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ミステリの祭典

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踊るジョーカー
名探偵音野順の事件簿

作家 北山猛邦
出版日2008年11月
平均点4.83点
書評数6人

No.6 6点 mediocrity
(2020/03/25 05:19登録)
<少しネタバレあり>
世界一弱気な名探偵、音野順の事件簿。ほのぼのかわいい系ユーモアミステリ。コミック版も出版されているようだ。ドラマ化すれば人気が出そう。

①『踊るジョーカー』
島田荘司氏の有名作へのオマージュでしょうか。フィージビリティは元ネタより低いでしょうね。物理的にも難しそうだし、そこに時間の調整が加わるわけだから尚更です。まあ最悪決行中止にすればいいと考えてその点は不問で。短編としてはかなりの力作だと思うので8点。
②『時間泥棒』
1作目からのスケールダウンが甚だしい。4点。
③『見えないダイイング・メッセージ』
もうちょっと具体的に金庫のナンバーを知りたかった。5点。
④『毒入りバレンタイン・チョコ』
心理トリックだと思い込んでいたのでビックリ。6点。
⑤『ゆきだるまが殺しにやってくる』
定番の雪の中での事件だが、トリックはユニークで面白い。6点

No.5 5点 まさむね
(2015/10/12 16:17登録)
 もの凄く気弱な名探偵「音野順」が登場する短編集第1弾。
 ほとんどの短編について、一般的には「いやいや、そこまではやらないでしょ、普通は」と突っ込まれること必至でしょうねぇ。個人的には、作者のその覚悟にこそ、本格愛を感じたりするのですが(笑)。
 とはいえ、「見えないダイイング・メッセージ」のロジックなど、細かい点で結構「ほほう」と思う箇所もあり、キャラの良さも含めて、嫌いなタイプではないです。本格バカミス系統が好きな方には、よりフィットするかも。

No.4 3点 mohicant
(2013/08/05 22:53登録)
 一話目のトランプのトリックがふざけてると思った。物理トリックとしてこれはひどい。映像化したらバカみたいに見えるだろう。

No.3 5点 メルカトル
(2012/01/27 21:47登録)
まあ言ってみれば、可もなく不可もなく、又はインパクトに欠けるという感じだろうか。
気弱で引きこもりの探偵という設定は悪くないが、その特異な探偵像が上手く機能しているとは言い難い。
トリックも取り立てて素晴らしいわけでもない、むしろ平凡な部類に入るのではないか。
これはバカミスすれすれで、きわどく本格ミステリとしての体裁を保った、軽めの短編集だ。
個人的な好みでいえば、『ゆきだるまが殺しにやってくる』が好み、トリックはちょっとバカバカしいが。

No.2 4点 abc1
(2009/06/04 20:09登録)
気弱な探偵というキャラクターは面白かったです。でも各編のトリックはかなり微妙かな。

表題作「踊るジョーカー」
はじめからバカミス狙いなのだろうか? ○○が落ちて来るのを待っている犯人の姿を想像すると苦笑してしまう。

「毒入りバレンタイン・チョコ」
これはない。こんなに手間をかけて準備して、偶然性が入り込む余地が多すぎる。

「見えないダイイング・メッセージ」
この短編集の中では一番の傑作。でもこのトリックどこかで読んだ。記憶を探ると深水黎一郎の『ウルチモ・トルッコ』の中で紹介されていたインチキ超能力のトリックだった。

バカミスなのか真面目なのか、ちょっと判断のつかない短編集。

No.1 6点 江守森江
(2009/05/24 08:54登録)
このシリーズの一作を別の本で読んだ。
一作読んで見限っていた作家だったがこの本で考えを改めた。
バカバカしさと読みやすさで、このシリーズは楽しめる。

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