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ミステリの祭典

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蟷螂の斧さんの登録情報
平均点:6.10点 書評数:1696件

プロフィール| 書評

No.96 9点 炎に絵を
陳舜臣
(2011/12/30 11:48登録)
地味な小説と感じましたが、大胆なトリックが使われています。二重三重のどんでん返しもあり傑作だと思います。題名の意味は最後の最後に判明します。著者の作品は数十年前5,6冊読んでいましたが、本作品は未読でした。本サイトに感謝します。


No.95 3点 びっくり館の殺人
綾辻行人
(2011/12/30 11:45登録)
子供向けだから致し方ない評価となります。


No.94 5点 誰彼
法月綸太郎
(2011/12/29 20:30登録)
法月綸太郎の推理がことごとく外れ、もどかしい気持ちになります。ただ推理の一部は当たっていたりするので混乱しました。本作は最初から双子の兄弟がいることが解っているので、安心して読むことができました。最後に実は双子がいたとか、似ている人がいたというオチがあるとがっかりするものです。密室エレベーターは乱歩氏からの引用である旨、先人に敬意を。


No.93 4点 ボトルネック
米澤穂信
(2011/12/29 20:28登録)
ミステリーというより青春小説として読んだ方がよいのかも。といっても青春のほろ苦さもあまり感じられなかった。「インシテミル」を先に読んでいるので、作風がまったく別物で少し肩透かしの感じがしました。


No.92 4点 向日葵の咲かない夏
道尾秀介
(2011/12/27 15:29登録)
不思議な世界で、風変りなミステリーというのが印象です。動機、被害者の訴え、探偵役の行動など何故???が多く、よく理解できませんでした。


No.91 4点 サウスポー・キラー
水原秀策
(2011/12/27 15:26登録)
第3回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作ですが、ミステリー度は低く、ハードボイルドになるのでしょうか?。野球ファンには面白いかもしれませんが、私はハードボイルドも野球も弱いので、この評価となりました。


No.90 6点 薔薇の名前
ウンベルト・エーコ
(2011/12/27 15:21登録)
映画(1986)ショーンコネリー氏主演を3度ほど観ているがよく理解できていない。歴史・キリスト教に疎いためである。本書は、哲学書のようであり、聖書の引文もかなりあり難解である。




(ネタばれ)ミステリーとしては、秘密の書に、ある仕掛けがほどこしてあり、それにより殺人が起こるもので、その点はユニークで評価できる。


No.89 5点 ガラス張りの誘拐
歌野晶午
(2011/12/21 18:51登録)
親心(刑事)、子(娘)知らず。その後、この親子はどうなったのでしょうか?誘拐事件でマスコミ(TV)を巻き込むものは、今まで読んだ中で「大誘拐(1978)」「模倣犯(2001)」「犯人に告ぐ(2004)」がありましたが、ミステリー度は本作品(1990)が一番高いと感じます。


No.88 5点 よく見る夢
シドニー・シェルダン
(2011/12/21 18:46登録)
3人のOLが、ある糸で結ばれている。やがて殺人事件が起こり、あるOLが逮捕される。そして裁判へと・・・。題材は好みでなかったのですが、テンポよくスラスラと読めました。ラストで彼女がルンルン気分で出かけるシーンが印象的でした。


No.87 7点 災厄の紳士
D・M・ディヴァイン
(2011/12/19 20:34登録)
物語の構成が面白かった。前半は結婚詐欺(喜劇っぽい展開でテンポがいい)、後半は殺人事件。急にミステリーとなりますが、まったく犯人が解りません。解決編での犯人判明には驚きがありましたが、それに至る過程(指紋うんぬん)にはあまりピンときませんでした。フーダニットがうまいと思います。


No.86 6点 ウォリス家の殺人
D・M・ディヴァイン
(2011/12/19 20:33登録)
フーダニットは、優れていると思いますが、大がかりなものはなく、物足りなさを感じました。作風だから仕方ないと思いますが・・・。謎解きを楽しむには良いと思います。


No.85 5点 悪魔はすぐそこに
D・M・ディヴァイン
(2011/12/19 20:32登録)
大がかりなトリックが好きなので、本作者の作品は、読み終わった後どうしても筋書きの印象(後に残るかどうか)が薄くなってしまいます。読んでいるときはページが進み面白いと思います。


No.84 6点 Rommy
歌野晶午
(2011/12/11 18:36登録)
著者の転機になる作品らしいのですが、今一つROMMYに感情移入ができませんでした。それは、ROMMYの隠された真実に要因があるような気がしています。単なる好き嫌いの問題ですが・・・。ミステリーとしては面白いものでした。


No.83 9点 連続殺人鬼 カエル男
中山七里
(2011/12/11 18:31登録)
著者のインタビューにある「一気読み、どんでん返し、最後の一行で驚いてもらう」の通り、再三のどんでん返しがあり、大変満足です。背景には刑法39条が流れており、ストーリー的に面白い。ただ、エログロ描写もかなりあります。マイナス要素は、警察での暴動シーンで、余分のような気がします。


No.82 5点 リピート
乾くるみ
(2011/12/09 17:19登録)
裏表紙の「リプレイ」+「そして誰もいなくなった」のとおり、SF+ミステリーと思いますが、主人公の恋愛が主とも思えます。人生での二者選択を迫られ、悩んだ末、一方を選ぶがその結末は?果たして正解だったのか?ということでしょう。


No.81 6点 暗闇坂の人喰いの木
島田荘司
(2011/12/08 16:12登録)
過去の事件と現在の事件の繋がりが徐々に判明し面白く読めた。また、おどろおどろした雰囲気がよく出ていたと思う。メイントリックは残念ながら肩透かしを食らった感じです。「巨人の家」の謎が、御手洗にもその場で解けず、こちらの方が謎としては面白かった。


No.80 7点 ストロベリーナイト
誉田哲也
(2011/12/05 19:01登録)
全体的に陰鬱な雰囲気が流れ、猟奇的な描写も結構あります。ミステリー度はあまりありませんが、事件の背景は印象に残ります。姫川のキャラは、過去に傷を持ちながらという設定なので、それを逆手にとって人物像として爽快な行動力(魅力)を持たせているものと思います。


No.79 6点 ソウルケイジ
誉田哲也
(2011/12/05 19:00登録)
シリーズ2作目、登場人物のキャラが面白い。(以下ネタばれ)DNA鑑定が最先端技術であると思いますが、それを逆手に取っている点が評価できると思います。


No.78 8点 水晶のピラミッド
島田荘司
(2011/12/05 18:48登録)
怪物の登場、古代エジプトの恋物語、タイタニック号の物語、これはいったいどういう話なの?と思いながら読んでいると、中盤からいよいよ本番の事件、そしてインディジョーンズ張りの冒険、ピラミッドの大仕掛けなトリック、レオナの恋等々てんこ盛り。序盤が長いと感じますが、面白かった。序盤が長いのはなぜか等、いろいろな意味で「謎が残る物語」となりそうです。


No.77 8点 時計館の殺人
綾辻行人
(2011/12/02 14:25登録)
評価基準は「衝撃度」「どんでん返し度」に重点をおいているので、「十角館」が10で本作品は8となります。トリックは秀逸と思いますが、実行する犯人(必然的に絞られてしまう)が平凡になってしまっていたので・・・残念。ラストシーンは印象的で映画を見ているように美しい。

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