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ミステリの祭典

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測量ボ-イさんの登録情報
平均点:6.25点 書評数:624件

プロフィール| 書評

No.144 8点 砂の城
鮎川哲也
(2009/06/13 10:51登録)
(多少ネタばれ有)

時刻表を用いたアリバイ破りの教科書的(?)作品。
そういうのが好きな人には自信を持ってお勧めできます。
舞台が山陰(鳥取、島根)でロ-カル色も豊かです。
でもこういう列車、国鉄末期~JR化後の合理化で今は
もうないんでしょうねえ。

(2019.8.17 追記)
この夏休み中に再読。メイントリックも今となっては
時刻表検索アプリで一発・・・なんて味気ないことは
やはり考えたくない(苦笑)。


No.143 6点 展望塔の殺人
島田荘司
(2009/06/12 21:15登録)
内容自体が悪くありませんが、やはり社会派っぽい作品が
多いので、僕の独断で採点するとこうなっちゃいます。


No.142 5点 最後のディナー
島田荘司
(2009/06/10 20:05登録)
(ネタばれ有!)
これは推理小説ではなく、ただの読み物って感じでした。
という訳でこの点数も個人的にはいた仕方なしかと。

「大根奇聞」のオチで太平洋側に雪が降るパタ-ンの気圧
配置に矛盾がある(微妙に違う)と思っているのは僕だけ
でしょうか?気象に詳しい方、どなたか教えて下さい。


No.141 7点 翳ある墓標
鮎川哲也
(2009/06/07 12:57登録)
これも鮎川ファンでないと知る人は少ないかな?
鬼貫警部でもなく、星影探偵でもないゲスト探偵(?)が
探偵役を務めます(本業は確か雑誌記者)。
地味な構成ですが、アリバイ破りの妙を楽しめる作品。


No.140 6点 スペイン岬の秘密
エラリイ・クイーン
(2009/06/05 21:17登録)
「シャム双子」よりかはやや良く、「オランダ靴」や「エジプ
ト十字架」には遠く及ばない、そういう評価です。
でも読みにくい文章でしたね。同じ分量の国産ミステリの3
倍以上時間がかかったような気がします。


No.139 7点 夜歩く
ジョン・ディクスン・カー
(2009/06/05 21:14登録)
カ-のデビュ-作ですが、名物探偵フェル博士やHM卿は
まだ出現しません。
けれども例のオカルト・怪奇趣味はこの作品から既に全開
(?)です。個人的には結構好きな作品です。


No.138 7点 ナイルに死す
アガサ・クリスティー
(2009/06/05 21:12登録)
まあ水準以上の作品だと思いますが、皆さんの評価が高いの
にはビックリしました。このサイト、クリスティのファンの
方が多いのでしょうか?
原作(本)読んだ方はたぶん映画も見ているのでしょうが、
良い意味でその影響が出ているのではと想像します。


No.137 5点 ポンスン事件
F・W・クロフツ
(2009/06/05 21:09登録)
クロフツらしいアリバイくずしもの。この作品もフレンチ
警部は出てきません(確か)。


No.136 7点 異邦の騎士
島田荘司
(2009/06/05 21:07登録)
島田荘司シリ-ズの語り手石岡和巳と御手洗との出会いを
描いた作品。衝撃のデビュ-作「占星術殺人事件」では2
人は既に名コンビだっただけに、彼らがどうして知り合っ
たのかが知れる貴重な作品です。
内容自体は僕にとっては水準以上の力作という評価ですが、
このサイトでは結構評価高いようですね。


No.135 8点 白い僧院の殺人
カーター・ディクスン
(2009/06/03 20:09登録)
雪に閉ざされた密室殺人、有名な作品です。
現在でもこの設定で時々新作がでますが、その場合必ずといっ
ていいほどこの作品が引き合いに出されます(この謎は「白い
僧院の殺人」の知識があっても解けない・・だとか)。
それほど、雪に閉ざされた密室殺人というシチュエ-ションで
はバイブル的作品なのでしょう。


No.134 7点 ABC殺人事件
アガサ・クリスティー
(2009/06/03 20:05登録)
クリスティの作品ではまあ標準的な部類だと思いますが、謎
の設定やアルファベット順に殺人が起こるなど、読者を引き
こませるプロットつくりは氏ならではですね。
この作品、僕が珍しく(?)犯人をあてた作品の一つです。
でもだからといって作品の評価を下げる訳ではありませんので。


No.133 6点 英仏海峡の謎
F・W・クロフツ
(2009/06/03 20:00登録)
クロフツの作品の中では比較的良いという評判を聞いて読ん
でみましたが、思いのほか平凡でした。
これなら「樽」の方が良かったです。


No.132 5点 シャム双子の秘密
エラリイ・クイーン
(2009/06/03 19:58登録)
読んだのは2年ほど前ですが、年とともに(?)翻訳ものを
読む頻度が減ってきて、この作品も正直キツかったです。
犯人を特定する論理にも、他の作品ほどのキレがないような
感じがしました。


No.131 3点 黒衣婦人の香り
ガストン・ルルー
(2009/06/03 19:56登録)
身内から駄作という評判(?)を聞き、怖いもの見たさで
読んでみました・・やっぱり駄作でした(笑)。
このサイトで3点以下つけるのはじめてだと思います。


No.130 7点 カナリヤ殺人事件
S・S・ヴァン・ダイン
(2009/05/31 16:52登録)
(ネタばれ有!)

この作品のメイントリック、今なら小学生でも思いつきそう
なものですよね。
でも当時(1930年頃?)は録音機がまだ珍しかった時代だと
思いますので、当時読んだ人にとっては驚愕のトリックだっ
たかも知れません。そういう意味では今評価されるとどうし
ても損な扱いを受ける作品だと思います。
この作品の名場面で、ファイロ・ヴァンスがポ-カ-に興じ
て(その性格分析から)犯人を絞り込む、というシ-ンがあ
ります。
高木彬光氏のデビュ-作「刺青殺人事件」で神津恭介が容疑
者と将棋を指して犯人を絞り込むという場面がありますが、
おそらくこの作品の影響を受けているのでしょう。


No.129 5点 カーテン ポアロ最後の事件
アガサ・クリスティー
(2009/05/31 16:45登録)
クリスティ最後の作品、つまりポワロ最後の作品です。
生前クリスティは予め書いておいたこの作品を自身の死後
刊行する予定だったようですね(実際は亡くなる前年に刊
行)。
内容はまあ平凡ですが、そういう意味で氏の記念碑的作品
です。


No.128 8点 歯と爪
ビル・S・バリンジャー
(2009/05/31 16:41登録)
僕も袋とじ文庫版を買って読みました(20年以上前ですが)。
袋とじ部分を読まずに返本するとお金を返しますという当時
も今も滅多にお目にかかれない企画でした。結果は・・・や
はり袋とじを破って最後まで読みました(笑)。
ミステリ慣れした人なら、結末は大体想像つきますし、帯にあ
った「衝撃の結末!」というのはいささかおおげさな気はしま
すが、良質のミステリだと思います。


No.127 10点 オランダ靴の秘密
エラリイ・クイーン
(2009/05/31 16:35登録)
あまり聞かれることもないですが、「海外の作品でベスト1
は何?」と聞かれたら、多分この作品を答えると思います。
素晴らしい作品です。舞台が病院という設定もユニ-クです
し、目次の項目を「・・・tion」で統一する構成も凝っていま
すよね。


No.126 8点 皇帝のかぎ煙草入れ
ジョン・ディクスン・カー
(2009/05/31 16:32登録)
(多少ネタばれ有)

この作品は、機械的あるいは物理的トリックの多いカ-の
作品では珍しく心理的トリックを用いています(クリステ
ィ女史が絶賛したと聞きます)。
でも内容は読みやすく出来栄え自体はなかなかのものと僕
は評価しています。
はっきり言って、あまりカ-らしくない作品なので、世間
一般ではそこそこ評価されても、いわゆる「カ-キチ」「
カ-マニア」の間では不評と聞いています。


No.125 9点 ユダの窓
カーター・ディクスン
(2009/05/30 17:56登録)
推理小説を読まない人でも知っている(かもしれない)有名
な密室トリックが出現する、これぞカ-の真骨頂というべき
快作です。
冤罪で逮捕された青年が裁判にかけられるという展開で話し
が進むので、法廷小説としての趣もあります。

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