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ミステリの祭典

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ミステリ初心者さんの登録情報
平均点:6.17点 書評数:412件

プロフィール| 書評

No.12 7点 密室の如き籠るもの
三津田信三
(2012/05/28 16:00登録)
 ネタバレあります。


 短編と中篇で構成されていますが、中篇の密室の如き~は長編にも劣らないと思います。
 長編にはもっと大きなトリックやどんでん返しがあると思いますが、この密室は凶鳥を超えてます。

 派手さは無いですが、ミステリには派手さはいらないと思います。密室の如き~は犯人が特別すごいことをしていませんが、個人的には犯人はごく普通に殺人するほうが好みです。
 派手さが無くても、ルールの穴を着くミステリは大好物です。

 嫌いな点は、犯人に協力者がいること、偶然が味方していることです。この辺は長編で無いので甘く見てます。


No.11 8点 山魔の如き嗤うもの
三津田信三
(2012/05/28 15:51登録)
 ネタバレがあります。


 厭魅と首無にも引けをとらないです。手記が作中作的な役割があり、ある作品を思い出します。が、そこに嘘が無く、まったく別です(たぶん)。手記を書く人間がそのあと何の犯罪も犯さないわけは無いですしフェアです。
 厭魅と首無よりロジックが強化された印象で、蝦蟇油?らへんのロジックはぐっときます。厭魅と首無の唯一の欠点を補われた気がします。
 ホラー部分も好きです。狂った人間は一番怖いですね。

 嫌いな点は、犯人に協力してしまっている人間がいること。


No.10 8点 首無の如き祟るもの
三津田信三
(2012/05/28 15:37登録)
 ネタバレあります。


 厭魅の如き~にも劣らないと思います。個人的になってしまいますが、いろいろな要素を入れすぎてちょっとごちゃごちゃしてしまった印象です。あと、物語を通じて、犯行を行った人間が複数て嫌ですが、まあそんなにマイナスポイントでもないです。

 主人公の扱いがおおきなトリックに使われていますが、こういう己で作ったかそれまで作られた法則をぶっ壊すトリックは大好物です。

 間違いなく名作だと思います


No.9 9点 厭魅の如き憑くもの
三津田信三
(2012/05/28 15:27登録)
 ネタバレあります。


 生霊の如く~まで読んだ中では一番好きな作品。自分のミステリに求めるものが全部ありました。読みやすさ、ダレない展開、どんでん返し、意外な犯人。犯人のばらし方も最高。 読むのが遅い自分が、ほとんどすぐに読み終わったぐらい引き込まれました。

 唯一嫌いな点は、容疑者のはずし方に『動機が無いから』とかある点。言耶さんは自分の推理を否定するけど、その推理が正しくても別にいいということも嫌です。 犯人をより1人に断定できるなにかがあればいいと思いました。
 あと、ある程度ミステリを知っている人向けだと思います。最大のトリックはある約束事の上に成り立ってるかも。

 この作品は、ある意味、親父ギャグが理解できないと楽しめないと思います。 自分は完全にフェアだとおもいます。


No.8 5点 三毛猫ホームズの推理
赤川次郎
(2012/05/28 15:14登録)
 ネタバレがあります。


 密室系のトリックですが、これもひとつの密室講義?の穴をついてる気がしますが…。
 できるできないとかあまり言いたくないですが、これを気づかれずにできたか疑問。
 あと、被害者が滑り台のように下に降りれなかったのかな?


No.7 4点 凶鳥の如き忌むもの
三津田信三
(2012/05/28 15:05登録)
 厭魅の~を読んだ後だったので、ハードルが上がった状態で読んでしまったせいかも知れませんが、ちょっと期待はずれ。
 密室系で、オリジナリティーは高いと思うけど、なんか好きになれないトリック?です。

 ホラー部分は怖いところがあります。穴をみると目があるっていう部分は怖いですが、似たような話はあるし…。
 今のところ刀城言耶シリーズ長編で唯一楽しめなかった作品。


No.6 7点 七回死んだ男
西澤保彦
(2012/05/28 14:57登録)
 すっごい読みやすいです。読むのが遅い自分でも一瞬で読めました。
 ギャグも結構入ってますが、謎のほうもなおざりになってません。

 本格ではない気がします。SFだからという意味でなくて


No.5 5点 ゲームの名は誘拐
東野圭吾
(2012/05/28 14:51登録)
 少しだけネタバレがあります。


 楽しめました。犯人が主人公の痕跡をのこす方法は頭いいなと思いました。
 
 評価とは関係ないけど、全キャラクターを好きになれず、読むのに苦労しました。


No.4 4点 容疑者Xの献身
東野圭吾
(2012/05/28 14:39登録)
 ネタバレあります。

 トリックが簡単すぎます。叙述トリック的なものも含まれているような気がしますが、どうってことないです。物語、動機ありきだと思います。
 その物語、動機部分も嫌いです。犯人はただの殺人者です。殺された人もかわいそうだし、あの母娘かわいそう。

 自分は動機では評価を下げません。が、他にいい点がありません。


No.3 6点 生霊の如き重るもの
三津田信三
(2012/05/28 14:09登録)
 新書を読みました。好きなシリーズなのでちょっと厳しく6点。あと、密室の如き~のほうが好きというのもあるかも。

 どの作品も読みやすく、雰囲気も最高でした。図をのせてくれるのもよかったです。短編には阿武隈川がもっと出てほしかったです。

 ミステリでは犯人をほとんど当てることのできない自分ですが、この作品では2作品当たりました。なので難易度はやさしいかもしれません。ミステリ玄人の方では物足りない可能性が。

 この作品中、一番おもしろかったのは顔無しの如き~でした。ホラーの怖さも顔無しが一番でした。真相も怖い。 動機に関しては強引というのも分かりますが、短編ですし、まあミステリに動機はおまけかなぁと


No.2 7点 象と耳鳴り
恩田陸
(2012/05/28 13:54登録)
ネタバレがあります。

 最近読んだのですが、買ったのがいつか忘れました。
たぶん、10年ぐらいまえだったかと思います。文章が女性的?というかなにかよくわからないですが、当時は自分には合わなかったのかもしれません。が、面白かったです。食わず嫌いでした。世にも奇妙な物語のような雰囲気でした個人的に。

 この作品中、一番好きなのは『海にゐるのは人魚ではない』です。小学生の会話の違和感から真相に近づくところが好きです。自分も読んでいるときに違和感を感じました。

 
 


No.1 6点 本陣殺人事件
横溝正史
(2012/05/28 12:45登録)
ネタバレあります。

TVでこの作品を見てから、本を読みました。
いろいろなものが詰まっていて、今でも古さを感じませんでした。

ただ、自分の嫌いな要素がすこし多かったので6点にしました。
犯人に共犯がいたことも、ピタゴラスイッチ的密室(機械的トリック?)なことも嫌いな要素ですが、一番よくなかったのが、雪の密室が偶然できたこと。自分は割とすぐに自殺か心中かなにかだと決め付けていたのですが、わからないのが密室にしてしまうと成り立たないことでした。架空の犯人を作るなら密室にしてはいけないはず。ミステリをよく読む人に対するミスリードかもしれません?。

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