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ミステリの祭典

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謎亭論処
匠千暁シリーズ

作家 西澤保彦
出版日2001年03月
平均点6.08点
書評数13人

No.13 6点 ボナンザ
(2024/08/17 23:36登録)
このシリーズは短編くらいがちょうどいい長さだと思う。いつものメンバーのまったり感と事件の不気味さがうまくマッチしている。

No.12 5点 虫暮部
(2022/10/18 13:00登録)
 スッキリした真相ではなく、作者が如何に無理な理屈を通すかを楽しむべき芸風? 都合の悪い部分(動機とか)を恣意的にスルーしているな~と言うのが目に付く。

No.11 5点 E-BANKER
(2017/10/08 21:14登録)
お馴染み(?)「タック&タカチ」シリーズの短篇集。
タックとタカチ、ボアン先輩とウサコ・・・今回もいつもの四人が酒を飲みながら四方山話といった風情。
「小説NON」誌を中心に書かれた短編をまとめたもの。2001年発表。

①「盗まれる答案用紙の問題」=ボアン先輩が女子高の教師に! 何て羨ましい・・・。しかも同僚の女性教師が超美人とは! そんな都合のいいことあるのだろうか? 事件は・・・ってもうどうでもいいです。
②「見知らぬ督促状の問題」=美しい女子大生のもとに届いた家賃の督促状。でもそれは全く身に覚えのないもの。しかも同じ大学の女性だけを狙い撃ちしていた! 推理結果はまぁそんなもんだろうね。
③「消えた上履きの問題」=舞台は再び①の女子高。消えた上履きの謎もそうだけど、チューバのケースっていうのは例のコンドラバス・ケースをもじっているのか? こんな女子高生ってホントにいるのか?
④「呼び出された婚約者の問題」=結婚したウサコの旦那が警察官で、その夫から最近起きた事件の顛末を聞いて・・・っていう設定。まさにアームチェア・ディテクティヴの典型。
⑤「懲りない無礼者の問題」=“安槻市”の悪口を言って、近県の“T**市”や“M**市”を持ち上げる・・・何となくその光景が想像できる。でも、この真相はかなり突飛っていうか想定できない!
⑥「閉じ込められる容疑者の問題」=中では一番本格ミステリーっぽい一編。なにしろ「密室」テーマですから。家中の鍵がかかり、玄関にはチェーンロックまでかかっているという堅牢な密室。探偵役となる男性はタカチの前で必死に推理を展開するが・・・
⑦「印字された不幸の手紙の問題」=さすがに最近聞かないねぇ・・・「不幸の手紙」なんて。SNSでは同種のものが存在するのだろうか? タックの推理はこりゃ「想像」のレベルだね。
⑧「新・麦酒の家の問題」=シリーズの名作「麦酒の家の問題」をリメークした作品なのだが、前作よりも設定&真相とも強引。

以上8編。
学生時代と社会人設定が混在して時系列がおかしいのが気になるけど、シリーズファンにとっては必読の一冊。
相変わらずタックとボアン先輩は飲んでるし、四人であることないこと推理してるし、このいつもの雰囲気はなぜか安心感がある。
でもまぁやっぱりタカチでしょう。
文庫版巻末解説はズバリ“美女タカチについての考察”というタイトル。
絶世の美女と安槻市(高○市)って、どうもアンバランスな気がして仕方がないけど、本シリーズはやっぱりタカチでもっているんだと思う。
本筋は、って? まぁそこそこっていう感じです。
(ベストは⑥かな。あとはどれもそこそこ・・・)

No.10 5点 Q-1
(2012/06/27 06:10登録)
短篇集ながら全体的によくできた作品だとは思うのですが、
時系列がバラバラなのに何か意味があると勘ぐっていたのが肩透かしで
ガッカリしました。

No.9 6点 spam-musubi
(2011/06/17 09:43登録)
とにかくこのシリーズのファンなので、どんな内容でも楽しめるんですが(笑)、
視点も時系列もバラバラで(わざとなのだろうが)、やや統一感に欠けるきらいも。

ストーリー的に大きな動きはない(例えばタックとタカチの関係が動くとか)ので、
まぁ軽い気持ちでタック探偵のなぞ解きを楽しめばよいのではないでしょうか。

No.8 6点 白い風
(2010/12/03 19:48登録)
匠シリーズの短編集ですね。
基本このような短編集は軽くて好きです。
でも、評価は6,7になっちゃうけどね。
今後もミステリ&4人組の行末が気になりますね。

No.7 5点 seiryuu
(2010/07/16 18:23登録)
短編集なのですが時系がバラバラで混乱します。
先に読んでしまった同じく短編集の「黒の貴婦人」より楽しめた。
一番よかったと思ったのが 「見知らぬ督促状の問題」

No.6 5点 こもと
(2007/10/16 22:01登録)
 ご期待どおり、余すところ無く飲酒シーンが収められております。 これぞ、タックシリーズ(笑)
 トリック的には、コレといったものはないというのが正直なところですが、タックとその友人たちのキャラ主体で読み進めていくには、良いかと。 書き手も、タックあり、ウサコあり、タカチあり、神の視点あり・・・と、バラエティ豊かだし、時系列がバラつき気味な点も、お馴染みのメンバーのその後もわかり、様々な表情が楽しめます。
 ただ、このシリーズの社会人編を読む度に軽い違和感を感じるのは、ボアン先輩のあまりの変わり様。 社会人になっても、もう少し破天荒なままのボアン先輩でいて欲しかったんだけどな、私としては。

No.5 7点 なの
(2004/09/13 14:26登録)
タックシリーズと言うより、ボアン先輩シリーズですね。
先輩のキャラのお陰か、読み易い短編集でした。
それにしても・・・いい加減版元を統一して・・・。

No.4 6点 okuyama
(2002/10/28 10:41登録)
『依存』で食傷してしまい、実に久しぶりに読んだタカチ&タックシリーズだったのですが、面白かったです。
基本的に短編集より長編の方が好きなのですが、論理パズル的な作品に関しては、コンパクトにまとまっている短編の方が読みやすいと思います。
『新・麦酒の家の問題』がスピーディで一番面白かった。「不幸の手紙」の話だけは、ちょっと「?」でした。

No.3 7点 由良小三郎
(2002/08/12 09:51登録)
このシリーズも、キャラクタのファンになってきて、おもしろく読めました。4人が全部出る時と、1人をメインにする時の書き分けに苦労されてるようにも見えます。難しいタカチのキャラがそれなりにいけてますので、僕はこのシリーズも好きです。

No.2 8点 KANNO
(2002/04/14 23:03登録)
これ、もしかして登場人物に捧げる点数かも。やっぱ短編よりきちんと読みたいと思ってしまう。依存以降、この作品の前、くらいの時代が気になる作品。

No.1 8点 すー
(2001/04/12 21:44登録)
やっぱり安楽椅子物は面白いな。ただ「上履き」は少々つらいか。

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