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ミステリの祭典

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シュウさんの登録情報
平均点:6.78点 書評数:141件

プロフィール| 書評

No.81 7点 「萩原朔太郎」の亡霊
内田康夫
(2008/10/25 22:25登録)
内田康夫は浅見光彦もの以外の方がワンパターンさがなくて面白いと思います。
萩原朔太郎の詩を使った見立て殺人が印象的な作品で、昔読んだ時、萩原朔太郎のグロい詩とそれを模した死体に恐怖したことを覚えてます。
ダークな雰囲気漂う展開が読めない作品で中々面白かったです。ただこれじゃ犯人当ては無理な気がする。


No.80 7点 倒錯のロンド
折原一
(2008/10/25 01:29登録)
うーん、綾辻行人とか我孫子武丸の似たようなタイプの叙述作品を先に読んでたのでそれなりにトリックが予想できてしまった。
でもこんなにどんでん返しを連発する作品は読んだことないです。
とにかく文章が読みやすいので何が何だか分からなくなるということがなく最後まで楽しめました。


No.79 7点 Yの悲劇
エラリイ・クイーン
(2008/10/25 01:26登録)
異常な家族が住む館で起こる奇妙な事件ということで、Xの悲劇よりも好きな設定ではあります。一番印象深いのは凶器としては適さない
マンドリンを使った殺人で、確かに日本語訳だと原書ほどは驚けないのかも知れませんが、それでも謎が解けた時はなるほどと思いました。
ただハッター家にこれほどキャラが立った人物が揃ってるわりにはあまり人間ドラマとして面白くないのが残念。
この作品を絶賛していた乱歩が翻案してくれていればとても面白い怪奇小説になった気がします。


No.78 6点 邪馬台国はどこですか?
鯨統一郎
(2008/10/23 21:55登録)
自分としてはトンデモ歴史解釈物は大好きなので前半の邪馬台国、聖徳太子のとこまではすげーって感じで楽しく読めました。
けど信長あたりからひねくれた解釈をすぐ事実と断定する書き方が鼻について読むのがつらくなってしまいました。あとなんかワンパターンに感じてきたり。


No.77 5点 Xの悲劇
エラリイ・クイーン
(2008/10/22 20:38登録)
確かに犯人が意外どころかまったく考えもしなかった人物なんだけど、ロジックの素晴らしさのおかげで納得出来てしまいます。
ダイイングメッセージの使い方も非常に印象的でした。
ただ第三の殺人がおきるまでの中だるみがちょっと気になりました。


No.76 6点 妖虫
江戸川乱歩
(2008/10/22 20:17登録)
後味の悪いラストが印象的な作品。なんで猫を・・・(涙)
ちなみに今まで倒叙以外のミステリで一番早く犯人分かった作品だったりします。


No.75 8点 幽霊塔
江戸川乱歩
(2008/10/22 20:16登録)
海外作品の翻案のわりにはびっくりするほど乱歩らしい作品です。養虫園や時計塔での冒険の面白さは忘れられません。
映画「ルパン3世カリオストロの城」の下敷きの一つでもあるらしいです。
原作の灰色の女もいつか読んでみたいな。


No.74 9点 孤島パズル
有栖川有栖
(2008/10/21 19:36登録)
がーん。地図欲しいなあと思ってたら巻頭についてたんだ・・・読み終わるまで気がつかなかった(涙)

自分の間抜けぶりはともかく、前作ほど恋愛色が強くないので青春ドラマとしてより楽に楽しめました。江神さんの論理的な推理も良かったです。
ただ前作同様、クローズドサークルなわりに登場人物たちがあまり怖がってないのがちょっと気になったけど。
一番印象深いのはせっかくの南の島なのに江神さんと医者が延々とジグソーパズル組み立ててたことです。あんたらいったい何のためにこんなとこ来てるんだと(笑)


No.73 6点 悪魔はすぐそこに
D・M・ディヴァイン
(2008/10/20 02:05登録)
読み終えた後、のりりんの解説にしたがって最初の方読み返したら確かになるほどと思いました。でももう一回最後まで読み直す気力はないです。
事件そのものはかなり地味で、事件より登場人物の心理や人間関係を中心にストーリーが進むのですが、なんていうか嫌な奴ばっかり出てきて
かなり気がめいってしまいました。こいつが一番嫌な奴だから犯人だったらいいなと思ってたら本当にそいつが犯人で笑ってしまいました。
ミステリとしてもドロドロの人間ドラマとしてもまあまあ楽しめる作品というとこです。

のりりんといえば三の悲劇はこういう三人称多視点を駆使した作品になるんだろうなあ


No.72 10点 怪人二十面相・伝
北村想
(2008/10/19 15:26登録)
今まで読んだ中で一番好きな本です。何回読み返したか分かりません。
「怪人二十面相は二人いた」をテーマに、乱歩の二十面相と明智の世界を壊さずにさらに魅力的に書いてます。子供の頃少年探偵団が好きだった人は絶対楽しめると思います。
映画化することだし、できればこれを機に続編書いて欲しいんだけどなあ。


No.71 8点 しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術
泡坂妻夫
(2008/10/19 00:44登録)
びっくりした。どうやってこんなの書いたんだろう。
ミステリとしては確かに並かもしれませんが、特に前半の方はユーモアたっぷりで楽しかったです。


No.70 7点 月光ゲーム
有栖川有栖
(2008/10/19 00:39登録)
ミステリというよりパニック物として楽しめました。
登場人物たちも気のせいか火山の方に気をとられてあまり殺人鬼を怖がってないように見えますし。
あの疲労感漂う場面でよりによって怪奇大作戦のテーマを歌うEMCのメンバーに爆笑しました。


No.69 5点 禍家
三津田信三
(2008/10/18 01:27登録)
なんで主人公の少年は怖い思いしてんのに、なかなか人に打ち明けないんだろう。特におばあちゃんに相談できない理由に納得出来なかった。
あと町の様子がかなり分かりにくいので地図を載せて欲しかったな。
前半はかなり退屈だったけど後半はまあまあ楽しめた。ただ犯人の動機がなんだかよく分からなかった。


No.68 9点 大誘拐
天藤真
(2008/10/18 00:59登録)
誘拐という陰湿な犯罪を扱っているはずなのにとても楽しく読めました。登場人物のほとんどが最後に幸せになってる所も素晴らしいです。
ただ、終盤スケールがでかくなったからか政治家とかハイエナとか米軍とか本筋とあまり関係ない描写が多くなって、
テンポが悪くなったのがちょっと気になりました。


No.67 9点 漱石と倫敦ミイラ殺人事件
島田荘司
(2008/10/16 22:37登録)
ミステリとしては小粒ですが、島田流ホームズのパスティーシュとしてとても楽しめたのでこの点数です。
あまり夏目漱石には詳しくないのでそっちの文体はよく分かりませんが、ワトスンパートの方は延原謙の訳そっくりでそれが笑いに拍車をかけてます。
ただ夏目パートの方での解決編がかなり端折られていたのがちょっと物足りませんでした。そこが一番楽しみだったのになあ。


No.66 6点 悪魔の降誕祭
横溝正史
(2008/10/16 22:35登録)
杉本一文のなんだかよく分からない表紙が印象的な短編集です。
『悪魔の降誕祭』表題作だけあってこの短編集で一番面白いです。犯人の怖さが印象的です。
『女怪』横溝正史が金田一の相棒役って多分この話だけなんじゃないかと思う。金田一の恋愛ものとして有名です。
『霧の山荘』長いわりにいまいち面白くない。


No.65 4点 人形館の殺人
綾辻行人
(2008/10/16 22:31登録)
オチでびっくりするというよりもがっかりしてしまった。
館シリーズでなければこれはこれでいいと思うけど、館シリーズにはやはり本格を期待してしまいます。


No.64 8点 翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件
麻耶雄嵩
(2008/10/15 22:17登録)
僕もrintaroさんと同じくまだこの物語には裏があるのだと思いました。ここまで三転四転したならこの後五転六転するような真相があっても
おかしくないですし。やっぱりあの犯人が単独であの犯行を行えるとは思えないし、切れ者のメルカトルが簡単に殺されたのも納得いかないし。
その辺読者に真の真相の想像の余地を残してあるところが普通のミステリと違うところなのかな。
ところで屋敷内に殺人鬼がいるのに誰も屋敷から逃げようとしないのは何故なんだろう。


No.63 8点 たけまる文庫 謎の巻
我孫子武丸
(2008/10/15 22:13登録)
やっぱり速水3兄弟はいいなあ。フェニックス木下もいいなあ。是非このシリーズ復活して欲しいな。
他のはまあそれなりな感じ。


No.62 5点 たけまる文庫 怪の巻
我孫子武丸
(2008/10/15 00:01登録)
一話ごとのページ数が少なくて読みやすいですが、救いのない話が多いです。

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