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ミステリの祭典

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依存
匠千暁シリーズ

作家 西澤保彦
出版日2000年06月
平均点6.91点
書評数22人

No.22 5点 ボナンザ
(2024/07/27 21:09登録)
長編というよりは連作短編集のような一作。最後はあっけない。

No.21 6点 メルカトル
(2014/08/11 22:29登録)
力作であることは認めるが、やはりくどい。何と言うか、シリーズの集大成的な位置を占める作品としての価値はあるかもしれないが、例えばこれが本シリーズを初めて読む人にとってはどうなんだろう。主要メンバー4人がほとんど何の説明もないまま、それぞれの個性をむき出しにして我が物顔で物語に溶け込んでいるのは、ちょっと不親切ではないのかと思う。こういった、シリーズを通して読まなければ理解できない作品も、問題ありと言えばそうなんだろう。
やや過激な日常の謎を登場人物が提起し、それに対して議論を戦わせる一方、タックが衝撃の過去をタカチ相手に激白していく構成は、目新しさはないものの、引き込まれるシーンもあるにはある。が、心身ともに弱っている今の私には、さすがに無理があったようで、かなり記憶が曖昧な部分も多々あるかと思う。600ページ越えは少々長かった、無駄な描写があったとは思わないが。
後半のケイコ連続誘拐事件の謎はなかなか面白かった。他にも世話をしない飼い犬、老婆の幽霊など、なるほどよく考えられた仮想解決ではないだろうか。
まあとにかく、シリーズのファンは必読、その他の読者はいきなり本作を読まないほうが無難だと思う。ある程度、シリーズキャラを理解したうえで臨まれることをお勧めしたい。

No.20 6点 Q-1
(2012/06/05 19:28登録)
よくもまあ、こんなに精神病の人間ばかり集まったなと。
彼らの精神状態の描写は心理学的には辻褄が合ってるのでしょうが、
やっぱり一般人には理解し難い内容ですね。

だだ小石やケイコ連続誘拐の謎は面白かったです。

No.19 7点 白い風
(2010/11/29 19:57登録)
ミステリ的にはストーカー事件とか小粒であんまり高くないと思う。
タックの兄の事件も読者にとって真相解明は不可能だと思うしね。
ただ、相変わらずラストのインパクトは強いね。
評価は悩んだけど、タックの過去を扱うというシリーズの中心的な存在として付けました。

No.18 5点 E
(2010/09/11 19:57登録)
タック&タカチシリーズである意味一つの分岐点だろうか・・タックの過去が明らかになる話。
段々暗くなっていくなぁこのシリーズ;
自分の中でタックの評価が落ちましたねー。
変わりにタカチは少し上がりました(苦笑)

No.17 4点 seiryuu
(2010/07/16 21:05登録)
シリーズとしては面白かったけど
内容は辛気臭くだらだら長いだけに思えました。

No.16 7点 ぷねうま
(2009/02/22 02:33登録)
シリーズを通して繰り返されるジェンダー論にはちょっと辟易。
まあ、正しいこと言ってると思うし、異論もないけど、なんか嫌なことでもあったんか作者は、と勘ぐってしまう。

相変わらずの推理の応酬はやはり楽しい。
でもタックがあんなこと言うとは思ってなかったのでちょっとショック…。
ああ、僕のタックは二度と帰ってこないかもしれないのね。(僕は男です)

No.15 8点 spam-musubi
(2008/08/22 10:25登録)
ルルちゃんのストーカー事件も、お婆さんの幽霊も、ケイコちゃん連続誘拐事件も、
全ては最後の対決場面への前振りだったんですね。
タックの過去清算編として非常に面白いですが、シリーズものの常として、
これ以前のシリーズ本を読んでいないと辛いと思います。

自己防衛のための記憶の改竄って、現実にも当たり前のようにあるんですよね。

No.14 7点 dei
(2008/07/27 19:59登録)
ミステリと言うよりもこのシリーズのひとつの区切り作品
このシリーズが好きなら面白いとは思う

で。続編はいつでるんでしょうか

No.13 5点 VOLKS
(2008/02/06 00:52登録)
いつものメンバー+αで、小さな出来事や事件、想い出をこねくりまわすいつもの談義は面白かった。が、それと平行してタックとタカチによって語られ明らかになる、タックの幼少期からの真実に引き込まれなかった。簡単に言ってしまえば、メインがあまり面白くなかった、ということだろうか。

No.12 9点 姑獲鳥
(2007/08/04 20:27登録)
ウサコが好きになりました。

No.11 6点 バファックス
(2004/07/03 00:23登録)
うpっ、いつの間に、こんなシリーズになっていた?
わしは読み落としをしていたのか?
まったく、ちょっと油断するとこの人は。

No.10 5点 いくり
(2003/06/13 14:37登録)
 回を重ねてタックに対するタカチの想いが説明されていくにつれ、誰からも賞賛されるはずの自分の美貌になびかない珍しい男に悔しさを感じているだけと思わされるようになった。この作品中のタカチの態度は所有欲、征服欲以外のなにものにも見えず、興ざめ。でもきっと続編読んでしまうだろうなあ。

No.9 8点 しゃんてん
(2003/02/12 17:57登録)
 前作に比べて登場人物が変わりすぎている気がしてびっくりした。前作を読んだ限りではそんな関係だとは思わなかったのだが…私が読み違えていたのだろうか

 観念的で浅く、安っぽい気がしないでもない。しかし、理屈や観念でしか愛や苦しみを認識や表現できない子供と大人の間の大学生らしさ(私が考える大学生らしさ)やその時期に特有の苦しみやせつなさが出ている気がして、非常に説得力があるように感じ、話にのめりこむことができた。
 対話形式の謎解きの部分も、面白い。やはり推理していく楽しみを覚えた

No.8 2点 押釦
(2002/10/08 14:16登録)
「解体諸因」からひっかかっていたこの作者への不快感は
やはり作者最高傑作といわれるこの作品においてもまったく変っていなかった。
この作品は「重い」「深い」とよく聞くが自分の印象はまったく逆で、
その重さというものを観念的にしかわからない人間の書いた話だと思う。

なんらかの被害者の立場になってこの作家からどれだけ
同情的されようと不快にしか感じないことだろう。

No.7 9点 鈴木(仮名)
(2002/09/08 22:25登録)
救われ無いタックの母親があまりに悲しくてやるせない。あんな状態に至る過程も絶望的すぎて恐ろしい。家族全員が近親相姦(虐待)を黙認するなんて・・・。
本当はタックとタカチの進展具合に関心を寄せていたのだけれども、あまりに残酷な背景に呆然となってそれどころではなかった。イタイ話だったなぁ。
ウサコがわりと計算高くて、辛辣な人間観察をする娘と知ってちょっとびっくり。まあそういうものかな。

No.6 9点 流破
(2002/07/04 16:41登録)
・・・読後しばらく放心状態でした。
この作品は単品では読まない方がいいと思います。
少なくとも『スコッチ・ゲーム』の後に読んで見てください。(出来れば前作も全部)
次回作が気になります。

No.5 9点 mou-mou
(2002/06/29 16:23登録)
ミステリで初めて泣きました。;.;
ネタバレかも?ですが、タカチの「あなたを愛しているわ」というセリフが忘れられない。
西澤保彦の新しい魅力に気づかされた一冊。

No.4 9点 AYABE
(2002/06/16 04:23登録)
ボアン先輩はもしかしたら一番の名探偵なのか?最後の彼の台詞でそう感じてしまった。
タックとタカチには幸せになってもらいたい

No.3 9点 KANNO
(2002/04/14 22:58登録)
タックがかわいい。ウサコ、そんなに思い悩むことないぞ。ボアン先輩かっこいい。
終盤のタックとタカチの科白、このシリーズをずっと読んできた人なら絶対驚きます。というか、「マジ!? そんなこと言っちゃうの?」って感じです。

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