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ミステリの祭典

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密室から黒猫を取り出す方法
名探偵音野順の事件簿

作家 北山猛邦
出版日2009年08月
平均点5.33点
書評数3人

No.3 6点 まさむね
(2022/12/08 21:49登録)
 気弱で引きこもりがちな名探偵シリーズ第2弾。5つの短編が収録されていますが、出来栄えはマチマチか。
 マイベストは「停電から夜明けまで」。暗闇の使い方が秀逸ですし、色々な意味で最も「音野」の名探偵ぶりを感じることができます。最終話「クローズド・キャンドル」のトリックも何気に好きなのですが、犯人の特定にもうひと捻り欲しかったところ。(でもこの分量の短編では求めすぎかな?)

No.2 5点 江守森江
(2009/10/10 16:22登録)
気弱探偵・音野シリーズ第二弾の連作短編集。
私的に機械的トリックについては大技〜小技まで興味が薄い(特に、如何にも実行可能風に書かれながら無理っぽい物)
それ故に作者の長編はデビュー作で離脱した。
しかし、このシリーズは機械的トリックを使用しているが、捨て駒扱いや脱力系なので気軽に読める。
前作に比べ本格度が緩く、最終話の書き下ろしでライバル探偵まで登場しキャラ立ちは強まった。
今作はミステリとして無難に纏まっているが、反面で印象に残らない。

No.1 5点 abc1
(2009/09/05 15:45登録)
意外な凶器、意外な(黒猫の)脱出法などでそれなりに楽しめたが、トリック自体は思いつきの域を出ておらず、その手段を使わなければならないという必然性も薄い。気弱な名探偵というキャラクター小説として楽しむべきだろう。

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