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ミステリの祭典

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翳ある墓標

作家 鮎川哲也
出版日1962年07月
平均点6.00点
書評数5人

No.5 5点 nukkam
(2020/06/02 22:12登録)
(ネタバレなしです) 鮎川哲也が残した長編ミステリーは22作(知名度の割には意外と少ないですね)、ほとんどが鬼貫警部シリーズで17作、天才型の星影龍三シリーズが3作、非シリーズが2作です。1962年発表の本書は非シリーズ作品です。「動機に社会性はあるが、これはあくまで純粋本格推理小説である」とは作者の弁ですが、そこまで主張するからには星影龍三シリーズみたいな王道路線を追求してほしかったですね。地道な捜査の末にやっと犯人の目星がついて終わりかと思ったらとんでもない、そこからの証拠固めにページを費やしており、星影シリーズよりは鬼貫シリーズの方に近いと思います。最後は(やや唐突に)哀愁を帯びた締め括りを意図するなど、決して「純粋」ではありません(そこがいいという読者もいるでしょうけど)。

No.4 6点 斎藤警部
(2015/10/16 18:28登録)
私これにはちょっと点が辛いな。それでも6点。
なんか、スカスカなんすよね。 膵臓の弱いチンピラ作家が書いたみたいな。
アイデアというか、ミステリの核は興味惹くモノあるけど、鮎さんの絶妙な文章世界が好きな身としては、粗筋や骨格だけじゃないからね。
ご本人も「通俗小説とは際どい所で一線を画している」なんて意味の弁解(?)をしてるけどさ、それだけ意識してたんでしょうか、隠しきれない安っぽさを。
ところがですねえ、最後の最後の文だけ唐突に文学気取りな締め方をするのよ。これがまた頭に来てね(笑)
おっと、言うまでも無いでしょうがファンなら必読ですよ。数が無いからね、鮎さんの長篇は。

No.3 6点 あびびび
(2015/10/08 17:48登録)
「メトロ取材グループ」の杉田は、同僚の高森映子とともに西銀座のキャバレーを取材するが、それに応じてくれた映子の友人のホステスが、翌日、熱海沖合で水死体となって発見された。自殺という警察の判断に納得のいかない映子は独自に調査を開始するが、今度は彼女が何者かに殺害されてしまう―。

映子の遺したダイイング・メッセージを手がかりに、杉田が会社の応援もあり、粘り強く捜査するが、最後の最後で手がかりを掴む。犯人より、幇助した形になった人物の告白が意外だった。

No.2 6点 ボナンザ
(2015/02/12 17:13登録)
昭和ミステリ秘宝で読了。
隠れた佳作。
おまけの翻訳小説は微妙だが貴重な記録であることは間違いない。

No.1 7点 測量ボ-イ
(2009/06/07 12:57登録)
これも鮎川ファンでないと知る人は少ないかな?
鬼貫警部でもなく、星影探偵でもないゲスト探偵(?)が
探偵役を務めます(本業は確か雑誌記者)。
地味な構成ですが、アリバイ破りの妙を楽しめる作品。

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