home

ミステリの祭典

login
第四の男
ミリア&ユリシリーズ

作家 石崎幸二
出版日2011年11月
平均点5.67点
書評数3人

No.3 6点 メルカトル
(2022/12/16 22:29登録)
お嬢様学校・櫻藍女子学院の生徒が、見知らぬ車に乗せられ拉致される!が、彼女は途中で隙を見て逃げ出し無事保護された。その生徒の名は星山玲奈、大手食品メーカー会長の孫で、実母は十数年前に殺害されていた…。後日、警視総監宛に玲奈を攫ったという犯人グループより「別の女子高生を誘拐した…」との脅迫状が届く!絡み合う3つの事件!その真相とは。
『BOOK』データベースより。

定期的に読みたくなる石崎幸二。今回も孤島物、それに誘拐事件を絡めたちょっと意外な組み合わせの、作者にしてみれば異色の作品だと思います。それにしても相変わらずDNAがちゃんと出てきますねえ。DNA鑑定に何か恨みでもあるのでしょうか、それともDNA大好きなのかな。まあ兎に角孤島とDNAの二大アイテムを駆使して、ミリア、ユリ、仁美と石崎のボケとツッコミが炸裂します。そこに斎藤瞳刑事が乱入し、他の登場人物の入り込む余地がない程です。

しかし、そんな本作には致命的な欠点があります。ネタバレになりますので詳細は避けますが、常に突っ込んでいる女子高生三人組なのに、その時だけ何も難癖を付けないのが不自然で仕方ありませんでした。
そんな細かい事は良いじゃないかという意見もあるかも知れませんが、やはりこれは看過できないですね。それが無ければ7点でも良かった内容ではあります。

No.2 6点 測量ボ-イ
(2012/05/01 09:11登録)
まあまあの作品。軽いタッチの割には本格色は
ありましたね。

No.1 5点 kanamori
(2011/12/10 11:40登録)
会社員・石崎とミス研女子高生たちによる、お笑い&本格パズラーの第8弾。
女子高生にはいびられ、女性刑事にはビンタを浴びるという、作者の被虐趣味?が横溢するギャグはマンネリもあって今回はややトーン・ダウンぎみですが、誘拐未遂事件につづく犯行声明文の隠された企みや、密室内の血痕の謎など、ミステリの構成としてはよく出来ているのでは。

3レコード表示中です 書評