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ミステリの祭典

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Q-1さんの登録情報
平均点:6.82点 書評数:95件

プロフィール| 書評

No.75 7点 数奇にして模型
森博嗣
(2012/08/04 01:51登録)
正直事件解決の難易度はそんなに高くないと思いました。
しかし論理的、物理的に無理だと判断された容疑者は真犯人である可能性が高いと個人的に思っているのですが、
萌絵が直感的に否定していたので、結局最後の最後まで確信を持てずに読みきってしまいました。

紀世都と萌絵が二人きりになるシーンは、
このシリーズで初めて萌絵が本当に殺されるんじゃないかという緊張感を持って読めました。
国枝さんがやけにお喋りになっていたのも面白かったです。
特に仲直りしないほうがいい。二度と喧嘩しなくて済むから。という言葉は感心してしまいました。

今作は本筋の事件よりも登場人物同士の絡みがよかったです。
シリーズファンであればそれだけで面白かったと思えるのではないのでしょうか。


No.74 6点 違法弁護
中嶋博行
(2012/07/26 22:30登録)
漢字が多いせいか序盤は文章が堅い感じがして読み辛かったですが、
二章以降はスピーディーな展開でサクサク読めました。
現代は既に新司法試験が始まっていますが、
以前にこういった場所の奪い合いがあったのだと思うと
現在食えない弁護士が溢れているのも納得です。


No.73 7点 今はもうない
森博嗣
(2012/07/16 07:05登録)
ミスリードの手法、構成共に完成度が高く、
とても楽しめました。

しかし、過去のシリーズ作品を読んでないと
何がなんだか分からないだろうし、
読んでいたら笹木の苗字や西之園嬢の行動に
少しアンフェア感を覚えると思います。
それでもその一方でヒントもしっかり出ているので
スッキリと読了できました。


No.72 6点 傍聞き(かたえぎき)
長岡弘樹
(2012/07/05 18:01登録)
謎解きを楽しめたのは迷走と傍聞きでしょうか、
全体的にいい話ですが、少しだけ説教臭い感じがしました。
何となく赤川次郎の小説を連想しました。


No.71 5点 黒の貴婦人
西澤保彦
(2012/07/04 20:52登録)
特に真新しさも驚きも感じられませんでしたが、
後半の二作は好きでした。

まあ最早、ミステリとしてではなく、
登場人物達の成り行きを見届けたい一心で読んでいます。


No.70 6点 夏のレプリカ
森博嗣
(2012/07/01 22:36登録)
小難しいトリックがなかったせいか、シリーズで最も読みやすかったです。

ただ、杜萌のその後はまだしも、素生のことはどういうことだか説明して欲しかったですね。
もやもや感が残りました。


No.69 5点 謎亭論処
西澤保彦
(2012/06/27 06:10登録)
短篇集ながら全体的によくできた作品だとは思うのですが、
時系列がバラバラなのに何か意味があると勘ぐっていたのが肩透かしで
ガッカリしました。


No.68 8点 クリムゾンの迷宮
貴志祐介
(2012/06/27 06:03登録)
スピーディーな展開に引き込まれ一気に読みきっていしまいました。
一応ホラー小説に分類されていますが、ホラーが大嫌いな私でも怖さは感じなかったので、
ホラーということで敬遠されている方はぜひ読まれてもいいのではないかと思います。
カニバリズムのシーンが詳細に描かれていないのが怖さを感じない原因なのかもしれません。
私が幽霊や化物が苦手なだけで、対象が人間だと恐怖を感じないという可能性もありますがw

ラストは少々煮え切らない感もありますが、終始飽きさせない名作だと感じました。


No.67 6点 永遠の0
百田尚樹
(2012/06/22 05:29登録)
私の祖父が海軍だったこともあり生前は祖父の家に行くと必ず戦争の話を聴かされていたので、
宮部さんと井崎さんがおじいさんになったら戦争の話を孫に聴かせるのかなという件は感慨深いものがありました。

しかしながら、太平洋戦争というノンフィクションの中に
宮部さんの軌跡を遡るというフィクションが入ってくるという構成上故か、
有名な逸話が参考文献からトーレスしたように書き綴られているのでオリジナリティを感じられませんでした。
はっきりといえば、フィクションである宮部さんの話を除くと様々なこの戦争に関する文献を読みやすくした本だと思います。

とはいえ、特攻隊の話は日本人であれば涙なしには語れないですし、
言い方は悪いですが、戦死した方々の屍の上に平和ぼけするほど平和な日本があるということを知るためにも
余り太平洋戦争に明るくない方は一読されることをお奨めします。

最後にフィクションフィクションといいましたが、
宮部さんの話も実在したモデルがいてもおかしくない話で感動的です。


No.66 7点 過ぎ行く風はみどり色
倉知淳
(2012/06/17 20:15登録)
本格+叙述トリックと言いたいところですが
殺人事件に関するトリックは偶然の要素が強すぎるので
メインは叙述トリックになるのでしょう。

所々に散りばめられた伏線を謎解き部分で一気に回収してゆく様は目から鱗でした。

しかし前作から感じていたのですが、
猫丸が島田荘司の御手洗潔と被ってしまいますw


No.65 8点 女王国の城
有栖川有栖
(2012/06/11 23:34登録)
一所懸命考えましたが、犯人は当たりませんでした。
しかし個人的にミステリとしてのできは双頭の悪魔より劣ると思います。

ただ、物語としては今までにはなかったスリリングな展開があり、
読み物としてのできはシリーズ最高傑作ではないかと感じました。


No.64 8点 幻惑の死と使途
森博嗣
(2012/06/06 23:22登録)
意味ありげな描写があったので
何かしら関わってるとは予想したけど
真犯人だったとは。。。
とても驚かされました。


No.63 6点 依存
西澤保彦
(2012/06/05 19:28登録)
よくもまあ、こんなに精神病の人間ばかり集まったなと。
彼らの精神状態の描写は心理学的には辻褄が合ってるのでしょうが、
やっぱり一般人には理解し難い内容ですね。

だだ小石やケイコ連続誘拐の謎は面白かったです。


No.62 8点 仔羊たちの聖夜
西澤保彦
(2012/06/02 03:46登録)
予想だにしていなかったまさかの結末にびっくり。
いや、ビックリというよりもゾッとしました。

カモさんの件が余りにも簡単だったのでガッカリしていたら
最後にやられました。


No.61 8点 奪取
真保裕一
(2012/05/31 18:21登録)
長さの割にテンポが良く、文章も読みやすくてとても楽しかったです。
紙造りの話が想像できない分、私には活字との格闘になって頭が痛くなりましたが、
この拘りがないとこの作品の価値は落ちるのだと思います。

ミステリ成分は飯田に近づいた男は誰なのか?という部分と、エピローグの小ネタくらいでしょうか。
前者はまあ考えるまでもないものでしたが。

不満点を挙げるとすれば、
数カ所の製紙工場や印刷工場に何度も潜入して作業するのに、
見つかったのが一番警備がザルな竹花印刷のみというところでしょうか。
まあ竹花印刷以外で見つかると話が進まなくなるので仕方がないですがw
あとは、幸緒がどのタイミングで秀一に惚れたのかよくわかりませんでした。


No.60 7点 リピート
乾くるみ
(2012/05/28 00:19登録)
設定も物語も私好みでとても楽しかったのですが、
強いていうならば、誰もいなくなる系の作品は最後の一人のいなくなり方にもっと拘って欲しいと思います。


No.59 5点 弁護側の証人
小泉喜美子
(2012/05/28 00:12登録)
騙されはしたものの、とても文章が読みにくかったです。
所謂、騙すための本という感じで、あまりストーリ性はなかったように感じました。


No.58 6点 邪馬台国はどこですか?
鯨統一郎
(2012/05/28 00:08登録)
随分前に読んだので細かい内容は失念していますが、
表題である邪馬台国の話は妙に説得力があって面白かったです。


No.57 4点 斜め屋敷の犯罪
島田荘司
(2012/05/28 00:06登録)
御手洗が登場すればとてもスピーディーで楽しくなるのですが、
それまでがもっさりと長い上に、トリックに唖然としました。
物理的には可能でも、成功するとは思えません。。。


No.56 8点 蒲生邸事件
宮部みゆき
(2012/05/28 00:00登録)
ミステリ要素は薄めですが、物語自体に引きこまれました。
最後の時空を超えた再会も凄く感動的でしたし、
月並みですが現代は恵まれているなと再確認もできました。

何より宮部作品にしては読みやすい本だと思います。

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