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ミステリの祭典

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企画殺人

作家 鮎川哲也
出版日1978年04月
平均点6.25点
書評数4人

No.4 6点 斎藤警部
(2016/01/25 18:10登録)
錯誤 /偽りの過去 /蟻 /墓穴 /憎い風 /尾のないねずみ /てんてこてん
(集英社文庫)

魅力ある題名が体を表し損なった感のある小粒な倒叙ミステリ集。ギザじゅうさん、測量ボーイさんおっしゃる通り犯行の露呈や犯人特定の決め手が偶然頼りな作品ばかりで、では倒叙本格は棄てて倒叙サスペンスに専念したのかと言うとそこまで腹を括っちゃいない。まぁそんな清張流儀を鮎川さんにお願いしても仕方ありません、これはこれで悪くもありません。「TTT」を最後に持ってくるのはちょぃと粋だね。(どうして粋かは言えないよ)

No.3 6点 ボナンザ
(2014/04/09 23:31登録)
倒叙ものだけを集めたにも関わらず、飽きずに最後まで読めた。
やや時代を感じさせるが、オールドファンには懐かしいかもしれない。

No.2 7点 測量ボ-イ
(2009/07/12 12:16登録)
鮎川氏の短編はアリバイ崩しを扱った倒叙物が多く、種々
のトリックを考案されています。
でもギザじゅうさんも指摘されているように、犯行の発覚
が偶然によるものが多く、その点評価がマイナスになって
しまうのが止むをえませんね。
この作品では、「てんてこてん」と「蟻」が比較的良かっ
たかなと思っています。
前者はありふれた話しの中で最後の皮肉な結末の意外性、
後者は犯行時以外でも犯人と被害者がごく近くにいたのを
利用したアリバイトリックに読み応えありました。

No.1 6点 ギザじゅう
(2005/06/27 04:56登録)
『企画殺人』 (集英社文庫)

 鮎川哲也の倒叙短編集。ただし、その出来には大いに不満が残る。使われているトリックが小粒なのは仕方がないとはいえ、「完全犯罪」に綻びができる過程もほとんど偶然のようなものが多いのがやはり不満だ。
 そういった意味では「錯誤」「偽りの過去」「蟻」「墓穴」は物足りなく、「憎い風」「尾のないねずみ」はちょっと楽しめた。しかし、最後の「てんてこてん」で今までの6編をミスリーディングとした、意外な結末を持ってくるあたりには唸った。

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