| 蟷螂の斧さんの登録情報 | |
|---|---|
| 平均点:6.10点 | 書評数:1723件 |
| No.123 | 2点 | 完全なる首長竜の日 乾緑郎 |
|
(2012/01/20 17:38登録) 第9回「このミス」大賞受賞作品。解説に「まったく意見の合わない四人が満場一致した傑作!」とありますが???。ミステリー・サスペンス感は、ほとんどなくラストへ。自分的には、好きな荘子の「胡蝶の夢」をテーマとしている点で若干救いがあった程度でした。本文中「マグリットの絵は、ダリやピカソとは趣が違い、作中に描かれているもの一つ一つは写実的だが、・・・」とありますが、マグリットとダリはシュールリアリズムの代表格で趣は同じはずですし、ダリも写実的なのですが・・・と難癖をつけたくなりました。 |
||
| No.122 | 7点 | りら荘事件 鮎川哲也 |
|
(2012/01/18 18:50登録) 細かいトリックの積み重ねで、読みごたえはありましたが、緊迫感がやや欠けていたと思います。物足りないものは美人の登場がなかったことでしょうか、やはり「華」がありません。作中ではいろいろの「花」はでてきたのですが・・・。(美人の登場うんぬんについては、解説に著者談がありましたが) |
||
| No.121 | 4点 | 細い赤い糸 飛鳥高 |
|
(2012/01/18 18:49登録) ミッシングリンクものは、どういう繋がりがあるのかと期待させる割に、答えがかなり単純であることが多く、驚きが少ないものです。本作も例外ではありませんでした。ただ日本では最初?の試みなのでしょうか?なお、第4章が「蟷螂の斧」で私のニックネームと同じでニヤッとしましたが・・・。 |
||
| No.120 | 6点 | 雪密室 法月綸太郎 |
|
(2012/01/17 08:41登録) 法月綸太郎シリーズの第1作目。プロローグからミスリードがあり、これに翻弄されてしまいました。雪の密室自体にそれほどの大胆さはありませんでしたが、しっかり本格していると思います。父親の法月警視の苦悩も、よく描かれています。この点が「一の悲劇」や「頼子のために」に続いていったのだと感じました。 |
||
| No.119 | 4点 | 彼女は存在しない 浦賀和宏 |
|
(2012/01/17 08:39登録) 題名と裏表紙の多重人格で答えが解ってしまいますので、ミステリーとはいえません。内容もたびたび題材になっているもので、新鮮さも感じられませんでした。 |
||
| No.118 | 6点 | 死体を買う男 歌野晶午 |
|
(2012/01/15 10:37登録) 作中作で過去と現在が入り乱れ、複雑な展開となっています。ラストの方は、頭を整理してからでないと、題名「死体を買う男」の意味を理解するのに時間がかかります。 |
||
| No.117 | 5点 | 長い家の殺人 歌野晶午 |
|
(2012/01/15 10:36登録) 著者のデビュー作。プロローグからミスリードしますよと力が込められているのが初々しいです。トリックは、題名から推測されやすいと思いますし、またA7のコードに関するメッセージはかなり苦しい感じがしました。しかし、本格へ取り組む姿勢みたいなものは感じることができました。 |
||
| No.116 | 4点 | 女王様と私 歌野晶午 |
|
(2012/01/15 10:36登録) 叙述のオンパレードといった感じで楽しめました。但し、ラストは好みでないのでこの評価としました。しかし、まあ、この著者はいろんなパターン(作風)をよく提供してくれますね。 |
||
| No.115 | 7点 | 戻り川心中 連城三紀彦 |
|
(2012/01/13 16:24登録) 大正ロマンにどっぷりつからせてもらい、師匠の妻・琴江の登場あたりで物語が終わっても、十分満足できる小説と感じました。ところが、急に現実に引き戻されてしまい、真相が明らかになります。なんともにくい演出です。 |
||
| No.114 | 5点 | 月光ゲーム 有栖川有栖 |
|
(2012/01/13 16:22登録) ダイイングメッセージの「Y」は、副題(Yの悲劇’88)としているにも拘わらず、今一つ納得性に欠けるものでした。火山噴火の緊迫感がなく、ミステリーとしても同様な感じを受けました。 |
||
| No.113 | 2点 | Xゲーム 山田悠介 |
|
(2012/01/13 16:21登録) 帯に映画化の文字と、復讐劇に引かれて購入。物語は小学生時代のいじめが大人になってからの復讐劇に発展するというものですが、会話を中心に坦々と進み、恐怖感はありません。一言でいえば深みのない文章ということですか。ラストのどんでん返しをねらった?叙述形式はあるもののほとんど効果はありませんでした。 |
||
| No.112 | 4点 | 行きずりの街 志水辰夫 |
|
(2012/01/13 16:19登録) 1991「このミステリーがすごい!」第1位。ミステリーというより、ハードボイルド系恋愛小説でした。ハードボイルド系はどうしても「謎」が少なく、肌に合いませんでした。 |
||
| No.111 | 4点 | 片眼の猿 道尾秀介 |
|
(2012/01/10 21:29登録) 作者の作品は「向日葵の咲かない夏」に続き2冊目となりますが、肌が合いませんでした。作者談にある「自分が描きたいのは、”人間”であって、ミステリという形式はそのために選び取られているに過ぎない」とのとおり、ミステリーとしては?マークがつきます。だからと言って”人間”が描かれているのかについても?でした。 |
||
| No.110 | 4点 | 幸福な朝食 乃南アサ |
|
(2012/01/10 21:28登録) 第一回日本推理サスペンス大賞の優秀作となったデビュー作。1996「凍える牙」で直木賞を受賞した時のコメント~「自分では、ミステリーを書いているという意識はない。私は『人間』を書いていきたい」~とのとおり、本作もミステリー度は低く、独身女性の孤独、狂気を描いたものでした。ミステリー度よりこの評価となりました。 |
||
| No.109 | 4点 | 鍵 乃南アサ |
|
(2012/01/10 21:27登録) 偏見かもしれませんが、「人間を描きたい」と言っている作者の作品は、ミステリーとしても小説としてもあまり面白くありません。他の何人かの作者も同様な感じで、心をうたれる作品には、まだ出会っていません。本作は兄妹愛を描こうとしているのですが・・・ |
||
| No.108 | 7点 | 殉教カテリナ車輪 飛鳥部勝則 |
|
(2012/01/08 13:32登録) 絵画の謎と、二重密室殺人が組み合わさって、面白く読めました。プロローグ「私は豪徳二を殺した。理由はない。私は佐野美香を殺してしまった。理由はない。」は謎めいて気に入っています。画家の「手記」の仕掛け、伏線も面白いと思いました。 |
||
| No.107 | 5点 | 重力ピエロ 伊坂幸太郎 |
|
(2012/01/08 13:29登録) ミステリー度は低く、家族物語として読んだ方がよいと思いました。それは、事件の真相を知ったと思われる、血の繋がりのない父親が、息子に「おまえは俺に似て、嘘が下手だ」というあたりに集約出来そうです。 |
||
| No.106 | 3点 | ラッシュライフ 伊坂幸太郎 |
|
(2012/01/08 13:29登録) ミステリー度はほとんどなく、結局何の小説なのだろう?作者の意図(ラッシュライフ=豊潤な人生)がよく解りませんでした。 |
||
| No.105 | 8点 | 影の車 松本清張 |
|
(2012/01/06 16:14登録) 邦画ミステリー(マイベスト2位)の「影の車」<1970加藤剛氏、岩下志麻さん主演>は、本作品の中の「潜在光景」(1961)が映画化されたものです。子供(6歳)の悪意が見事に描かれています。短編なので重厚さの点で若干物足りなさはあります。本作の前に発表された「天城越え(1959)<「黒い画集」に収録>も名作ですが、主人公の少年は16歳でしたので、私的には本作の方が強烈な印象があり、好みです。 |
||
| No.104 | 5点 | 殺人方程式 綾辻行人 |
|
(2012/01/05 08:53登録) 解説にあるとおり、同年発表の「誰彼」(法月綸太郎氏)との比較が面白いと思います。題材が「新興宗教」「教祖の殺害」「首なし死体」「エレベータ」「双子」など共通事項が多いことです。本作の物理トリックは、それほどの驚きはありませんでしたし、犯人の意外性も同様でした。 |
||