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ミステリの祭典

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いいちこさんの登録情報
平均点:5.67点 書評数:585件

プロフィール| 書評

No.85 9点 スイス時計の謎
有栖川有栖
(2014/04/07 17:29登録)
表題作以外の3作は見るべきものがない「凡作」。
表題作はロジックの比類なき切れ味と、無駄を削ぎ落としたストイックなプロット・構成が光る傑作。
中途半端なボリュームだけに、長編にも短編にもカテゴライズされず、随分と損をしているだろうが、長編に水増ししてもクオリティが低下するだけだろうから、やむを得まい。
それでも短編のオールタイムベストの常連にランクインしている事実は伊達ではない


No.84 7点 第三の時効
横山秀夫
(2014/04/07 17:19登録)
文章は決して上手い方ではない。
しかし、非常に短い各センテンスが訥々とした独特の語り口で読ませる。
各話ともプロットは緻密で合格ラインを超えているが、とりわけ最終盤で二転三転する表題作が抜群のデキ。


No.83 7点 叫びと祈り
梓崎優
(2014/04/04 18:54登録)
各話とも舞台設定を活かし切ったプロットが素晴らしく、テクニカルな筆致が光る。
特に「砂漠を走る船の道」の真相の美しさ・衝撃度は別格で、ホワイダニットとしては最高級。
それだけに、随所で用いられる●●トリックのぎこちなさ、そして何より最終話「祈り」の結末が蛇足に感じられて残念。


No.82 7点 ある閉ざされた雪の山荘で
東野圭吾
(2014/04/04 18:49登録)
動機の納得性、考え抜かれた伏線の妙、トリックの鮮やかさなど、さすがの出来映え。
ただし、よく比較される「仮面山荘殺人事件」とはプロットの堅牢さで確実に差があり、一段落ちると言わざるを得ない。


No.81 6点 館島
東川篤哉
(2014/04/04 15:40登録)
犯人特定に至るプロセスはロジカル。
メイントリックは豪快ではあるが、意外性に乏しく実現性にも無理を感じる


No.80 8点 貴族探偵
麻耶雄嵩
(2014/03/22 10:13登録)
舞台設定や、トリックの奇抜さではなくロジックで勝負している点など、骨格は「謎解きはディナーのあとで」に非常に似ている印象。
ただ事件の真相や登場人物の性格付けには、この作者らしい稚気やエキセントリックさが発揮されている。
収録作品では「こうもり」が断然。
読者をあざ笑うようなアクロバティックな逆●●トリックは前代未聞で驚くべき奇想。
反則スレスレだが唯一無二のキレ味


No.79 4点 殺人の門
東野圭吾
(2014/03/20 18:49登録)
リーダビリティは相変わらずでさすが。
ただ作品の狙い・主題が途中でわかると、その後の展開が一定程度読めてしまい、緊迫感が殺がれるのが難点。
ラストも悪くはないのだが、救いのない物語はカタルシスが感じられない分、読後感が重苦しい


No.78 4点 成吉思汗の秘密
高木彬光
(2014/03/20 18:44登録)
純粋に読み物として楽しむべき作品だが、内容にかなり無理を感じてこの点数


No.77 6点 生ける屍の死
山口雅也
(2014/03/20 18:42登録)
独創的なプロットと真相は一定の評価
蘇生に関するルールが冒頭に明示されておらず、作品世界に没入するまでに戸惑いを感じた点が惜しい
人によっては高く評価するのも頷ける作品


No.76 5点 笑わない数学者
森博嗣
(2014/03/20 18:38登録)
メイントリックの難易度が低すぎる点が減点材料
逆トリックの意味するところは不明


No.75 6点 宿命
東野圭吾
(2014/03/20 18:14登録)
ミステリとしては作りこみに甘さを感じる
作者のすばらしいリーダビリティとテクニックが上乗せされてこの評価


No.74 5点 霧越邸殺人事件
綾辻行人
(2014/03/20 18:09登録)
プロットやトリックは及第点だが、解明されない謎がご都合主義と解さざるを得ず減点材料
作者の稚気と解せる人なら高得点の作品


No.73 6点 ロートレック荘事件
筒井康隆
(2014/03/20 18:04登録)
トリックの巧拙よりも、トリック以外のプラスアルファが感じられない点でこの点数に止めたい


No.72 7点 星を継ぐもの
ジェイムズ・P・ホーガン
(2014/03/20 18:00登録)
壮大な舞台設定を背景としたハードSFながら本格ミステリとしても佳作。
映像で楽しめれば、なおよかったか


No.71 8点 人それを情死と呼ぶ
鮎川哲也
(2014/03/20 17:56登録)
プロットが抜群
犯行動機を巡る人間ドラマや印象的なラストシーンもよい
トリックに無理を感じるのが唯一の瑕疵


No.70 7点 硝子のハンマー
貴志祐介
(2014/03/20 17:53登録)
相変わらず完成度は高い。
ブレイクスルーにはもう一歩


No.69 4点 漱石と倫敦ミイラ殺人事件
島田荘司
(2012/05/03 19:42登録)
ミステリとしては小粒なうえに大味な内容で評価に値しない。
ただ本作はジュヴェナイル向け本格ミステリとして総ルビ版で出版された点でも明らかなように、若き日の作者の稚気を楽しむべき作品だろう。
ホームズを愛する人なら一読の価値がある。


No.68 8点 仮面山荘殺人事件
東野圭吾
(2012/05/03 17:07登録)
強盗が侵入し軟禁された後も今一つ緊迫感に欠けた描写が続く。
違和感を感じながらも焦点は消されたSOSや壊されたタイマーに移り、作者らしからぬ凡作ムードが漂いはじめたところで驚愕の真実が明かされる。
確かにありふれたトリックだし、アンフェアとの指摘も理解できる。
しかしタイトルを含めたすべてがミスディレクションとして機能している鮮やかさ、トリックの必然性を深く納得させる堅牢なプロット、適度なボリュームと高いリーダビリティから生まれるスピード感が素晴らしい。
やや甘めかもしれないが納得の8点


No.67 7点 カラスの親指
道尾秀介
(2012/04/29 22:38登録)
圭角の取れた平易な語り口でご都合主義が目に付く展開。
作者らしからぬエンタテイメントに徹したコン・ゲーム小説と思わせておいて、それさえも伏線にする2度のどんでん返しが待っている。
ありがちなメイントリックだが、考え抜かれたプロット。
加えて作中に再三描かれる見事なメタファーをはじめ、技巧的すぎるストーリーテリングが光る。
あまりにも鮮やかすぎてややあざとさを感じないでもないが、完成度は極めて高く8点に近い7点


No.66 6点 悪魔の手毬唄
横溝正史
(2012/04/26 20:23登録)
ハウダニットを捨ててフーダニットとホワイダニットで攻める。
横溝正史の王道を行くサスペンス寄りの作品だろう。
明かされた真相とメイントリックの衝撃度と必然性はさすが。
しかし人間関係が複雑で地理要件が肝にも関わらず読者へのサポートは0。
その点が大きな減点。

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