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ミステリの祭典

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ムラさんの登録情報
平均点:4.28点 書評数:296件

プロフィール| 書評

No.96 1点 蠅の王
ウィリアム・ゴールディング
(2011/01/21 21:56登録)
孤島に不時着した少年たちの歪な精神を描いた作品。
鬱な感じの小説として有名らしいが、少年たちの心情や行動がどうもちぐはぐで共感は得られなかった。
もうちょっと上手い事やれただろって突っ込みならが読書をするのはやはり疲れる


No.95 2点 眼球綺譚
綾辻行人
(2011/01/21 17:43登録)
上手くまとまったホラー。
どこかグロテスクな雰囲気をかもし出す描写はさすがの一言。
だけどオチが上手くまとまっているを通り越して普通すぎる。
ただ単にホラー、それだけな作品。綾辻のミステリーにホラーが混ざったくらいの作品が好きな自分としては面白くはなかった。
「特別料理」の虫の描写はかなり凄かったですけどね。でも他にそぎ落とせる肉あるでしょ。


No.94 6点 魔球
東野圭吾
(2011/01/21 02:27登録)
(ネタバレあり)

主軸となる真相は予想できたけど、他の細かい部分は考え付かなかったです。
主人公の性格を説明するのに、幼少時代の生い立ちや人間関係をどんどんと出してくるのが上手くて納得されられました。
これが、ただ『犯人はこういう性格なんだ』って1ページくらいで説明されたら絶対に納得は出来ませんね。
でも青春なのだろうかこれは。むしろ主人公たちそんなに青春して無い気がする。
なんとなく東野さんに出てくる少年は、だいたい支持待ち人間で書かれてるなぁ。
あとこれ見てなんとなく白夜行を思い出した。


No.93 6点 狂骨の夢
京極夏彦
(2011/01/20 04:15登録)
前半パートが長く、京極堂の出番も無いからちょっと退屈してしまったけど、最後まで見ると必要な長さだったかな。問題編が間延びした分、解決編はすらすらと読めた。しかしそれでも、やっぱり前半をスムーズに進める事が出来ればという残念さが残る。
内容は幻想と現実が交互に顔見せるいっそう不思議な世界に仕上がっていました。個人的には前二作よりも幻想臭が強い気がする。トリックの内容も好き。最後の、朱美のセリフもなかなか。
これで京極堂の妖怪講座がもっとあれば満足だったが、まぁ仕方ない。


No.92 1点 Aコース
山田悠介
(2011/01/19 14:48登録)
酷い酷いと巷で噂の山田悠介を怖い物見たさでいまさら初読み。
ある程度は覚悟してたので文章にいたってはそこまで壊滅的だとは思わなかった。(酷いには変わり無いけど)
内容はバイオハザードにサイレントヒルを足してゼロをかけた感じだろうか。
最後の学生っぽいほのぼのとした感じは嫌いでは無い。が、他に何も感想を抱けなかった。


No.91 3点 フリークス
綾辻行人
(2011/01/18 19:27登録)
綾辻らしいおどろおどろしい幻想がたっぷりと詰め込まれている作品でした。
しかし、それからもう一歩出ないとちょっと物足りなかった、真相も割とわかりやすいし。


No.90 4点 姑獲鳥の夏
京極夏彦
(2011/01/16 02:53登録)
トリックのほうはたっぷりと伏線出してくるからビックリする感じでは無いでした。というかあれくらい説明されても正直推理物とカテゴリーしたら納得できん。
その代わり妖怪の情報や民俗学、または意識と無意識についての情報をたっぷりと出してくるのが面白いところです。
一風代わった人々も良かったです。
たた解決パートがちとだれた。わかってる情報を100Pくらい読まされるのはきつい。妖怪講座とかなら1000P出してくれてもいいのに。


No.89 6点 しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術
泡坂妻夫
(2011/01/14 16:05登録)
純粋にこの本の仕組まれたトリックに脱帽。なんともわ在り憎く、それでいて難しいトリック仕掛けたものです。
しかし、その代わりにストーリーが犠牲になってるのが残念。ちょっと展開がありきたりで退屈しちゃったってのもありました。
でもガンジーのキャラは好きだったりする。


No.88 7点 魍魎の匣
京極夏彦
(2011/01/14 05:25登録)
密室のトリックはちと拍子抜けしてしまったけど、独特の世界観に生きるキャラクター達は見ていて面白かったです。
京極堂の妖怪豆知識も、好きな人は楽しんで見れますね。ペテン霊媒師との対決はなかなか見ていてわくわくしました。この作品的にペテンって言っていいのかは微妙ですが。
長さの割にテンポも良くてスラスラ見れたけど、ちょっと解答パートが中だるみしてしちゃったかなぁ。どうせなら最後まで妖怪講座で魅せて欲しかった。


No.87 1点 暗いところで待ち合わせ
乙一
(2011/01/12 02:02登録)
わかってる情報を何度も何度も繰り返し聞かされて読むのが辛かった。
それでも最後まで読んだけど展開も普通だしテンポも悪い。
表紙が一番インパクト合った気がします。


No.86 8点 隠蔽捜査
今野敏
(2011/01/11 04:57登録)
主人公のキャラがとてもよかったです。警察物といえば、キャリアが悪者にされがちなイメージですけど、竜崎はブレのない官僚で見ていて清清しい。
出世する事はいい事であるが、そのために悪の道に行くのはダメと言う、基本であるがこういうのを真面目に書くのは難しい。
伊丹や谷岡なども、見ていて愛嬌のあるキャラで、読了後もすっきりとした。
家族問題、警察問題、苛め問題、少年犯罪問題が詰まっていて、文章もわかりやすく、読み応えのある作品でした。


No.85 6点 ゲームの名は誘拐
東野圭吾
(2011/01/10 22:05登録)
ぐんぐん物語りに引き込まされて行き、そして読みやすくて面白い。
最後まで緊張感を持って読める事が出来ました。
ただちょっと、誘拐犯側にお粗末なところがあるような。タクシーの運転手に尾行を頼んだ時点で本当だったらゲームオーバーだった気が。


No.84 7点 超・殺人事件―推理作家の苦悩
東野圭吾
(2011/01/09 22:58登録)
かなり毒が効いていて面白かった。
脱税のため、人気のために描き続けるって話しは読者してんでは笑えますが、作者してんだとなかなか辛そうですね。
しかし高齢化・予告・長編殺人がちょっと捻りが足りなかったのが残念。理系はパラパラと読み飛ばしちゃいましたね、自分は理系人間ではないようです。


No.83 4点 新宿鮫
大沢在昌
(2011/01/09 17:43登録)
王道的なハードボイルド小説。
ところどころに熱いシーンがありますね。
昌と鮫島のキャラはよかったけど、彼の必要性がイマイチ物足りなかった。
鮫島が怯えるところは人間っぽくていいですね


No.82 3点 向日葵の咲かない夏
道尾秀介
(2011/01/08 18:26登録)
(ネタバレあり)
冒頭の2ページでいきなり重要なネタバレがあるせいで騙されなかったなぁ、ちと残念。
テンポが良くてすらすらと見れて面白かったんですけど、ところどころ偶然がありすぎるのがちょっと。
というか、自殺と他殺って警察が見れば確実って作中で言ってたのに、最後おじいさんが自殺扱いになってたのは不自然すぎる。


No.81 4点 オリエント急行の殺人
アガサ・クリスティー
(2011/01/07 18:18登録)
ちょっと回り道が多くて読んでいてダレてしまいました。トリックがわかる道筋に偶然の要素がちょっと多かったのも不満の一つ。
しかし全員犯人というのは反則スレスレの大技ですよね。やろうと思ったがところがクリスティーの凄いところだと思います。


No.80 2点 密閉教室
法月綸太郎
(2011/01/07 03:00登録)
主人公の性格は嫌いじゃ無いんですけど、ちょっと回りくどいのと、教員側が支離滅裂すぎるなぁという感想。
トリックはまぁ……偶然に頼りすぎてる気がしないでも。


No.79 2点 分身
東野圭吾
(2011/01/06 18:18登録)
長さの割に展開が全部分かっちゃうから、物足りなかったかなぁという印象。
最後のシーンは綺麗だけど、それだけ。先が別に気にならない展開がてんこもり。


No.78 3点 笑わない数学者
森博嗣
(2011/01/05 16:09登録)
逆トリックという事なので、トリックはさすがに分かりやすかったですね。でもさすがにこんな使い古されたトリックに対して長々とやりすぎな気も。やりたかった事はわかるんですけど、ちょっとだれてしまう。
森チックなところどころの言い合いは面白かったです。最後のシーンのなかなか想像が膨らみました。笑わない数学者は結局、あの人なのかな。


No.77 6点 陽気なギャングの日常と襲撃
伊坂幸太郎
(2011/01/03 02:19登録)
ギャングシリーズの第二段
前作に続いてキャラの掛け合いがよくてすらすらと読む事が出来ました。
伏線を無駄なく回収する進め方も面白かったです。
続編出て欲しいくらいですね。

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