home

ミステリの祭典

login
abc1さんの登録情報
平均点:4.32点 書評数:80件

プロフィール| 書評

No.40 5点 舞田ひとみ11歳、ダンスときどき探偵
歌野晶午
(2009/09/16 06:23登録)
各編が少しずつ関連し、最後に登場人物間の意外な関係が・・・という連作短編集の王道を行っています。ただ「ユルミス」と作者が呼んでいる割には、陰惨な事件が多かったですね。それからひとみちゃん、これで11歳? 今の11歳はもっと大人みたいな話し方しますよ。これじゃせいぜい7歳くらいだ。


No.39 5点 密室から黒猫を取り出す方法
北山猛邦
(2009/09/05 15:45登録)
意外な凶器、意外な(黒猫の)脱出法などでそれなりに楽しめたが、トリック自体は思いつきの域を出ておらず、その手段を使わなければならないという必然性も薄い。気弱な名探偵というキャラクター小説として楽しむべきだろう。


No.38 5点 探偵小説のためのヴァリエイション「土剋水」
古野まほろ
(2009/08/31 00:27登録)
前半の貧乳娘の妄想の部分が面白かった(ミステリとは全く何の関係もないが)。後半の論理の部分は自分には退屈だった。別に数学の証明を読みたくて小説を読んでいるのではないのだから、もっとスマートに読ませて欲しかった。
全体として、作者の才気は買うのだが、作者が読者の方を向いていない感が強かった。


No.37 7点 天使のナイフ
薬丸岳
(2009/07/21 13:33登録)
リーダビリティが高いので一気に読めました。
結末あたりはかなり楽しめました。
ただ読後熟考すると、リアリティのなさが気になります。
以前『テロリストのパラソル』を読んだときの読後感と似てます。こんなにつながるものか?という。
そういえばあちらも乱歩賞でしたね。
乱歩賞はそこらへんのリアリティは軽視なのかな?


No.36 6点 十角館の殺人
綾辻行人
(2009/07/21 13:29登録)
傑作! とは思いますが、
名作! とまでは思いませんでした。

だって『そして誰もいなくなった』のモロ焼き直しなんですもの。


No.35 5点 『クロック城』殺人事件
北山猛邦
(2009/07/06 12:51登録)
分量的にもちょうど良く、楽しんで読めた。
でも不満もある。他の人も仰っているが、この特殊な設定があまりトリックに絡んでいないこと。世界が終わるとかいう設定意味ないじゃん? ただの雰囲気作りだったのか?
メイントリックは「ルパン三世カリオストロの城」を見て思いついたのかな?


No.34 3点 六とん2
蘇部健一
(2009/07/04 13:48登録)
バカ路線を貫けばいいのに、「世にも奇妙な物語」を変にパクって、感動物語を書こうとしているのが興醒め。パクっていることを隠そうとしない作者本人の態度は妙にいさぎよいが。


No.33 1点 どちらかが彼女を殺した
東野圭吾
(2009/06/13 03:52登録)
すごい作家だと思うが、これは駄作。この証拠で犯人を特定するのは無理。裁判になったら検察側が100%負ける。


No.32 4点 踊るジョーカー
北山猛邦
(2009/06/04 20:09登録)
気弱な探偵というキャラクターは面白かったです。でも各編のトリックはかなり微妙かな。

表題作「踊るジョーカー」
はじめからバカミス狙いなのだろうか? ○○が落ちて来るのを待っている犯人の姿を想像すると苦笑してしまう。

「毒入りバレンタイン・チョコ」
これはない。こんなに手間をかけて準備して、偶然性が入り込む余地が多すぎる。

「見えないダイイング・メッセージ」
この短編集の中では一番の傑作。でもこのトリックどこかで読んだ。記憶を探ると深水黎一郎の『ウルチモ・トルッコ』の中で紹介されていたインチキ超能力のトリックだった。

バカミスなのか真面目なのか、ちょっと判断のつかない短編集。


No.31 1点 コズミック
清涼院流水
(2009/05/11 05:09登録)
ミステリだと思って読んだのが間違いだった・・・。


時間を返して欲しい。(涙)


No.30 7点 造花の蜜
連城三紀彦
(2009/04/30 01:50登録)
予想のつかない展開だったので楽しめました。
でも疑問点もいくつか。どうして子供は「彼女」を「本当の母親」と言ったのか、など。そこらへん突き詰めていくと、いくつか矛盾点があるようです(まあ、大抵のミステリに一個や二個はあるんですが)。


No.29 6点 山魔の如き嗤うもの
三津田信三
(2009/04/27 04:42登録)
昨年度本ミス第一位。当然面白い。
だが、読み終えてこのモヤモヤ感はなんだろう?

一つには探偵のダミー推理がしつこすぎること。結局否定するなら初めから言うなよ、とツッコミを入れたくなる。自分で言って自分で否定するのはどんでん返しとは言えないと思う。

それから現場の地図は必須ではないのだろうか?
地図があると、かなり犯人がミエミエになってしまうので、作者がわざと載せなかったのだろうか。
だったらちょっとあざとい。


No.28 6点 裁判員法廷
芦辺拓
(2009/04/21 12:38登録)
平均以上には楽しめました。でも本ミス6位は高すぎかな(10位くらいなら納得行くんですが)。法廷ものですが、シリーズキャラの森江が弁護している方が勝つとわかっちゃうので、サスペンス的な盛り上がりがないのが辛いところ。


No.27 7点 完全恋愛
牧薩次
(2009/04/18 21:10登録)
三つの事件が語られるが、どれもミステリ的な真相としてはいまひとつ。しかし最後に明かされる「完全恋愛」の真相は感動的でした。


No.26 1点 黒い仏
殊能将之
(2009/04/05 21:48登録)
こういうのは同人誌でやってくれ。他作を下敷きにするならちゃんと説明しろ。


No.25 9点 トスカの接吻
深水黎一郎
(2009/04/02 13:11登録)
巻末の参考文献にはイタリア語の原書が並んでいるが、私自身オペラが好きでオペラ関係の本をけっこう読んでいるが、本書はどこにも書いていないような新情報が満載で、目からウロコが落ちる思いがした。それがミステリの構図と見事にマッチしているのだからもう文句のつけようがない。オペラ好きならば必読の書だろう。一点減点にしたのは、犯人を当てるのがちょっと難しすぎるということだ(それだけ意外な犯人ということでもあるのだが)。


No.24 4点 チーム・バチスタの栄光
海堂尊
(2009/03/05 17:38登録)
(ネタバレあり)
ミステリーとしてはそれほどのものではない。白鳥のキャラで読ませる感じ。映画は田口を女性にしたのが成功してると思う。ただし、緑内障で下の視野が欠損していても、全く下が見えないというわけではないし、手術の時は顎をひけばいいだけのこと(上の視野には問題ないのだから)。何だか緑内障の患者への偏見を助長する感じなのが不愉快(自分も緑内障なので)。


No.23 2点 生首に聞いてみろ
法月綸太郎
(2009/02/08 13:12登録)
(ネタバレあり)
亡き妻のデスマスクを持っているだけで、何故その死に関与したことになるんだろう。文中でも「(デスマスクは)検視から戻ってきたあとに作られたんでしょうが」と述べられているので、それだけでは犯罪とは結びつかないはず。
別に長すぎても、展開がダラダラしていてもいいんですよ。納得できれば。それが全然できない。完成された彫刻を見ただけで、娘と美術評論家が真相に気付くのもご都合主義。このミス1位になったのが信じられないくらいのい愚作。


No.22 4点 黒祠の島
小野不由美
(2009/02/03 04:11登録)
主人公が少しずつ事件を知っていくわけですが、展開がのろすぎでダレます。薀蓄は別にいいのですが、島の(というか例の一家の)人間関係の叙述も長すぎる。この長さの半分だったら傑作になっていたかも知れない。


No.21 3点 迷路館の殺人
綾辻行人
(2009/01/20 13:21登録)
この家、どうやって掃除するの?
そういう疑問は抱いちゃいけないのか・・・。
ただ物語以前にそういう疑問によって、
作り物くささを感じてしまい、物語に入り込めなかった。

80中の書評を表示しています 41 - 60