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ミステリの祭典

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文生さんの登録情報
平均点:5.86点 書評数:500件

プロフィール| 書評

No.40 6点 人形はなぜ殺される
高木彬光
(2010/01/21 13:28登録)
トリックは独創的でいいのですが、この作者の本格ミステリーは言い回しが大げさでどうも鼻につく。


No.39 4点 八つ墓村
横溝正史
(2010/01/21 13:24登録)
冒険譚としての評価が高いですが、私はこれを金田一の推理ものとして読んだので失望感が大きかった。
海外の有名作品を劣化再生させた動機の謎は新味のかけらもないし、何より金田一の「私は最初から犯人を知ってたんですよ」という台詞はあんまりだ。
8人も殺されたのに・・・。
冒険譚をメインにするならば中途半端な本格要素は削った方がよかったのではないだろうか。


No.38 5点 Xの悲劇
エラリイ・クイーン
(2010/01/21 13:17登録)
さすがにクイーンの代表作だけあって推理の部分は素晴らしいのですが、いかんせんストーリーに起伏がなく、読んでる間は中だるみを感じました。
ロジックに関しても、その中核になる部分は早い段階で気づいてしまったので自分の中ではこの作品に対する評価は低めです。


No.37 8点 名探偵 木更津悠也
麻耶雄嵩
(2010/01/21 13:14登録)
よく出来た本格短編集です。
そしてさらにそこに幽霊の存在を仄めかせてホラー風味を加えたところが秀逸。


No.36 9点 神様ゲーム
麻耶雄嵩
(2010/01/21 13:11登録)
本格ミステリーとしては普通の出来。
しかし、ミステリーの世界になんでもお見通しの神様を登場させる掟破りの設定がユニーク。
そしてなにより、児童文学の皮をかぶって繰り広げられるブラック過ぎる展開がインパクト大である。


No.35 6点 時計館の殺人
綾辻行人
(2010/01/21 11:14登録)
メイントリックは素晴らしい出来。
ただ綾辻行人初期の作品全般に言えることだけど、登場人物に魅力を感じられず、ゲームの駒のようで、サスペンスに富んだ内容にもかかわらず、小説としてあまり面白くない。


No.34 7点 終着駅殺人事件
西村京太郎
(2010/01/21 11:08登録)
動機を巡る謎が意表をついて面白い。
個々のトリックは練り込み不足も感じられるが、盛りだくさんの内容で楽しめる。
氏のトラベルミステリーの中では最高傑作のひとつだろう。


No.33 2点 殺人ピエロの孤島同窓会
水田美意子
(2010/01/21 10:56登録)
12歳の女の子がこれを書いたという事実はすごいが面白いかつまらないかと聞かれればつまらないと断言できる内容です。


No.32 3点 クビツリハイスクール
西尾維新
(2010/01/21 06:25登録)
前作の『クビシメロマンチスト』で萌えキャラによるダークな青春ミステリーという形態に衝撃を受け、期待に胸を膨らませて本作を読んだらミステリーではなくバトルものだった。
何より前作の肝だった主人公の暗黒面があっさりと放棄されていて大いに肩透かしを感じた。
しかも、肝心のバトルが抽象的な描写が多くてあまり面白くないのだ。


No.31 9点 クビシメロマンチスト
西尾維新
(2010/01/21 06:18登録)
キャラ萌えを前面に押し出した前半と一気にダークな展開に流れ込む後半のギャップがすさまじい。
そして後味の悪すぎるラスト1行の衝撃。
ミステリーとしても第1、第2、第3の事件の連鎖構造がユニークで西尾維新の最高傑作と言える出来である。
ただ、第1の事件におけるアリバイトリックは無理がありすぎであれはなかった方が良かったのではないだろうか。


No.30 6点 クビキリサイクル
西尾維新
(2010/01/21 06:10登録)
デビュー作から独自の言いましや会話劇の楽しさは顕著で大いに楽しませてくれる。
実際、これを当時二十歳の大学生が書いたのだからすごい。
ただ、天才ばかりが集まった島という割には、殺人事件でのトリックはそれなりにまとまっているものの極めて地味。
そのギャップに違和感が残る。


No.29 3点 悪霊島
横溝正史
(2010/01/20 18:35登録)
作者最晩年の作品。
独特の怪奇趣味は健在だが、上下巻の大作としてはミステリー的興味があまりに希薄。


No.28 10点 腐蝕の惑星
竹本健治
(2010/01/20 17:49登録)
とある惑星を舞台に描かれる2部構成のSFホラーでミステリー的興味は限りなくゼロに近い。
とにかく怖い作品。
1部も怖いが、2部はさらに恐ろしい。
あまりの絶望的な状況に泣きそうだ。
そんな絶望の中で懸命に活路を見出そうとするヒロインが可憐な至高の美少女ホラー。


No.27 3点 ウロボロスの基礎論
竹本健治
(2010/01/20 17:39登録)
現実と虚構をテーマーにした実名小説『ウロボロスの偽書』をさらにひねくり回した続編。
前作は大好きなのだが、これは混沌としすぎていてさすがに楽しめない。


No.26 9点 ウロボロスの偽書
竹本健治
(2010/01/20 17:37登録)
現実と虚構が混沌となるメタミステリー。
こういう趣向の作品は大好きです。
またメインキャラクターとして作者と新本格ミステリーの作家たちが登場するのも興味深い。
ただ今となってはちょっと古臭いのが実名小説の難しいところ。
本格ミステリとみせかけて全然本格として成立していませんが、そこを除けばミステリー好きにとって実に楽しい作品です。
作中作のバカミステリー、芸者シリーズも最高!


No.25 5点 匣の中の失楽
竹本健治
(2010/01/20 17:30登録)
現実と虚構が混沌となっていく趣向は面白いのだが、登場人物が作り物めいて感情移入がしずらかった。
舞台もオタクが考えた人工的な閉ざされた感じで息苦しい。
文章もペダントリーが先にたって無味乾燥で読みにくかった。
同じ趣向の作品なら作者の熟練度が上がってから書かれた『トランプ殺人事件』や作者自身やその作家仲間が登場する『ウロボロスの偽書』がオススメ。


No.24 8点 トランプ殺人事件
竹本健治
(2010/01/20 17:22登録)
日常が幻想空間になるような独特の雰囲気。
趣向としては氏のデビュー作である『匣の中の失楽』の縮小再生産なのだけど、作者の作家的成長からくる読みやすさという点で断然こっちの方が面白く感じた。


No.23 7点 二の悲劇
法月綸太郎
(2010/01/20 17:17登録)
トリックは難ありですが、物悲しい恋愛ものに本格ミステリーを融合させ切なさと知的興味を同時に味わえる独特な作品に仕上がっている。


No.22 2点 雪密室
法月綸太郎
(2010/01/20 17:11登録)
指摘があるように探偵・法月綸太郎の初登場の作品としてはあまりにも地味すぎる。タイトルの通り、足跡のない殺人一発ネタの作品なのにそれが全く面白みのないトリックなので目もあてらない。


No.21 4点 誰彼
法月綸太郎
(2010/01/20 17:07登録)
コリン・デクスターの真似事のように仮説を立てては崩していくのですが、その推理に切れ味がないので今ひとつ楽しめない。
それでも推理シーンがたくさんあるので本格ファンにはそれなりに興味深い作品ではありますが。

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