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ミステリの祭典

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kanamoriさんの登録情報
平均点:5.88点 書評数:2500件

プロフィール| 書評

No.1020 4点 旋風
泡坂妻夫
(2010/08/16 21:14登録)
泡坂版”姿三四郎”というべき作品。
恋あり、陰謀あり、活劇ありの青春アクション小説ですが、ミステリの趣向は極めて薄めのため物足りない内容でした。


No.1019 6点 毒薬の輪舞
泡坂妻夫
(2010/08/16 20:57登録)
警視庁刑事・海方シリーズの第2弾。
病院の精神科を舞台に毒殺づくしの事件を描いていて、珍妙な入院患者の造形が絶妙です。登場人物たちの立場が逆転する構図がいかにも作者らしいと思います。ロジカルな解決編は、けっこう読み応えあり。


No.1018 6点 死者の輪舞
泡坂妻夫
(2010/08/16 20:46登録)
著者の作品では珍しい警視庁刑事が探偵役の長編本格ミステリ、シリーズ第1弾。
連続殺人事件の全体の構図に仕掛けを施したところは、ちょっと「乱れからくり」のテイストに似ていますが、トリック自体は山村美紗の某初期長編のアレンジだと思いました。タイトルもなんとなくそれを連想させます。


No.1017 6点 亜智一郎の恐慌
泡坂妻夫
(2010/08/16 20:27登録)
江戸城の雲見番・亜智一郎シリーズの連作短編集。
シリーズの性格がはっきりしない感じですが、陰謀ものやドタバタの中に巧妙な伏線を張っていたり、逆説的ロジックがあったりして、ミステリ趣向もあります。
編中では、小さな気付きから隠された意外な事象を暴きだす「補陀落往生」がよく出来ていると思います。


No.1016 7点 奇術探偵 曾我佳城全集
泡坂妻夫
(2010/08/16 20:11登録)
先に出た2冊の連作短編集「天井のとらんぷ」「花火と銃声」の収録作に未発表作品7編を加えた完全版。
比較的軽めのテイストながら、奇術ネタを絡めたミステリが満載で楽しめました。ただ、一気に読むとちょっと飽きが来る感もあるので、少しづつ味わうのが吉だと思います。
あと、読んでる途中、佳城のイメージが二代目引田天功とかぶってしまい困りました(笑)。


No.1015 5点 ダイヤル7をまわす時
泡坂妻夫
(2010/08/16 18:13登録)
ノン・シリーズのミステリ短編集。
ヴァラエティに富む内容ですが、寄せ集めという感が無きにしも非ず。
本格的な犯人当てにヒネリを加えた「ダイヤル7をまわす時」と、女性心理の日常の謎「広重好み」の2編はテイストが全然異なりますが、ともに印象に残りました。


No.1014 6点 奇跡の男
泡坂妻夫
(2010/08/16 17:56登録)
ノン・シリーズのミステリ短編集。
すべて出来がいい作品が揃っているわけではありませんが、独特のロジックは相変わらず楽しめた。
奇蹟的な幸運に恵まれる男の秘密「奇跡の男」や、特異な設定の不可能犯罪もの「妖異蛸男」は、ともに強引ながら亜シリーズに通じるテイストがあります。


No.1013 5点 生者と死者 酩探偵ヨギ ガンジーの透視術
泡坂妻夫
(2010/08/16 17:30登録)
再び、本自体にユニークな仕掛けが施されていますが、肝心の物語が平凡で、前作「しあわせの書」と違って、本の仕掛けと小説の内容が有機的に関連していないので、大きなカタルシスは得られなかった。


No.1012 6点 しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術
泡坂妻夫
(2010/08/16 17:30登録)
ヨギ・ガンジーシリーズの長編ミステリ。
新興宗教団体の後継問題に絡んだ事件に関わります。宗教団体の教典「しあわせの書」の秘密はまずまずですが、物語自体はいたって平凡。なんといっても本書の非常にユニークなところは、教典の秘密を読者に実物で提供してくれる仕掛けで、作者の稚気溢れるアイデアは素晴らしい。


No.1011 6点 ヨギ ガンジーの妖術
泡坂妻夫
(2010/08/16 17:30登録)
超常現象のトリックを暴く連作ミステリ。
ヨギ・ガンジーら三人組の特異なキャラが、とぼけた感じで面白いのですが、過度にドタバタ的なユーモアに寄りかかることなく、真っ当なハウダニットを追及している点が好印象。
なかでは、「ヨギ ガンジーの予言」が奇術テクニックを使った作者らしい作品で個人的ベストです。


No.1010 6点 妖盗S79号
泡坂妻夫
(2010/08/15 21:20登録)
正体不明の怪盗を主人公にした連作短編集。
最初の数編はハウダニット趣向の魅力もあって、ニック・ヴェルベットを思わせる好みの内容でしたが、徐々にミステリ的にゆるめの内容になってしまったのはちょっと残念。
収録作のなかでは、「生きていた化石」が好みの一編です。


No.1009 6点 花嫁は二度眠る
泡坂妻夫
(2010/08/15 21:10登録)
フーダニットものの端正な本格ミステリで、従来の泡坂作品のテイストがほとんど感じられないという点で、逆説的に異色作です。
伏線が丁寧に張られているところは好印象ですが、アリバイ・トリックは大した出来ではないですね。


No.1008 6点 妖女のねむり
泡坂妻夫
(2010/08/15 20:45登録)
「湖底のまつり」のテイストをさらに推し進めた感のある幻想風ミステリで、テーマは輪廻転生です。
主人公格の男女ふたりとも前世の記憶を持っているという前提が魅力的で、ミステリである以上、合理的に解決できるのかという興味で物語に引き込まれました。
解決は、多少強引ではありますが、いくつかの伏線がきれいに回収される様は圧巻で、結末も余韻が残る騙し絵ミステリでした。


No.1007 4点 喜劇悲奇劇
泡坂妻夫
(2010/08/15 20:22登録)
奇術師を主人公にショーボート上での芸人連続殺人を描いていますが、ミッシングリンクやフーダニットの興味は、殺人の背景が早めに明らかになることもあって主体とはいえません。
回文づくしの趣向や船上のドタバタ劇が中心で、ちょっと嗜好から外れた作品でした。


No.1006 6点 迷蝶の島
泡坂妻夫
(2010/08/15 20:09登録)
叙述に趣向を凝らしたフランス・ミステリ風のテイストがある作品で、名前でのミスリードの手法は数年前に話題になった叙述トリックものの恋愛ミステリを連想させます。
登場人物が少ないため、仕掛けが分かり易いところが難点ですが、手堅くまとめたまずまずの良作という感じです。


No.1005 7点 煙の殺意
泡坂妻夫
(2010/08/15 18:11登録)
やはり、著者の神髄は短編にあることが実感できたヴァラエティに富むノンシリーズのミステリ作品集。
好みでいえば、「椛山訪雪図」が個人的ベスト。水墨画に隠された仕掛けと殺人事件の絡みが巧妙。
ほかに、「煙の殺意」「紳士の園」「狐の面」「開橋式次第」などが氏のテイストがよく出た佳作だと思います。無茶なロジックが入った作品もありますが、亜シリーズに準じる奇想が楽しめます。


No.1004 6点 花嫁のさけび
泡坂妻夫
(2010/08/15 17:34登録)
泡坂氏のミステリということを前提に読むと、物語の隠された構図はなんとなく分かってしまいますが、客観的な評価だと、よく出来たミステリという印象です。
主要人物の内面描写がほとんどありませんが、「レベッカ」の本歌取りのプロットだとか、周りの人物の行為によって、読者をミスディレクションする手法が採られています。
基本となるアイデアはオリジナリティに欠けますが、小技の技巧がたくさん凝らされた佳作だと思います。


No.1003 6点 湖底のまつり
泡坂妻夫
(2010/08/15 15:42登録)
探偵小説誌・幻影城の連載で読みましたが、連載第2回を読み始めて戸惑った覚えがあります。編集部の印刷手配ミスかと思いました、前号と同じ内容の物語が綴られていたので。
大胆なトリックが使われていて、幻想的雰囲気の物語が不可思議性を助長していますが、ちょっと無理があるトリックだと思いました。余韻のあるエンディング・シーンはなかなかよかったですが。


No.1002 5点 赤と白の賭け
仁木悦子
(2010/08/15 15:07登録)
ミステリ短編集(講談社文庫版)。
主婦探偵・悦子が雛人形から出てきたメモをもとに推理を展開する「ひなの首」とか、こどもを主役に殺人事件を描いた2編「石段の家」と「悪漢追跡せよ」が好みのテイストでした。
やはり、こども視点の物語になると描写が生き生きしているように思います。


No.1001 6点 暗殺教程
都筑道夫
(2010/08/15 14:47登録)
ジェームス・ボンドの世界をそのまま持ってきたような娯楽スパイ・アクション小説。
日本の秘密警察員・吹雪俊介が、謎の国際陰謀組織と対峙するチープ感ただようB級アクションものですが、使われる小道具のアイデアやしゃれた会話が満載で楽しめた。

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