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ミステリの祭典

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zusoさんの登録情報
平均点:6.13点 書評数:310件

プロフィール| 書評

No.30 7点 アルモニカ・ディアボリカ
皆川博子
(2020/12/24 20:00登録)
繊細で美しい楽器、悲惨な精神病院の実態など、さまざまな要素を絡め、大胆で美しい物語を紡ぎだす。年齢を感じさせない作者の創作力には感嘆するしかない。


No.29 7点 赤毛のレドメイン家
イーデン・フィルポッツ
(2020/12/03 18:50登録)
従来のミステリにおける犯罪者像に飽き足らず、新しい悪を創造したかったのか、「人間は、こんな動機でも人を殺せるんだよ」と言っているような衝撃的な作品。


No.28 5点 ブラックライダー
東山彰良
(2020/11/01 19:59登録)
懐かしの西部劇の意匠を用いて描かれるポストアポカリプスの物語。圧倒的なリーダビリティで、大震災を経験したわれわれの胸に迫る作品。


No.27 7点 帝都探偵 謎解け乙女
伽古屋圭市
(2020/10/17 09:32登録)
大正時代を舞台に、本格ものあり人情ものありの連作短編集。シャーロキアンの方には特におすすめ。どんでん返しもあります。


No.26 7点 怒り
吉田修一
(2020/09/28 19:36登録)
人を信用することの難しさや脆さ、人が抱く怒りとは何かを、丁寧にすくい取っている。


No.25 6点 いまさら翼といわれても
米澤穂信
(2020/09/12 19:28登録)
爽やかだけじゃない青春、その輝きは痛みを伴っている。誰もが共感できる青春時代の心理描写や作品と一緒に成長していくキャラクターから目が離せなくなる。


No.24 9点 マツリカ・マトリョシカ
相沢沙呼
(2020/08/27 20:28登録)
主人公の柴山君だけでなく、過去に囚われている人たちがマツリカさんを含め何人か登場する。そしていつの間にかそれぞれが、かけがえのない存在になっていく。青春ものとしても楽しめるし、殺人は起こらないがミステリとしても美しいロジックが堪能できる。


No.23 5点 盤上の向日葵
柚月裕子
(2020/08/04 18:34登録)
棋士たちの身を削るような生き様にぐいぐい引き込まれていき、将棋の真剣勝負はただならぬ緊張感が伝わってきて胸が苦しくなるほど。
重く深い主人公たちの人間ドラマと哀しいミステリの結末が心に染みる。


No.22 9点 聯愁殺
西澤保彦
(2020/07/29 20:28登録)
複数探偵による推理合戦は作者が自家薬籠中のものとしている魅力的なシチュエーション。これまた、と思わせておいて結末で見せるどんでん返しの凄まじさ、論理のアクロバットだけで読ませて、かつ面白い。


No.21 7点 マレー鉄道の謎
有栖川有栖
(2020/07/20 18:11登録)
立場の逆転により咄嗟に密室を構成した仕掛け、コップや手袋など小道具を巧みに配して、芸の細かいところを見せてくれる。


No.20 6点 星籠の海
島田荘司
(2020/07/09 20:21登録)
奔放な想像力で現在と過去を結びつける剛腕ぶりに唸るばかり。上下巻の大作だが読み始めたら止まらない。


No.19 5点 サブマリン
伊坂幸太郎
(2020/07/02 18:54登録)
ちょっと馴染みのない仕事、少年事件を扱う家裁調査官の物語。
少年たちが起こした、正義と悪が交差する犯罪。世の中の不条理に息苦しくなる。けれど、そこ伊坂作品。面倒くさいけど愛すべき登場人物たちに救われる思いがする。


No.18 6点 リボルバー・リリー
長浦京
(2020/06/25 19:34登録)
息をつかせぬ逃亡劇、銃撃戦、頭脳戦。圧倒的に不利と分かっていても、仁義を貫く百合の男気に惚れます。


No.17 6点 貴族探偵対女探偵
麻耶雄嵩
(2020/06/18 20:05登録)
多重解決パターンを踏襲しながら、二人の立場と役割のギャップを際立たせる趣向が心憎い。


No.16 7点 祈りの幕が下りる時
東野圭吾
(2020/06/12 19:35登録)
先の読めないプロットに加え、運命に翻弄されていく人間の悲しさも浮き彫りにされていく。作者の充実ぶりを証明している。


No.15 5点 喝采
藤田宜永
(2020/06/07 16:11登録)
古き良き昭和の時代とチャンドラーにオマージュを捧げた、スタイリッシュなハードボイルド。やや冗長に感じる。もう少しコンパクトにまとめてほしかった。


No.14 5点 ユートピア
湊かなえ
(2020/06/01 19:52登録)
悪人による悪事より、善人による偽善行為のほうが、厄介なのではないかと考えさせられる心理ミステリ。


No.13 5点 リカーシブル
米澤穂信
(2020/05/25 18:12登録)
町と住民の間に流れる不穏な空気の描写が印象的なホラーサスペンス。


No.12 6点 出版禁止
長江俊和
(2020/05/12 19:18登録)
想像すると吐き気を催すような描写があるにはある、そういう怖さです。ホラーとしての怖さとは少し違う感じがする。最後は気持ち悪く裏切られました。


No.11 6点 月と蟹
道尾秀介
(2020/04/24 18:31登録)
主人公は父親の故郷である海辺の町で、祖父、母親と暮らしている小学五年生の慎一。
子どもが生きている世界はとても狭くて逃げ場がない。だから、いろんな逃げ道を有している大人から見れば、些細な葛藤や悩みだって、小さな世界に閉じ込められている子供たちにとっては一大事。この小説の行間からは、そんな子供の行き場のない思いや声にならない悲鳴が聞こえてくるのです。
的確かつ新鮮な比喩を巧みに織り込んだ繊細な文章と、人間心理に対する深い洞察力に驚いた。

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