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ミステリの祭典

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ウロボロスの基礎論
ウロボロスシリーズ

作家 竹本健治
出版日1995年10月
平均点5.00点
書評数3人

No.3 7点 風桜青紫
(2016/07/13 00:08登録)
どうもあちこちで叩かれている作品なんだが、普通に面白く読めてしまった。単純にこのシリーズのテイストが好きだということもあるし、まともな解決にはならないことを覚悟していたからかもしれない。いや、うんこを巡るやりとりはくだらないけど笑うしかないでしょ。麻耶うんこ採集シーンとか。笠井潔や田中幸一、山口雅也や法月綸太郎といった面々の絡みも面白いし、660ページも苦にならなかった。とても人には勧められない作品ではあるが、読む人間によっては十分に楽しめる作品ではあることは留意してもらいたい。

No.2 5点 メルカトル
(2013/08/04 22:43登録)
再読です。
ミステリ界を震撼させるう○こ事件。何故犯人はミステリ小説の天井部分やページの間に次々とう○こをしていくのか。
というまあおそらく、日本のミステリの中で最も下品な作品。ではあるが、無論作者は大真面目で書いているところが笑える。作中の人物もこのう○こ事件に対して、真剣に各々の推理を述べ立てる。
そして例のごとく、作中では全く別の事件も並行して起こっていき、そこには矢吹駆や牧場智久まで登場し、さらに混沌としてくる。
実名登場人物は、笠井潔、綾辻行人、法月綸太郎、麻耶雄嵩、小野不由美、そしてあろうことか中井英夫までが登場する。
さらには、法月氏や麻耶氏の原稿まで挿入されて、何がなんだか訳がわからないカオス状態に。
1300枚を超える大作のわりには、例によって謎がそのまま残されている。それもおそらく読者の最大の関心事が未解決のままで完結してしまっており、まあ竹本氏らしいと言えばそれまでだが、これは読み手によってはかなり業腹だろうと思う。
よって、高得点はやはり期待できないだろう。

No.1 3点 文生
(2010/01/20 17:39登録)
現実と虚構をテーマーにした実名小説『ウロボロスの偽書』をさらにひねくり回した続編。
前作は大好きなのだが、これは混沌としすぎていてさすがに楽しめない。

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