、全体としては飽きることなく読み進められたし、さりげない伏線の配置と回収や、高校生らしい瑞々しさの表現などは良かったですね。


青崎有吾
2019年11月
ノッキンオン・ロックドドア2
平均:7.00 / 書評数:1
2019年01月
早朝始発の殺風景
平均:5.50 / 書評数:2
2016年10月
アンデッドガール・マーダーファルス2
平均:5.00 / 書評数:3
2016年04月
ノッキンオン・ロックドドア
平均:5.43 / 書評数:14
2016年01月
図書館の殺人
平均:7.00 / 書評数:16
2015年12月
アンデッドガール・マーダーファルス1
平均:6.29 / 書評数:7
2014年04月
風ヶ丘五十円玉祭りの謎
平均:5.60 / 書評数:10
2013年08月
水族館の殺人
平均:6.78 / 書評数:18
2012年10月
体育館の殺人
平均:6.58 / 書評数:26