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ミステリの祭典

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測量ボ-イさんの登録情報
平均点:6.25点 書評数:631件

プロフィール| 書評

No.331 6点 ガラス張りの誘拐
歌野晶午
(2012/07/28 14:09登録)
目次を見て違和感感じたけど、なるほどそういう事なん
ですね。
全体的に悪くはないけど、良作と呼ぶにはもうワンパンチ
不足でしょうか。
事件の黒幕もすれっからしの方には判りやすいのではと
思います。


No.330 8点 双月城の惨劇
加賀美雅之
(2012/07/21 15:14登録)
いい作品ですね。久々にガチガチ本格作品に出逢えた
ような気分です。
この作品は、「怪しげな建物」「怪しげな住人」「血
みどろの惨劇」「名探偵による解決」と、ガチガチ本
格が持っている要素をほとんど持っています。
古臭いと言われようが、時代遅れと言われようが、こ
ういう作品、好いですねえ。


(ここから ネタばれ注意!)
他の方からも指摘ありますが、共犯者がいるのがやや
不満点。この話しを単独犯でうまく書ければ完成度も
更にUPするんですけど。
あと人の死が5つあって、その内訳は殺人2+自殺2
+事故死1ですか・・・
これを完璧に推理できる人いるのかな?難易度高すぎ
るきがします。


No.329 7点 スノーバウンド@札幌連続殺人
平石貴樹
(2012/07/10 21:13登録)
作者の作品を読むのは2作目。
感想は、1作目の「誰もがポオ・・・」とほぼ同じ
ですね。
本格色が高く、読後の満足感はありますが、この謎
を解くには難易度が高いような気がします。
真犯人だけなら勘でも当たるかな?僕は外れましたが。


No.328 5点 ファイロ・ヴァンスの犯罪事件簿
S・S・ヴァン・ダイン
(2012/06/30 20:02登録)
古典作品の巨匠、ヴァン・ダインの短編集。
氏の短編を読む機会の少ない日本の読者には貴重な
一冊だと思います。
まあ内容自体は平凡で、推理小説というよりは、ノ
ンフクション風?
採点は希少価値も考慮して甘めで。


No.327 6点 ハッピーエンドにさよならを
歌野晶午
(2012/06/17 11:26登録)
氏の作品は短編でも読み応えありますね。
本篇はこういうスト-リ-だと知ってて読んだ
ので、まあ許容範囲内。
でもやっぱり気の滅入る話しが多かったかな。


No.326 6点 能面の秘密 安吾傑作推理小説選
坂口安吾
(2012/06/09 09:55登録)
名作「不連続殺人事件」で有名な氏の短編集。
この中では「投手殺人事件」が僕好みで良かったです。
「読者への挑戦」がついたフェアな作品。
昭和20年代の常識(?)も伺えて楽しかったです。
(一万円札がないので、300万のお金もトランク詰。銀行振り
込みがないので人力で輸送、新幹線がないので東京→京都の
移動が9時間・・・)

外に特筆する作品はないですが、本来推理作家ではない氏の
鬼才ぶりは伺えます。


No.325 9点 隻眼の少女
麻耶雄嵩
(2012/05/26 17:28登録)
これは良かったです。この作品の世界に引き込まれ、後半は
一気読み。
真相及び動機に一部不満点があるのが減点要素ですが、他の
部分でそれをカバ-しており、今年読んだ作品では間違いな
くNo.1です。
ラストも意外性十分で余韻もあり、それでいて後味が悪くな
いのも好感持てます。
採点は久々に9点つけましょう。

(余談)
齢十七歳でここまで考えての行動なんですね。
女って怖い(汗)
それと登場人物名が京都と滋賀の地名(作者の他作品でも同
様の趣向が)になっています。
「御陵」「山科」「岩倉」「別所」「坂本」「石場」「粟津」
・・・
「琴折」って地名あるのかな?僕は知りませんが


No.324 4点 ルームメイト
今邑彩
(2012/05/26 17:20登録)
ん-結末はそうきましたか。これは賛否両論ありそうですね。
因みに僕個人としては「否」の方になるでしょう。
従い採点は辛めです。


No.323 4点 モップの精と二匹のアルマジロ
近藤史恵
(2012/05/26 17:17登録)
サクサク読めるのは良いけれど、与えられたデ-タから
読者が真相を推理する・・・といったタイプではないで
すね。
読後満足感はもうひとつかな。


No.322 6点 第四の男
石崎幸二
(2012/05/01 09:11登録)
まあまあの作品。軽いタッチの割には本格色は
ありましたね。


No.321 6点 時の殺意 京都
矢島誠
(2012/04/06 20:27登録)
図書館で偶然見つけ拝読。
この作品も作者も全く知りませんでしたが、内容はまずまず。
オ-ソドックスなアリバイ崩しであるものの、与えられた
時刻表デ-タだけで謎が解ける仕組みには好感が持てました。
客観的には5点レベルも、このを加味して1点加点します。

(余談)
鴨川の流れに関する蘊蓄が面白かったです。


No.320 4点 チヨ子
宮部みゆき
(2012/03/24 18:18登録)
図書館で予約して半年待ちでようやく入手。
(これだから流行作家は困る)
ある程度覚悟はしていましたが、これはミステリでは
なく、ホラ-小説ですね。
本格色も低く、僕の評価基準では申し訳ないが低評価
にならざるを得ません。


No.319 4点 マリオネット園「あかずの扉」研究会首吊塔へ
霧舎巧
(2012/03/17 13:55登録)
う-ん、これは読み辛かった。
登場人物が格別多い訳でもなく、巻頭に人物表も付いている
のに、「この人誰だっけ?」というのが結構あり、誰の発言
か判らなくなってしまうのも頻繁にありました。
従い国内作品にもかかわらず読むのに苦労し、スラスラ読め
たのはラストの謎解き部分だけですね(これも判りやすいと
は言い難い)。
謎解きそのものは一定の評価はできるも、読み辛さの点で
大幅減点。


No.318 7点 武家屋敷の殺人
小島正樹
(2012/02/18 08:06登録)
謎の提示はホラ-めいた話しがあるも、解決は合理的で満足度
は高い一遍。図書館で偶然見つけましたが、氏の他の作品も
いずれ読もうと思います。
けれど探偵役の人物は、あれだけの材料で依頼者の生家に辿り
つくとは、あの御手洗潔並の洞察力(超能力?)?


No.317 8点 ミステリ・ハンドブック
事典・ガイド
(2012/02/11 13:16登録)
5~6年ほど前、東京の古本屋で偶然見つけ、100円で購入
しましたが、これが大当たり!
いわゆる黄金時代を除いては、海外ミステリも知識に乏しい
この僕にとって、格好のガイド本です。


No.316 6点 ぼくらの時代
栗本薫
(2012/02/04 20:29登録)
主にSF作家として知られる氏の作品を読んだのは2作め。
これって、乱歩賞受賞作品なのですね。
前半の事件の真相は、まあ可能性の一つとして考えてはい
ましたが、この解決だと「やられた!」感が薄くなるのが
やや残念。
後半の密室は多分こうなんだろうなと考えていました。
主人公の若者が世代の違う大人達とのやりとりが描かれて
いますが、この作品が書かれたとき(昭和53年)僕はまだ
中学生、でも今は若者に苦言を呈する刑事達の年齢になっ
てしまっているですねえ。
時って残酷(苦笑)


No.315 7点 暁の死線
ウィリアム・アイリッシュ
(2012/01/27 19:22登録)
かの名作「幻の女」を読んでいっぺんにアイリッシュのファン
となってしまった僕ですが、まだ他の作品を読んでいなかった
(苦笑)。
という訳でこの作品を読破しました。

「幻の女」に近い良質のサスペンスで、おおいに楽しめまし
た。
他の方もいわれるように、展開にやや御都合主義的なところ
がありますが、それでもこの作者だと好意的にみてしまいま
す。
出来そのものは「幻の女」より数段落ちますが、水準以上の
評価は十分できるでしょう。


No.314 7点 針の誘い
土屋隆夫
(2012/01/11 18:36登録)
氏の作品の中では好印象、具体的にはkanamoriさんとほぼ
同じですね。
いかにも疑わしい関係者が否定されると犯人(黒幕)は判
りやすく、また驚天動地の大トリックがある訳ではないで
すが、複数のトリックをうまく組み合わせて着実にポイン
トを稼いだ感じです。


No.313 5点 京都着19時12分の死者
津村秀介
(2012/01/05 20:12登録)
これぞ「ザ・トラベルミステリ」というべき作品ですね(笑)
メインとなる謎のアリバイ破りが2つありますが、前者は公共
交通手段を用いたトリックです。意表をついてなかなか鮮やか
ですが、読者が推理できる材料を与えていないのが不満。
後者の写真トリックも読者が推理で真相に達することのできる
性質のものではなく正直残念(もともと僕は写真トリックが
好きではない)。


No.312 7点 呪縛の家
高木彬光
(2012/01/05 20:08登録)
氏の初期作品ほ一つ。20年以上前一度読みましたが、犯人も
含め内容をすっかり忘れてしまったので今回再読しました。
評価としては、第一の殺人の密室トリックが説明不足(とい
うかわかりにくい)等の不満点はありますが、「読者への
挑戦」もあって水準以上の評価はできると思います。
満足度としてはこれでも十分。

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