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ミステリの祭典

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トランプ殺人事件
牧場智久/ゲーム三部作・狂気三部作

作家 竹本健治
出版日1981年08月
平均点6.25点
書評数8人

No.8 5点 ボナンザ
(2022/03/01 22:13登録)
三部作の最後であることを意識しつつ、何を読まされているのか分からない竹本作品感をここにきて一気にクローズしてきた。問題はそれゆえに前半もやもやしながら読み進めるところだろうか。

No.7 6点 nukkam
(2016/02/08 01:49登録)
(ネタバレなしです) 1981年発表の牧場智久シリーズ第3作で、ゲーム三部作の最終作です。密室の謎解きもありますが暗号解読に力を入れた本格派推理小説です。角川文庫版の作者あとがきによれば、ホワットダニット(何が起こっているか)を追求した作品です。トランプ(カード)に関する用語説明が半端ではありませんが、その中にも謎解き伏線が忍ばせてあったりして油断なりません(といっても私は読み飛ばしに近かったのですが)。探偵役としては須藤信一郎の登場場面が少なく、その分牧場智久が前面に出てようやくシリーズ主人公らしくなります。狂気三部作の第2作でもあるのですが、狂気描写は思っていたより控え目なので私にも耐えられました(笑)。時々わけのわからない表現や文章が登場するし、結末はかなりひねくれていますがプロットは意外とストレートで読みやすく、ゲーム三部作の中では奇想と読みやすさのバランスがよくとれた作品だと思います。

No.6 6点 メルカトル
(2013/08/08 22:24登録)
再読です。
雰囲気はデビュー作にかなり似通った、そこはかとなく幻想味を帯びた作品に仕上がっている。
必ずしも面白いとは言えないが、小道具のトランプのカードの使い方は上手い。気になるのはブリッジの専門用語やゲームの遊び方などがしつこく説明されているが、さっぱりわからないのでほとんど飛ばしてしまったこと。
これは必要なかったのでは?と思いきや、そこには意外なものが隠されていて、ああなるほどよく考えられているなと感心させられた。
が、個人的にはあまり好きなジャンルではないので、楽しめるというほどでもない。
全体的に地味な作品だが、竹本氏の作品としては破綻なくまとめられている。

No.5 8点 文生
(2010/01/20 17:22登録)
日常が幻想空間になるような独特の雰囲気。
趣向としては氏のデビュー作である『匣の中の失楽』の縮小再生産なのだけど、作者の作家的成長からくる読みやすさという点で断然こっちの方が面白く感じた。

No.4 10点 alp
(2004/11/28 19:04登録)
三部作の掉尾として呼んでいることが大前提。迷宮の中をさまよう不吉感は竹本作品でもこの作が頂点です。謎解きより、ホラーやサスペンスの文脈に近く、ジャンル境界作なのが評価を難しくしているのは確かですけど、日本のミステリ中でも最高の一品と断言します。

No.3 4点 由良小三郎
(2002/07/12 20:42登録)
1980年代の初めの作品ですが、印象はひどく古めかしい。竹本さんのめざしてるミステリの古典みたいなものの影響でしょうか。読んでて楽しくなかったです。

No.2 1点 ケインおすぎ
(2002/01/28 15:31登録)
どこが面白いの?

No.1 10点 すー
(2001/04/13 00:02登録)
これの暗号は良く出来てたなぁ。三部作の徹尾を飾るに相応しい作品。

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