たけまる文庫 謎の巻 |
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作家 | 我孫子武丸 |
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出版日 | 2000年07月 |
平均点 | 7.27点 |
書評数 | 11人 |
No.11 | 7点 | 蟷螂の斧 | |
(2025/03/18 14:20登録) 皆さんのベスト票が割れているところから、個々の作品のレベルが高いのでしょう。私は皆さんが挙げていない「花嫁…」がいい。それと「小さな悪魔」。これがツートップ。なぜならテーマが「殺戮にいたる病」に通じており、大好物だから(笑) ①裏庭の死体 4点 庭に埋まった死体…アリバイ崩し(誰でも可能?) ②バベルの塔の犯罪 7点 SF。地上300階の部屋に不審な男が侵入。爆弾が仕掛けられたとの情報で再度、その部屋を訪れるが…部屋の消失(なるほど) ③花嫁は涙を流さない 8点 花嫁の控室に見知らぬ男が侵入。花婿の秘密を…反転(これぞ短篇の極み。この手のオチ大好き) ④EVERYBODY KILLS SOMEBODY 7点 恋人を奪ったメス豚を殺したいとつぶやいてしまった…○○殺人(ありふれた○○と思いきや) ⑤夜のヒッチハイカー 7点 若いカップルの車が故障。そこへ二人組の男性の乗った車が通りかかり…警官殺し(ありがちな話だが、笑える) ⑥青い鳥を探せ 6点 ある会社員から妙な依頼を受けた探偵は…真意(単純なお話、探偵の妻に+1) ⑦小さな悪魔 8点 塀の穴をふさごうと大工仕事をしていたら、少年がやって来て犬が行方不明と言う。病床の父親が、その様子をのぞき見していた…ホラー系(阿刀田高氏の初期作品を彷彿させる「切れ」がある) ⑧車中の出来事 5点 刑事と犯人らしき二人連れ。休暇中の刑事と名乗る男が二人に話しかける…本物の刑事?(可能性の問題で、好みではない) |
No.10 | 7点 | まさむね | |
(2018/11/04 21:21登録) 冒頭作の「裏庭の死体」。まさか速水三兄弟に会えるとは思わなかった。これはファンとしては嬉しい。 次作の「バベルの塔の犯罪」。内容も悪くはないのだけれど、何といってもラスト1行のサプライズが心憎い。いやはや、そう来たか。 その他の短編もバラエティに富んでいて、楽しめます。特に「Everybody kills Somebody」が好きかな。 総合的に、なかなか読み得な短編集と言えるのではないでしょうか。(ファン限定な面も一部あるけれどね。) |
No.9 | 7点 | メルカトル | |
(2017/02/26 22:03登録) みなさん、かなり点数高いですね。まあしかし、確かに高水準の短編が揃った感はあります。本格ミステリからSFっぽいもの、ホラーなど、我孫子武丸の力量を測るのには最適の短編集と言えそうです。 個人的に気になるのは、やはり速水三兄妹が久しぶりに読めた『裏庭の死体』。裏庭に埋められた、寝袋に収まり頭に玄関マットが乗った死体の謎を、兄妹が例のごとく掛け合いながら解決に導いていくという、お馴染みのパターンを踏襲した作品です。寝袋はともかく、玄関マットの発想はなかなか面白いです。 『夜のヒッチハイカー』『青い鳥を探せ』も佳作だと思います。 『夜のヒッチハイカー』はどこか既視感があるものの、一捻り加えてあるところが憎いですね。ヒッチハイクする側、される側両者の思惑が絡み合って生まれるサスペンスは、印象深いものがあります。 『青い鳥を探せ』は自分の出社から帰宅までを一週間に亘って調査してほしいという奇妙な依頼を受ける探偵の物語。途中から何となく先が読めてしまいますが、かなりの異色作ではあると思います。しかし、この依頼自体の必然性があまり感じられないのがやや残念です。そんな回りくどいことをする必要があったのだろうかという、ふとした疑問がわだかまります。私の読み込みが浅いんでしょうかね。 |
No.8 | 8点 | E-BANKER | |
(2017/01/28 22:24登録) 本書は、1997年、集英社より『小説たけまる増刊号』として刊行されたものから、文庫化に当たり作品を抜き出し、再編集したもの・・・だそうです。 バラエティに富んだ「選り取りみどり」の作品集という雰囲気。 ①「裏庭の死体」=我孫子ファンには堪らない、「速水三兄弟」登場作品。いつものように長兄が持ち込んだ殺人事件の謎に、妹がひたすらまぜっ返し、次男が一刀両断に解決する・・・という流れ。トリック自体は突飛だけど、それほどどうと言うこともないものだが・・・。とにかくこのシリーズが久々に読めて良かった! ②「バベルの塔の犯罪」=近未来を舞台にしたSF風の作品なのだが・・・そんなことを吹き飛ばすラスト一行! そういうオチかぁー いやいや立派になったもんです。さすがフェニックス! ③「花嫁は涙を流さない」=いわゆる「裏の裏は表」っていうことか?(違うかもしれないが・・・) ひと捻りしてあるのがさすがという感じだ。 ④「Everybody kills Somebody」=これは実にウマイね。こういうプロットをサラッと書ける辺りに作者の腕前が忍ばれるというものだ。ラストもなかなか気が利いてる! ⑤「夜のヒッチハイカー」=これは③と同ベクトルの作品。だけど、これも最後にもうひと捻りしてあるところがミソ。「やっぱりなぁ」と思ったところに、追加の一撃が来るという趣向。 ⑥「青い鳥を探せ」=主人公の私立探偵が、ある男の不思議な依頼を引き受け、捜査を進めるうちに・・・などと書くとありきたりのプロットに思えるが、これもラストに追加の一撃! ⑦「小さな悪魔」=ホラー風味の一編。ちょっと分かりにくいけど、ゾワーといういやーな感覚になる。 ⑧「車中の出来事」=夜中のローカル線の車中という静かな舞台が一変!! これは「裏の裏の裏・・・の裏」くらいまでひっくり返してくる! なかなかの佳作。 以上8編。 まさに「短編のお手本」のような作品が並ぶ。珠玉の作品集といっても差し支えないだろう。 最初に述べたとおり、バラエティに富んだ作品だし、ラストの切れ味もかなりなもの。 おまけにあの「速水三兄弟シリーズ」も読めるなんて・・・ 短編ミステリーの面白さを味わうのにちょうどいい作品、という評価。まさにGood Job! (ベストは迷うけど④か⑧だな。②はある意味別格!) |
No.7 | 8点 | itokin | |
(2013/09/21 14:17登録) 類似性のない作品ばかりでどれも高水準。私的には、「青い鳥を探せ」、「小さな悪魔」がよかった。ホラーからメルヘンの世界までこの人は何でのかけるんだなアと感心させられた。 |
No.6 | 3点 | ムラ | |
(2011/04/14 18:08登録) 木下くんが元気そうでなにより。 彼が主役の話はもっと見たいねぇ。 |
No.5 | 7点 | こう | |
(2010/05/01 01:04登録) 先に書かれた方々と同じですがミステリの出来と関係なくフェニックス木下の復活が一番笑えて面白かったです。三兄弟の「裏庭の死体」は三兄弟が登場していること以外に読み所はなかったですが。 あとの作品では「車中の出来事」が良かったです。途中で落ちが読める作品が多かったですがさっと楽しめました。 点数はミステリの出来と関係なくフェニックス木下の復活に対してです。 |
No.4 | 8点 | シュウ | |
(2008/10/15 22:13登録) やっぱり速水3兄弟はいいなあ。フェニックス木下もいいなあ。是非このシリーズ復活して欲しいな。 他のはまあそれなりな感じ。 |
No.3 | 8点 | Dain | |
(2003/10/05 03:12登録) 全体的にレベル高いです。速水3兄弟の短編も載ってます。何より木下刑事の復活だけでも読む価値あり! |
No.2 | 8点 | BEAN | |
(2001/09/21 01:30登録) 下に同じ。失礼(^^; |
No.1 | 9点 | すー | |
(2001/04/04 21:30登録) 「小説たけまる増刊号」の方で読んだけれども、ミステリの話は面白かった記憶が有る。「患者」は非常に良し。「バベル」は「フェニックス木下」の復活に拍手(パチパチパチ) |