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ミステリの祭典

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モップの精と二匹のアルマジロ
清掃員探偵キリコシリーズ

作家 近藤史恵
出版日2011年02月
平均点5.00点
書評数4人

No.4 5点 まさむね
(2023/11/25 14:38登録)
 シリーズ第4弾で初の長編。
 キリコはある女性から夫の行動を探ってほしいとの依頼を受ける。その夫は、キリコの夫・大介と同じオフィスビルで働いていたが、大介の目の前で車に撥ねられ、直近3年間の記憶を喪失してしまう…。
 謎の一部は中盤で何となく予想がつくのですが、それは別として次々に読み進めたくなった作品。読みやすいし、キリコと大介の関係も微笑ましい。人の心の脆弱性に触れるのは、整体師探偵シリーズに通じるものがあります。一方で、もうワンパンチ欲しかったような気も。ちなみに、アルマジロ自体は登場しませんので、動物好きの方はご注意を(そういった観点で手に取る人はいないか…)。

No.3 6点 makomako
(2014/10/19 10:54登録)
 初めは平凡そうな展開なのですが、途中からかなり変わったお話となりどういう結論となるのか想像ができませんでした。
 なるほど女性ならではの目の付け方に関心するとともに、男にとっては肝心なところが抜けているようにも感じました。男女間の感覚の相違なのでしょうね。
 嫌味な小説ではないので読後感は悪くない。でももう一つ物足りない感じはありますね。

No.2 4点 測量ボ-イ
(2012/05/26 17:17登録)
サクサク読めるのは良いけれど、与えられたデ-タから
読者が真相を推理する・・・といったタイプではないで
すね。
読後満足感はもうひとつかな。

No.1 5点 kanamori
(2011/04/28 17:54登録)
女性清掃員キリコ&大介シリーズの4作目で初の長編。
タイトルや表紙絵から、コージー系の軽ミステリと思われがちですが、毎回シリアスなテーマでけっこう重たいのがこのシリーズの特徴。
平凡な女性と結婚したイケメン男性の隠された秘密が謎の中核で、途中でなんとなく真相に近いものが見えてきた。こういった心の歪みのようなテーマは、同じ作者の整体師探偵シリーズと共通するものを感じる。

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