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ミステリの祭典

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ファイロ・ヴァンスの犯罪事件簿

作家 S・S・ヴァン・ダイン
出版日2007年09月
平均点4.00点
書評数3人

No.3 3点 レッドキング
(2021/07/26 16:55登録)
※ヴァン・ダインは「探偵小説」を「ミステリー小説」から分けて定義する。「探偵小説は文学作品には属さない・・それは、なぞなぞやパズルの領域に属するものだ・・」 作者は読者に全ての手掛かりを前もって「公正に」明示し、結末まで読み終えた読者が、頁をめくり返して、全てのパズル断片が隠されることなく提示されていたことに納得できるものでなくてはならない。それこそが「探偵小説」で、「ミステリー小説」(=サスペンス・ファンタジー・ホラー・冒険小説・アクション・ハードボイルド etc)とは席を同じゅうせず、の所以となり・・。まあ、さして異論ないが、彼言うところの「探偵小説」、自分なら、「本格ミステリ」と呼びたいかな。
※叙述トリックミステリについて。ヴァン・ダインは「作者は読者を故意に騙してはならない」とお堅い戒律を掲げる。でーも「探偵・ヒロインが犯人であってはならない」なんて不文律は昔々に破られ・・だって元々、猿や蛇が犯人でもいいんだもん・・「叙述者が犯人であってはならない」「叙述中に書かれない断片があってはならない」「読者が誤解するような叙述があってはならない」とかも破戒の憂き目に遭っている今、叙述・・第一人称であれ第三人称であれ・・で明確に虚偽(=反事実)が書かれてさえいなければ、「anything goes」だなあ。

No.2 4点 ボナンザ
(2019/05/19 18:31登録)
世界初の短編集化ということ以外に特筆することがない。

No.1 5点 測量ボ-イ
(2012/06/30 20:02登録)
古典作品の巨匠、ヴァン・ダインの短編集。
氏の短編を読む機会の少ない日本の読者には貴重な
一冊だと思います。
まあ内容自体は平凡で、推理小説というよりは、ノ
ンフクション風?
採点は希少価値も考慮して甘めで。

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