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ミステリの祭典

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リボルバー・リリー

作家 長浦京
出版日2016年04月
平均点6.50点
書評数2人

No.2 6点 zuso
(2020/06/25 19:34登録)
息をつかせぬ逃亡劇、銃撃戦、頭脳戦。圧倒的に不利と分かっていても、仁義を貫く百合の男気に惚れます。

No.1 7点 HORNET
(2020/03/21 22:50登録)
 小曽根百合。実業家・水野寛蔵の下、幣原機関で訓練を受け、16歳で実地任務に投入。東アジアを中心に3年間で57人の殺害に関与し、各国から「最も排除すべき日本人」と呼ばれた美しき諜報員は、20歳で突然活動をやめ、今は東京の色街を仕切る姐さんとして暮らしていた。
 ある日、恩人である男からある少年を匿い、守ることを頼まれた百合。陸軍を相手取った少年との命がけの逃避行が始まる。

 ハリウッド映画さながらのドンパチと裏のかきあい。工作員としては天才の百合が、強大な陸軍組織を相手に奮闘する。陸軍と政府の権力争いという政治事情も絡まって、壮大なトーリーが展開される。
 誰が本当の味方なのか?善意の民間人は敵なのか?といった要素が諸所に織り込まれているとはいえ、基本的にはバイオレンスなクライム小説。小曽根百合の天才的戦術と、ハラハラする臨場感が作品の魅力の幹である。

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