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ミステリの祭典

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この国。

作家 石持浅海
出版日2010年06月
平均点5.25点
書評数4人

No.4 5点 ボナンザ
(2018/06/28 22:52登録)
今度は対テロリストの体制側の物語。
さくさく進んで読みやすい。

No.3 5点 まさむね
(2015/11/03 18:36登録)
 一党独裁の管理国家。しかし戦争を放棄した平和国家であり、治安がよく、経済も発展していて、国民の満足度は高い。そんなパラレルワールドの日本(決して作者は日本とは断言していないが)を舞台とした連作短編集。
 そんな国では、小学校卒業時に児童の将来が決められ、国防軍は名ばかりのものとなり、多くの女性が国外から売春婦としておとずれ、「カワイイ」文化を愛する…。
 この設定自体は、かなり興味深いと思うのです。柔軟問わず、様々な切り口での作品が出来上がりそう。でも、活かしきれていないなぁ…と。サクサク読み進められる展開も、番匠中佐のキャラも嫌いじゃないのだけれど、個人的には、もの凄く勿体ない印象を受けました。もっとこの舞台を縦横無尽に活用してほしかったなぁ。

No.2 6点 虫暮部
(2010/11/17 14:14登録)
 (ネタバレ気味)大体は面白かったが、第×話はちょっといただけない。全てが○○であったという結末は事実上ユメオチに準ずるものだと思う。それをアリにするだけのプラスアルファも見受けられない。
 あと、名詞に句点をつけてタイトルにするのは何かの物真似であって褒められたセンスではない。

No.1 5点 kanamori
(2010/08/03 18:28登録)
一党独裁国家の治安警察・番匠中佐を狂言回しにした連作ミステリ。
ちょっと前に出た「撹乱者」を、逆に体制側から描いたような謀略系の作品集ですが、特殊なパラレル世界をいかしきっていない中途半端なミステリという印象です。

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